○ 6/30

 有楽町のチケッティングセンターおよびnakata.net.cafe。nakata.net.cafeにて決勝戦のチケットをゲットする。いったん帰宅して仮眠したのち、新横浜へ。騒ぐサポーター延々と続く露店仕入れすぎたのか売れ残ったベッカムユニフォームなどなどを楽しんでいたらスタジアム着が遅れ、富士山をみそびれる。残念。へろへろになってほぼ終電で帰宅。疲れたあ。ばたん。

・今日の決勝戦

 ブラジルvsドイツ。どっちにも対して思い入れはないのでサッカーを純粋に楽しむ。サポーターは思ったよりブラジル寄り。結果は見えていたように思う。人間離れした選手はドイツにはひとりしかいなかったが、ブラジルには3人もいたのだ。これはもうどうしようもなかろう。カーンのファンブルだって、濡れたピッチに低いバウンドのシュートなのである。責められるべきミスとは思えず。

 横浜国際競技場にて感じたことその1:このスタジアムはやっぱダメだ。2階席にいたのに雨は降り込むしピッチは遠くて臨場感に欠けるし通路は混みまくってサポーターが騒ぐ広場にも欠ける。しかも、ほとんどゴール裏なのにカテゴリー2とはこれいかに。今回、4会場に行ったが、一番よかったのはなんといっても埼玉スタジアム2002。やはりサッカー専用競技場は素晴らしい。気持ち良くサッカーを観ることができた。札幌ドームは半分野球場なのでちょっと雰囲気が違うが陸上トラックがないだけまし。長居は意外に小さく陸上トラックがじゃまくさい。韓国はワールドカップ後のことなんて露程もかんがえず、ただ自国がそこで試合をしたとき有利になるようにという願いだけでスタジアムを造ったんじゃないか。そのくらいサッカー専用でピッチが近くて傾斜がきつくて声が響いてた。ベスト16の試合を宮城ではなく神戸や静岡でやってたら日本もまた違ったんじゃないかと思わざるをえない。

 横浜国際競技場にて感じたことその2:くーーーっ。目の前でワールドカップ決勝戦をやってるっ。試合を観ながらそれを思い出すだけで泣けるほど感動する。何よりそれがでかい。目の前でドイツとブラジルが真剣勝負してるのだ。
 表彰式は最高。カフーはワールドカップを置いてあった台にのっかってカップを受け取る。空から無数の折り鶴が降ってくる。優勝の瞬間を生で観られたこと、こればっかは何にも代えがたい。へたりこむドイツ、飛び回るブラジル。すばらしいエンディング。

 スタジアムを出るときは出口に並んだ満足感いっぱいボランティアたちとハイタッチ。お疲れさま。

・今日のワールドカップ総括

 総理大臣らしき人が「サッカー大会」は「大成功」だったとのたまってた。はあ。「サッカー大会」は成功したかもしれんけど、「ワールドカップ」がどうだったかは別問題である。

  1. 共催した国それぞれのワールドカップ成功のイメージは一致していたか→×:してない。韓国は自国の躍進を成功のイメージとしてとらえていたのに対し、日本は世界中のサポーターを迎え入れてつつがなく無難に終えることを成功のイメージとしていた。まあどっちもどっち。
  2. 世界中から大勢の人は来たか→△:思ったより少なかった。やはり極東は遠かった。それが空席問題の一因でもある。会場数も多く、たくさんの試合をみたいとやってきた人々は苦労したろう。
  3. 観客は大勢入ったか→△:成功とは言い難い。韓国では韓国代表以外の観客が少なく、無料で近所の小中学生を詰め込むという暴挙まで行ってもなお空席が目立った。誰もが行きたがる日本では逆に空席があるのにチケットが入手できないという問題が発生。韓国では、自国代表の試合において中継を観る限り警備用のスペースなども無視してめいっぱい客を詰め込んでいた。日本は律義にそういうスペースを空けていた。日本もやりゃよかったのに。バックスタンド前列にぽこっと空席があった宮城の惨状を思い出そう。あとで文句いうくらいなら後先考えずつめこんじゃえっ←乱暴な考えだが韓国はそれをやっちまったと思う。。
  4. 暴動や死者はでたか→○:でなかった。そういう意味では成功。
  5. 世界最高のプレーが披露されたか→×:されなかった。欧州のトップクラスは選手がぼろぼろで、試合のレベルは前回より落ちていた。とほほほ。ドイツもブラジルも世界最高レベルのサッカーを見せてくれた、ってわけじゃないし(リバウドとロナウドは個人的に世界最高レベルだったけど。やっぱすげーわ。このふたり)。過密日程に加えて、前回に比べて2週間くらい開幕が早まったのが原因といわれてる。ワールドカップの開始を早めたのは日本じゃなかったっけ? 梅雨をできるだけ避けたいってことで……。
  6. 試合は公正に行われたか?→△:そうじゃない試合が目立った。審判のレベルがバラついていて怪しげな判定が数多く、決勝トーナメントでは韓国有利の判定が続出。ブラッター会長が異例の声明を出すにいたる。買収はなかったとしても不正(およびそれにつながる圧力)はあったとしか思えない。今回のワールドカップは「参考記録」にしてなかったことにすべきとの声すら。
  7. 開催国は活躍したか→○:した。一部で問題は引き起こしたもののこの伝統は守られた。
  8. 最高の大会だったか→×:ブラッター会長自身がそうじゃなかったと明言したほどである。

 開催国が活躍すればそれでワールドカップは成功か? 一番端的な例が朝鮮日報の社説である。ワールドカップの閉幕を告げるコラムだが、大政翼賛的なその内容はおいておくとして、その更新日時が「6月30日午後8時13分」なのに注目。それって決勝戦の真っ最中じゃん。ひでー。それだけで韓国にとってのワールドカップがわかる。それはワールドカップじゃない。開催国として国民の後押しを得ていい成績を残すことと、ホスト国としてワールドカップを最高の大会にすることは別の次元の話でそれぞれ最高に重要なことなのだ。

・今日のトップ5

 無人島に持っていく5枚のレコード、っていう感じで、今回の極東くんだりまで何しにきたんだろうトップ5をあげるとすれば、次のようになる。

  1. ジダン←出産たちあって韓国へ来てそのまま練習試合で韓国選手に削られて負傷。1試合もまともに戦えず傷心の帰国。くるんじゃなかった。
  2. カニージャ←怪我もあり1試合も出なかったのにレッドカードで退場。何しに日本まできたんだ?
  3. ザンブロッタほかイタリア代表……韓国戦で蹴られたり殴られたり怪我したり松葉づえで帰国したりとさんざんな目にあって帰国。
  4. ザホビッチ←1試合出ただけで監督と衝突して強制帰国。
  5. シュケルとプロシネツキ←自分たちの時代は終わったって思わせられるためだけに来日。1試合出ただけであとはベンチ。

・今日のMac

 そういえばいつのまにかATOK15 for MacOS Xが届いてるな。インストールせねば。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/29

 またもや怪しげな空。。WPC ARENAのレビューを書いてメール。ホリグチでコーヒー。突然明日の決勝戦のチケットが手に入ることになる。ををを、なんてこったっ。

・今日のWC

 韓国vsトルコ。なんかスタンドの殺気が減って韓国サポーターもいい感じにうるさい。普通3位決定戦は退屈な試合になるけど、今回は違った。どっちも初のベスト4なので、少しでも上にいっておきたいのだ。
 と思ってたらいきなりトルコ先制。ををををっ。韓国のエンジンがかかるまえの一瞬の隙やったね。それにしても見事。いきなりイルハンがホン・ミョンボに、ハカンが右DFにプレッシャーをかけにいったと思ったら、イルハンがボールを取れそうってんでハカンが右に方向修正。そしてイルハンがボールをつついて奪い、それを逆から来たハカンがかっさらってゴール。んーん。ハカン・シュキュルがやっと働いたあああっ。イルハンとハカンのツートップっていい二人組みじゃん。ふたりが近いところにいてうまいこと絡んでるもん。確かにホン・ミョンボのミスだけど、あのツートップのめざとさったらない。狙ってたね。
 試合自体は見るからに疲労ばりばり。どっちもよく動いてプレスするチームだから、疲れが露骨にゲームに反映しちゃうのだ。疲れでプレスが甘くなってサポートが遅れてDF陣が攻撃にさらされる。撃ち合い。そうなると韓国は強い。どんどん競りあいに勝ってトルコゴールへ攻め込むが、何しろトルコにはリュストゥがいる。ケガしたのか途中からすげーしんどそうだったけど、いざとなるとやるやる。彼はスゴイ。今回No.1のゴールキーパーでしょう。あ、カーンがいるか。
 でも、やばくなるとハカンとイルハンのふたりでカウンターで点を取っちゃう。すげー。2点目はゴールキックを受けてふたりで点とるんだもん。3点目も冷静ないいシュートでした>イルハン。しかしトルコってミドルシュート打たないねえ。絶対にDFからつないでいこうとするねえ。おかげでひやひやもの。3点目で少しほっとするが、相手は韓国である。1点差になったら復活してどかどか攻め立てるに違いない。その1点をロスタイムまで引っ張れたのはラッキーだった。
 双方疲れは出てたけど、壮絶な面白い試合であった。主審の笑顔もキュートだったし。

 それにしても、トルコっていいわあ。親トルコな人々は100倍くらいに増えたでしょう。今回、日本でも韓国でも評判を上げ、もういいやつばかりってイメージを植え付けつつ3位になるというのは偉業。えらいもんだ、あ、フジテレビーーーーッ。韓国だけじゃなくて、トルコの表彰式も映せっ。こらっ。ぼけっ。

 てなわけで今回のベストチームはトルコです。もう決まりました。日本はこういうサッカーをしましょう(ただし、ペナルティエリアに入ってまで狭いとこに短いパスをつなごうとして取られるところだけは真似しなくていいけど)。

・今日の誤審問題

 実をいうと問題は「誤審」ではないのである。誤解に対して曲解というように、誤審に対して曲審ということができれば、数多くみられる誤審の中に燦然と輝くいくつかの曲審が問題視されているのだ。
 もうひとつは日本のマスコミ不信である。特にテレビ。「不正」や「偏った判定」どころか、「誤審」すらまともに扱おうとしないことと、日本人はみな韓国を応援してますキャンペーンに対する批判だ。

 で、その辺をうまく整理して論評してくれた人がいた。なぜ「誤審はつきもの」で話を終わらせてはいけないか。ココ「時事評論34 勝ち負けよりも大切なもの──サッカーの審判について」が面白い。ちょっと力が入りすぎて話が飛びかけているとこもあるが、おおむねこういうことであろう。「勝ち負け」は公正さがあってはじめて成立する。それを保つのが審判の仕事でだからこそ「審判は絶対」であり、それは公正さを保っている限りにおいて、なのだ。

・今日のMac

 突然ナナオから修理の終わったT760が届いた。ひーん。しょうがないのでまたモニタを置き換え、代替機を宅急便で送る。重たかったああ。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/28

 久々にお天道さまを拝む。日経NetNaviの撮影。

・今回のトップ5

 無人島に持っていく5枚のレコード、っていう感じで、今回の入らなかったシュートトップ5をあげるとすれば、次のようになる。

  1. フランスvsセネガルのトレゼゲ←これがゴールポストに嫌われたのが今回の始まり。その後アンリも同じ目に。
  2. 韓国vsイタリアのビエリ←右足で触るだけだったのに打ち上げちゃったヤツ。これが入っていればどんなヤバい審判でも取り消しようがなかったろう。
  3. スウェーデンvsセネガルの誰だったか忘れた←彼のはポストに当たり、セネガルのはGゴールになった。ああ無情。
  4. ブラジルvsベルギーのウィルモッツのループ←これは蹴った方も取った方もすごかった。
  5. 日本vsロシアの中田←あのミドルシュートはよかった。ああいうのが入るようになると日本も……

 まだまだたくさんある。これは選びづらい。

・今日の格言

 李下に冠を正さず

・今日のMac

 HDDが足りなくなってきた。。。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/27

 霧雨。zdnet mobileの原稿を仕上げてメール。

・今回のトップ5

 無人島に持っていく5枚のレコード、っていう感じで、今回のヘアスタイルトップ5を公式プログラムに掲載されている写真とのギャップ順にあげるとすれば、次のようになる。

  1. ユミト・ダバラ←公式プログラムでは普通の長髪。それがモヒカンっ
  2. ロナウド←これはよい。もしベッカムやったらみんな真似したんだろうか?
  3. 戸田←いうまでもなく
  4. ベッカム←公式プログラムの写真は丸刈りでありました。
  5. イルハン←公式プログラムでは普通の長髪。でも今みたいにてっぺんだけ結わえた方がかわいい。

・今日のFIFA

 あの、三位決定戦の審判ってアレでいいんでしょうか? あれだけレベルが高い欧州の審判でといっておきながら、アジアvs欧州(だけどほとんどアジア)の試合に、クウェートにサウジアラビア?
 しかもチョン・モンジュンがドイツvs韓国の審判選びに文句をいったらしい……

・今日のMac

 D100についてくるNikon View 5はMacOS X版もあり機能的にもなかなか好感が持てる。よしよし。ただ……重いっす。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/26

 雨。日経NetNaviで新連載(というか復活連載?)の打ち合わせ。雨。zdnet mobileの原稿書き。

・今回のトップ5

 無人島に持っていく5枚のレコード、っていう感じで、今回の誤審あるいは怪しい判定トップ5を年代順にあげるとすれば、次のようになる。

  1. ブラジルvsトルコ(グループリーグ)
  2. 韓国vsイタリア
  3. メキシコvsアメリカ
  4. ブラジルvsベルギー
  5. 韓国vsスペイン

 ブラジルvsトルコというとリバウドが当たってもいない顔を押さえて倒れてあとで罰金を取られたのが有名だが、それよりもペナルティエリア外で犯したファールに対してPKを与えた方が致命的であろう。それによりトルコは確実に1点を失い、初戦で負けたのだ。しかしトルコは準決勝まで這い上がってきた。これは偉いっ。今回、最後に応援する国はトルコに決定。

 韓国vsイタリアはトッティのシミュレーション問題もそうだが、トンマージのゴールデンゴールが認められなかったのも捨てがたい。だがそれ以上にイタリアがしゃんとしてれば、ビエリがあれを決めていれば誤審とは関係なく勝っていた試合であり、トラパットーニはデル・ピエロを早く引っ込めすぎたのであり、敗退は誤審1/3自爆1/3韓国の頑張り1/3といったところだろう。

 メキシコvsアメリカではあまり知られてないかもしれないが、CKクリアの際、アメリカのDFがペナルティエリア内でハンドをおかしている。それによってボールはクリアされた。これはPKものだろう。アメリカといえばドイツ戦でドイツのハンドを見逃されて損もしている。こっちは誤審ではあるがカーンの迫力に免じてトップ5にはいれなかった。

 ブラジルvsベルギーといえば、ウィルモッツの先制ゴール。これはやはり先制ゴールにしてあげたかった。もしかしたら本当にファールだったのかもしれないが主審も誤審を認めているという話なので誤審だったのだろう。

 これはすでに誤審のレベルではない。一番はなんといっても韓国vsスペインの幻のゴールである。少なくとも最初の90分で1点、延長で1点。オフサイド疑惑も含めればあと1点。これで今回のワールドカップは壊れた。韓国選手は何も悪くないのだが。韓国といえばポルトガル戦もあるが、あれは明白な誤審というよりぎりぎりホームアドバンテージの範疇ということでトップ5には入れなかった。

・今日のWC

 昨日書いたトップ5を早速修正したい。4番目はファーディナンドではなくトルコのGKにする。彼はすごかった。イルハンも入れたいけど、顔がかわいいので次点。ハサンもすごかったので5番目にしちゃおう。。いかん、トルコが3人も入ってしまった。

  1. ウィルモッツ
  2. ロビー・キーン
  3. ユミト・ダバラ
  4. リュストゥ
  5. ハサン・サス

 ブラジルvsトルコ。マジでトルコを応援してたのだが、残念。どんなときでもDFやGKからむやみにロングフィードを蹴り込んだりせず、しつこく相手に詰め寄られても後ろからボールを回してビルドアップしていく一途さなどはあこがれます。ハサン・シャシュも最後まで縦横無尽に走り回っておりました。でもペナルティエリア内にはいったら自分でシュート打っちゃってもいい思います。
 1回しか仕事しなかったハカンシュキュル(どっか故障してる?←足首らしい)のボレーは凄かったが、点にならなきゃしょうがない。それ以上にGKである。どれだけ素早い反応を見せてくれたことか。素晴らしすぎる。ロナウドのシュートだって、あれだけタイミングを外されていながらちゃんと手に当てているのだ。くーーーっ。ロナウドは凄いわ。あそこで走りながらトゥキックで流し込むんだもん。あの予測不能なタイミング。しかもインタビューでは「ロマーリオの得意技なんだ」って憎いせりふをはくし。これでもうブラジル人大喜びでしょう。しかし、ロナウドのシュートは凄かった。今回の得点王とっていいです。
 デニウソンはとうとう時間稼ぎ要員になってしまった。それでいいのかデニウソン。
 ハカン・シュキュルもとうとうその凄さを見せずに終わってしまった。それでいいのか>ハカン

 ともあれ、3位決定戦は大変でしょうが頑張ってください>トルコ。祈ってます。今回のサプライズチームです>トルコ。後は遠慮せずに多少遠くからでもシュートを打ちましょう>ハサン

・今日のPBG4

 QがIでIがQというのは変な感じだがすぐ慣れるだろう。どーせキーボードなんて見ないことの方が多いのだし。怖いのは他のキーも壊れていくのではないかということ。本体買い替え(早くても来年以降)まで持って欲しいのだが。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/25

 雨。

・今回のトップ5

 無人島に持っていく5枚のレコード、っていう感じで、今回驚きを与えたプレイヤー トップ5をあげるとすれば、次のようになる。

  1. ウィルモッツ
  2. ロビー・キーン
  3. ユミト・ダバラ
  4. ダフ
  5. ファーディナンド

 ウィルモッツはベルギーのエース。でも日本戦では全然気づかなかった。ただ目ざとくオーバーヘッドで先取点を取った選手ってだけだ。スタジアムではテレビと違ってどのプレイヤーが誰かなんて遠くてわからない上に、日本選手ばかり見ていたからである。ロシア戦も日本vsチュニジア戦の裏でやっていたので全然知らなかった。ちゃんと観たのはブラジル戦だけである。そしてゴールの予感を見せていたのはそのウィルモッツの技だけだったのだ。先取点のヘディング(なぜか認められなかったが)、時には後ろに回ってチャンスメイクをし、いけると思えば遠くからループシュートを打つ(かろうじてはじきだされた)。型にはまらない柔軟なプレーとポジショニングでブラジルの守備陣を崩していく様は老獪であり痛快である。しかも顔が「ハイ・フィデリティ」で主役をやってた「ジョン・キューザック」になんか似てるのである。それが何より気に入った一番の理由だ。だからここも「ハイ・フィデリティ」風に書いている。

 ロビー・キーンはアイルランドのストライカーだ。名前こそ以前から知っていたがプレイを観るのははじめてだった。ましてや21歳とは思えないおっさん的な風貌も。アイリッシュ魂を見せつけたカメルーン戦での一発に象徴されるスピードと決定力のみならず、スペイン戦で見せたローリングソバットなどどんな体勢でもゴールが近ければシュートに持ち込む柔らかさは特筆すべきである。

 トルコのユミト・ダバラについてはいうまでもないだろう。日本戦で後ろから飛び込んで決勝点を決めたモヒカンであり、セネガル戦でこぼれたボールをかっさらって右サイドを駈け上がり、決勝点につながるセンタリングを出した彼である。その頑丈さと運動量もさることながら、いきなりモヒカンにしたパワーは彼をまねしてモヒカンにした13歳の少年が親に怒られて自殺してしまったという痛いエピソードも生んでしまった。

 ダフもアイルランドのアタッカーで、スペイン戦で見せた右サイドのドリブル突破が強く印象に残っている。彼とロビー・キーンでスペインのDF陣をきりきり舞いさせた。

 イングランドのファーディナンドはこの中で唯一DFの選手だ。テレビ観戦をしているとどうしてもアタッカーにばかり目が行ってしまうが、彼とキャンベルのふたりがいなければ、イングランドはもっと早く敗退していただろう。それほど中央は固かった。ロナウジーニョのドリブル突破を許した点を除けばイングランドの センターバックは完ぺきな仕事をしたといっていい。

 もちろん以前からそのプレイを知っていた人については、今回驚いたというわけではないので省いてある。中田もオーウェンもリバウドもファン・ソンホンも、である。

・今日のWC

 ドイツvs韓国。韓国はいくら韓国といえどもへろへろに疲れていたし、ドイツは慎重に勝ちを取りに行った。ブラッターは大会中だというのに暗にスペイン戦で2つの判定ミスが合ったと公に認めた。そんな状況で面白い試合が繰り広げられるわけもないし、もともとドイツって現実的なサッカーをするところでファンタジックなプレーは好まなかったし、韓国が勝てる要素もほとんどなかっただろう。でもドイツのクロスを頑張って防ぎ続けたし、ドイツDFを崩しきることはできなかったが惜しいシュートをいくつかはなった。そして1点だけ取られて敗れ去った。それまでの戦いぶりと日程を観れば、韓国に気力はあっても体力がないのは明らかで、ヒディングも手の打ちようがないといったところ。それでもドイツ相手に互角に戦った。韓国はスゴイ。

 しかし、純粋にサッカーの試合を楽しみたいっすよ。何で審判の判定をチェックしながらみなきゃならんのか。疲れたっす。

 わたしはイタリア戦やスペイン戦の審判の判定は誤審どころか意図があってされたとしても不思議はないと思ってるし(何しろ、FIFA副会長をしてるチョン・モンジュンという人物を信用してない)、韓国のサポーターの応援も気に入らない。日本では「Pride Of Asia」という文字に感動したという報道がいくつかあったが、あれもイタリア戦では「AGAIN 1966」であり、スペイン相手には因縁がなくていい言葉を思いつかなかったのであの言葉にしただけというではないか。ドイツ戦でもナチスのマークを掲げようとした韓国サポーターが撤去させられたり、カーンやクローゼの遺影を作って掲げているサポーターがいるなど、マナーという意味では未熟すぎる。
 でも韓国代表チームはすごかった。いや、ヒディングが思いっきり、100%以上に能力を引き出したのがすごいのかもしれない。ポルトガル、イタリア、スペイン相手に100%以上の力を発揮し続けたあとでドイツに勝つエネルギーがまだ残っていたとしたらそれは人間じゃない。若手を伸び伸びとイケイケでプレーさせ、その分、ユ・サンチョルやホン・ミョンボが全体のバランスをとり、前線ではファン・ソンホンがリズムを作るというバランスもよかった。そして攻撃はファンタジックではないけれども力強くて厚く、守備はうまく1対多の状況を作って危険を防いでいた。天晴れとしかいいようがない。疑問はなぜ試合中のPKというプレッシャーがかかる場面で、ファン・ソンホンやユ・サンチョルといった百戦錬磨を使わないで失敗したのかってことくらいだ。

・今日のその手のリンク

 MSNの情熱サッカーコラムが更新された。リアルな韓国現地レポートであり、とても興味深い。

・今日のPBG4

 あちゃ。PBG4のiのキーが取れちゃった。よく観ると爪がひとつ折れてる。困った。キーボード買い替えも金がかかるし。というわけで、あまり使わない「Q」キーを外して「I」の位置にはめることにした。で、爪がひとつ折れて不安定な「I」のキーは「Q」の位置にはめ直したのである。これでしばらくは大丈夫だろう。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/24

 MacPeopleの連載用の撮影をして原稿を書いてメール。

・今日のとくダネ

 ってゆーフジテレビの朝のワイドショーがあるのだが、たまたま観てたら元日本代表のサッカー解説者であるところの金田さんが韓国-スペインの誤審について、仮にセンタリングを上げる瞬間が見えなかったにしても、サッカー経験者なら状況やセンタリングの上げ方などでラインを割ってないことは感じ取らなきゃいけない。それができないようなレベルの審判は問題だ、というような内容をしゃべってたら、発言が終わってないのに無理やりCMへ入ってしまった。ぎくしゃくぎくしゃく。テレビで誤審について語るときは注意しなきゃいけないらしい。ぎくしゃくぎくしゃく。同時に「トルコは日本を負かしたのでセネガルを応援してた」などしょぼい発言もあって、各掲示板でこの番組ネタが盛り上がり、フジテレビのとくダネBBSは重くてつながらなくなる。ワイドショーに目くじら立てるのも大人げないが、日本のメディアは誤審問題について及び腰ってイメージが膨らんでるところに露骨なぎくしゃくが来たから黙ってられない人が殺到したんだろう。

 レベルの高い試合をレベルの低い国から来た審判が裁くとどうなるか、日本人はよく知ってるはずである。シドニー五輪の篠原vsドイエ戦のニュージーランド主審。
 スポーツに誤審は憑き物なのはみんな知ってるし、それを前提として審判の判定は絶対であるとされるわけだが、だからこそ試合のレベルに合ったクラスの審判が担当せねばならないんである。見間違いや一瞬の判定ミスによる誤審と審判のレベルが低くて生じた誤審と何やら怪しげな意図を感じる誤審を「一緒くた」にしちゃいかん。レベルの高い重要な試合はレベルが高い審判が裁く、という前提があって誤審は許されるものでしょ。なんでそこを無視してピンもキリも一緒にしたがるかね。
 イタリアvsクロアチアや韓国vsイタリアでの偽オフサイド判定はレベルが低い。韓国vsスペインのゴールラインを割らなかったのに割った判定もレベル低すぎ。ブラジルvsトルコのペナルティエリアの外でファールしたのにPKになったってのもねぇ。素人がテレビを見ていて(それもリプレイではなくリアルタイムの映像で)「なんで?」と思うような判定がここまであるのは不思議にもほどがあるってもんでしょう。
 よって、サッカーを知っている人ほど許せない誤審ってのはあるのだ。もしあの試合の主審がニールセンさんとかだったらここまで物議醸さなかったと思う(もっとももしそうだったら確実にスペインvsドイツの準決勝だったわけだが)。

 でね、わたしは審判5人制がよい思います。主審はひとりで副審が4人いるの。各サイドにホームとアウェイそれぞれひとりずついて、常に副審の誰かがプレイやオフサイドラインの近くにいるようにするのだ。

・今日のその手のリンク(ついついこんなとこばっか毎日チェックしてます。いかんなあ)

 6/18分までしかないのが気になるリアルな現地レポート。

 なんと開催前に審判問題が起きることを予言してた一歩まちがうとトンデモだけど面白い。

・今日のD100

 ブツ撮りに使ってみました。D1より何かと楽でした。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/23

 zdnet mobileの打ち合わせ兼撮影で赤坂まで。チャリで行こうかと思ったが空が重かったので電車にする。夕方までかかる。表参道でちょいとネタを仕入れる。

・今日のWC

それにしても憂鬱である。なんでワールドカップでこんなに憂鬱にならないかんのだ。FIFAまで大会期間中だとゆーのに誤審を認めるし(1度や2度じゃないんだが……どうせ認めるなら派手に全部みとめりゃいいのに)。

 http://members.tripod.co.jp/lets_go_korea/。←とりあえずここか。

 この余波はテレビ番組へも波及。いくつかのサッカー番組やそれ以外の番組のサッカーコーナーはぎくしゃくしまくり。ひでぇワールドカップになっちまったもんだ。合掌。

 これはもう韓国とポルトガルとイタリアとスペインでリベンジリーグを開催してそこを勝ち抜いた国とオランダとフランスとアルゼンチンと優勝国で「世界一決定戦」をするしかないな(笑)。なぜオランダがはいっているかというと、単なる趣味です。

 こうなったら番狂わせついでで決勝戦はドイツvsトルコ。ブラジルが勝ちそうではあるが、トルコのリベンジに期待。トルコのサッカーの方が面白いもん。親しみが持てるし。で、ドイツとトルコの因縁問題がまた出てくるのである。てなわけで今一番応援してる国はトルコ。ブラジルはどーでもよいです。

 韓国はドイツに負け、三位決定戦に回る。三位決定戦は韓国で行われるからである。

・今日のD100

 でもやっぱ一眼レフはいいねえ。絵もきれいだし。AWBに不満はあるが、各マニュアルホワイトバランスに対して微調整ができるのでそれでだいたい思ったようなホワイトに合わせられる。これはすこぶる便利。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←やっとっ

○ 6/22

 サッカーの日。2004年にはポルトガルへ行くぞっ。

・今日のWC

 スペインvs韓国。この世は不思議である。ラウルがいなかったとはいえ、韓国は頑張った。スペイン相手に1失点で切り抜けたのである。しかし不思議なこともあるもんだ。1-0なのに延長戦にはいったのだ。もっと不思議なのは、延長戦でモリエンテスが追加点を決めて2-0になったのにそこで試合が終わらず、PK戦に突入しちゃったのである。いったい何が起きたのだろう? 今回のワールドカップは不思議なことがよく起きるものだ。合掌。

 セネガルvsトルコ。ををををっ。これぞサッカー。これぞ名勝負。人知を超えたスピードと技が正面からぶつかりあい、あまりにボールが早く動くのでみなゴール前で落ち着かせることができなくて、ドフリーで空振りしたりゴールへ飛び込んだシュートをオフサイドの位置にいた味方がきれいにはじきかえしたりしたものの、そんなのも一興。素晴らしく興奮した試合だったのだ。こういうのを観たかった。最後はスーパーゴールで決着。右サイドをドリブルでかけあがるところをセネガルの2番がいいスライディングタックルで止めたのはいいが、こぼれだまをトルコのモヒカンがかっさらってそのまま疾走。右サイド深くから上げたセンタリングを駆け込んだかわいい顔したイルハンがダイレクトでボレーし、反応しようがないGKの前をふっと横切って反対側のサイドネットへ。この名勝負にふさわしいスーパーシュートでありました。

 んーん。いい試合を見せてもらいました。日本とやったときよりスゴイ。セネガル相手だったとか夜の試合だったってのもあるかもしれんが、すごいわ。もうトルコは決勝戦へいってよいです。ブラジル相手にリベンジを果たしてください。

・今日の疑問氷解

 「CoreaとKorea」……メールで教えていただきました。どうもCoreaは昔のつづりで19世紀初期までは使われていたが、19世紀後半にKoreaが登場したということらしい。その頃に何かあったよう。

 「Co-hosts」……この表現で何の問題もないらしい。韓国も「Co-hosts」と表現されてるし。そっか。「コ・パイロット」とか「コ・プロセッサ」の「コ」かと思ってしまったが、浅学非才でした。

・今日のD100

 D100のあのWBやISO感度はメニュー内ではなくわかりやすい位置にあるというので各種デジカメ雑誌では好評のようである。うーむ。みんなはあまりISO感度やWBを変えないのだろうか。なぞだ。わたしはD1のようにダイレクトにボタン+ダイヤルで切り替えられないとイヤなのである。
 でも絵は思った以上に良好。ISO1600でも使えるっ。もちろんノイジーだけどこういうノイズなら気持ち悪くない。ノイズがいやならISO400だがジョブズの写真ならISO800でもOkだな。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←ムービー編集はしたけどまだ上げてない←要望に応えられなくてすみません

○ 6/21

 女子高生に人気なのはベッカムとシーマンって記事をちらりと観たが本当なのだろうか。おじさん好きはシーマンに走るのか。とかいってるうちにRBBTODAYのコラムを書いてメールしたりD100が届いたりした。ああ、D100っ。

・今日のWC

 イングランドvsブラジル。ああ、機を見て便なオーウェンが先制してイングランドの堅い守りってとこまでは予定通りだったのだが。ブラジルは全然慌てないので、はやいうちに2点目をカウンターでとっておかないとまずいなと思ってたら、DFの不運なミスがでてロナウジーニョ(ドリブルしか能がない怖くないヤツと思っていたけど、スピードにのせたらやっぱこわかった)の突破を許し、同点。さらに事故としかいいようがないFKで逆転。イングランド疲労の色濃く、残り20分くらいになったらシェリンガムいれて、古きイングランド復活のパワープレー大会に走ると思ったら、それもなく、ベッカムもなかなかいい位置でクロスを上げさせて貰えなくて、敗退。さすがブラジルは百戦錬磨。とほほ。

 ドイツとアメリカのサッカーって噛み合うのかも。でもそうなるとドイツが一枚上手。ハンドかどうかはまあカーンに免じて観なかったことにしてあげよう。かくして単純でシステマチックなだけではドイツには通用しないのであった。やっぱアメリカの攻撃ってクォーターバックがロングパスを投げてサイドのレシーバーを走らせるってイメージなのだよな。で、受けた人間がとにかく低くて速いクロスを入れると、必ず誰かが飛び込むことになってるという……システマチックで面白くないけど有効な攻撃なのである。ドノバンは何気なくヒンギスに似てるし。ドイツは……まあ、ドイツなのです。ってことは決勝はドイツvsブラジル?

・今日のイタリア

 ガウチ会長がああいう子供っぽい発言をして物議を醸すのは今にはじまったことじゃないのでこちらは「わはははは、さすがガウチ」って楽しんでいればいいのだが。ロイター通信によると、FIFAのWebサイトにイタリアから焼く40万通の抗議メールが殺到してシステムがパンクしたらしい。いやあ40万通はすごい。気持ちはわかるけど。日本人的には篠原とドイエを思い出す。あれは絶対篠原の内股すかしで一本だったからな。

 ともあれ、誤審なんて常にあるものだけど、今回ばかりは怪しいほど決定的な……それも勝負の綾を大きく左右するところで何度も妖しい判定が出てるので目立つのである。1試合に1枚はレッドカードを出さなきゃ気が済まない審判もいるみたいだし(ロナウジーニョのって一発退場になるようなファールだっけ?)。

・今日のD100

 予約してあったNikonのD100が届いた。うーむ。質感はやっぱD1の方がずっと上だな。当たり前だけど。で、致命的に気に入らない点を発見。ひとつはWB設定の方法。もうひとつはISO感度設定の方法。どっちも露出モードダイヤルをぐるっとまわさなきゃいけない。ひどいのはISO感度で、現在のISO感度が普段は液晶パネルに表示されないのだ。何コレ。ホワイトバランスって概念がなくISO感度を途中で替えることができない「銀塩ぐせ」がついてる人は気にならないかも知れないが、デジタルカメラを知っている人には理解しがたいユーザーインタフェースである。ユーザーをなめてるとしか思えない。
 それ以外はとりあえずおおむね良好。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←ムービー編集はしたけどまだ上げてない←要望に応えられなくてすみません

○ 6/20

 試合のない日。雨。急きょ頼まれたDOS/Vマガジンのレビューを仕上げてメール。そのまま箱根。深夜帰宅。

・昨日のWC

 日本の今回のサッカーメディアはすごい。今日サッカーマガジンが、明日(といっても零時過ぎにはコンビニに並ぶのですでに手にしているのだが)ナンバーとSportsYeah!が日本対トルコ戦を伝えてる。そういうのを読むとまたあれこれと考えてしまう。注目すべきはSportsYeah!の武田が書いた日本代表ポジション別検証のFW解説。なぜ西澤の1トップにしたかについて、2トップの狙いは前線からのチェイシングだが、1トップにしたのは中盤を厚くして守備を重視するためで、FWの仕事はカウンターの起点となるポストプレーになる、と書いている。だったら西澤の方がってわけか。個人的にはそういう戦術ならアレックスより森島が1.5列目じゃないかと思うのだがトルシエ的にはアレックスの個人突破に期待し、森島はベンチにおいて効果的に入れたかったのかもしれない。

 最初の失点も日本代表ポジション別検証の松永によると、ゾーンDFのもっとも弱い部分を突かれてしまった結果ということになる。あのゾーンには日本人DFはふたりトルコもふたりいたがその間にボールが入ってくると後ろにいたダバラに対して対処が不能になるというわけだ。

 トルシエのグループリーグの戦術は、日本の立ち上がりがいつも鈍いこともあってか、前半は守備に重きを置いて後半に勝負をかけるのが普通であり、今回はトルコの攻撃陣を考えて1トップを選び、後半に2トップにする予定だったのではないかと解釈。でもその立ち上がりのまだ流れに乗れてないうちに失点したのが誤算。「こうなると1トップはまったく機能しません」。つまりトルシエの采配ミスに見えるというわけ。で、攻撃時に迷いが発生して流れをつかめなかったのだ。で、後半から攻撃のために2トップにした、と。でも序盤の失点や日本が苦手としてる雨(梅雨のある国だけど、雨の中で有利に戦った日本を観たのってコンフェデ杯のオーストラリア戦しかない気がする)、しかも宮城のスタジアムはバイロム社のチョンボ(らしい)でバックスタンド前列が空席で、応援の声も埼玉や横浜や大阪のときほど気合いがはいってなかった、前半に流れをつかみそこねたのが最後まで修正できなかったなどの理由で、守りを固めたトルコを崩せなかったというわけである。確かに後半は攻めてたけど、相手のDFを崩したチャンスって1回しかなかった気がするし(鈴木のトラップが大きくてシュートまで持っていけなかったが)。

 あとはマスコミを中心とした雰囲気。もういきなり「ベスト4までいける」ってはしゃいでるし。しかも最近の日本語では「ベスト4も夢じゃない」=「ベスト4までいける」という意味らしいし。あほだ。そういう雰囲気になって本当にいけた例を知らない。あるべき姿勢は「ベスト4までいけるっ」じゃなくて「ベスト4まで行くぞっ」ではないか? なんだかなあ。

 観ていた限りでは小野のパスがいつもより精度を欠いていた気がするし、雨でスリッピーなら近距離のFKでオーストラリア戦で中田がやったように足下を抜く低くて速いシュートを試みるなどの工夫も欲しかった気がするが、なんだかんだいって全体に疲労がたまっていたようでもあるし、しょうがない敗戦……とは思えねえな、やっぱ(笑)。もっと手はあった気はする。トルシエの2つの謎も気になるし。

 でもまあグループリーグの3試合は、固くなってたベルギー戦の前半以外はとてもいい試合を見せてくれたのであり、その価値はいささかも減じない。バットマン宮本も真価を発揮したし、松田もいつものチョンボがなかったし、戸田はその仕事を完ぺきに全うしたし(完全に自分のキャラクターを確立し、それに見合った勝負をしてくれた)、稲本も最初の2戦はすごくよかったし(それ以降でややバランスが崩れたのって当人の関西人な性格にあるような気がしないでもない)、中田はひとりで名波の仕事から1.5列目の仕事まで全うしてたし(これはスゴイ。例えばベッカムが右サイドのみならず状況によってはボランチまで下がったり左サイドへ回ったりしてたようなもんで、攻撃の起点であると同時に全体のバランスもとっていたのだ)、鈴木は肉弾戦要員として肉弾戦してたし。小野は……自分で気づかないような疲労の蓄積があったんじゃないかと思う。休みなくはじめての欧州のシーズンに突入してUEFAカップ決勝まで出ていたんだから。

・今日のWC

 韓国は審判を買収してるとかトッティにレーザー光線をあてたとか今回欧州のチームはやる気がないとか(極東は遠いし疲れてるし自国のサポーターはあまり来られないし)いわれてるけど……確かに韓国のイタリア戦でのサポーターは度を超えて常軌を逸してたし、ポルトガルはふたりイタリアはひとり韓国相手に退場者を出したり、不利に見える笛を吹かれたりしてたけど、ポルトガルもEURO2000でえらい目にあってる(ヌーノ・ゴメスが数ヶ月の出場停止処分をうけた)んだから少しは我慢しろよ(それができないのがポルトガルたるゆえんで、憎めないのであるが)と思うし、イタリアも韓国をなめてたから(ビエリやトッティの顔に書いてあった)半分はその報い。不可思議な、ホームアドバンテージにもほどがあるって怪しい判定をされても、勝ちきって欲しかった。局面局面ではそれだけの実力差を見せていたのだから。シーズンが終わって疲れてる上に慣れない極東くんだりまでやってきて大変だったとは思うが。

 ちなみにイタリアと韓国、どっちに勝って欲しかったかといわれれば、イタリアである。イチサッカーファンとして、ワールドカップの終盤はレベルの高い国同士のレベルの高い試合を観たいから。「もしかして、韓国に決勝トーナメントには行って欲しいけど、それより上には行って欲しくないと思ってたでしょ」「うん」「わがまますぎ」といわれましたが。。。開催国として、同時にアジアの国として(サウジと中国があんなだったし)決勝トーナメントには出て欲しいけど、それより上はサッカーファンとして観たい試合を観たいという……だってねえ、ベスト8はオランダ・イングランド・アルゼンチン・ポルトガル・ブラジル・イタリア・スペイン・日本が希望でしたもん。わははは。オランダなんて欧州予選で落ちてるってば。しかもフランスが入ってないし(フランスはもうEURO2000で堪能したのでよいのです)。

・今日のにや

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○ 6/19

 試合のない日。晴。ちょっと用事があってチャリで新宿へ走る。暑かった。鳥へいの釜めしは相変わらず旨い。しかも夜中まで開いてる。至福である。

・昨日のWC

 さて、ナゾなのは結局のところトルシエである。2つナゾがある。ひとつはスーツのナゾ。トルコ戦ではいつもと違うグレーのスーツを来てた。いつもは紺色だった気がする。もうひとつはベンチに座りっぱなしのナゾ。韓国vsイタリア観れば、トラパットーニもヒディングも後半はベンチから出て叫びっぱなし。トラパットーニなんて自分でスローインしそうな勢いだった。トルシエもいつもは前に出て叫び続けるんだが、トルコ戦では不気味なほど冷静でベンチに落ち着いて座ってた。采配のナゾよりこの2つの方が重要な気がする。
 トルコ戦で急にふがいなくなっちゃった(身体のキレもいまいちだったようだし)日本代表ではあるが、それとトルシエのナゾな振る舞いや宮城の妙に冷静だった観客席(雨がっぱのせいで青いシャツもあまり目立たなかったし)も関係あった気がする。もしH2でブラジルと戦ってたなら……「ればたら」はいい酒の肴である。
 ともあれ、日本代表おつかれさま、である。称えられるべき結果は残したといっていいでしょう。この結果に満足してる人が46%というアンケート結果(があるそう)には納得したがいが。満足か?
 それにしてもヒディングはすげーよな。

・今日のWC

 ちなみに決勝戦はドイツvsイングランドでイングランドの勝ち。
 根拠:スペインは韓国相手の準々決勝で疲弊して(主力が出場停止になってる可能性も)準決勝に上がってくるのでゲルマン魂にうち勝つのは難しい。よって韓国サイドはドイツ。日本サイドは……イングランドの守備は今までブラジルが戦ってきた相手とはワンランクもツーランクも違うので、なかなか崩せなくてイライラするし、ブラジルの守備でオーウェンのキレと速さを抑えるのは難しい。オーウェンがフリーになれればどんなに遠くからでもベッカムのロングフィードが飛んでくる。その上日本においてイングランドはもう「ホームチーム」だからである。イングランドが7でブラジルが3くらいではないか。セネガルやトルコは……いくらなんでもここまででしょうってことで。
 とかいってて、決勝がアメリカvsトルコになったら。。。。。きっと、2002年のワールドカップはなかったことになるでしょう(笑)。

・今日のにや

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○ 6/18

 「パソコン購入ガイド」の原稿を書いてメールし、そののち観戦モード。テレビを見てたらもうみんなトルコには勝ったような気でいるようなので、ヤバいなあとは思っていたのである。「勝てる」とか「勝ちたい」じゃなくて「勝つのだっ」という意志が重要なのだ。それが明暗を分けた一日。

・今日のWC

 日本vsトルコ……なにあれ。確かに日本はおしてたし、西澤のヘッドは惜しかった。でも今回の決勝トーナメントで唯一「死闘」じゃなかった戦いだった。うがああ。不完全燃焼。コレ本当にワールドカップの第2ラウンドなの? 選手も観客も。

 韓国vsイタリア……そうそう、これこれ。決勝トーナメントの戦いはこれ。日本は一度テンションを落としちゃったのか、ワールドカップ前の日本代表に戻ってしまった(含トルシエ)。韓国はどうせ負けたら終わり、相手は強豪だからとめいっぱい前のめりに戦った。ワールドカップの重みがあった。日本代表にもロシア戦やチュニジア戦には魂があった。でもトルコ戦ではゆるめちゃったらしい。サポーターもそう。韓国のサポーターは韓国を勝たせるために応援してた。うらやましい。

 こういう試合してくれたら負けても完全燃焼だよな、と思ってたら、まさか同点に追いついちゃった。いくらなんでもイタリアならカンナバロやネスタがいなくとも逃げ切れると思っていたのに。ヒディングもすごい。あのシンプルだけど強い意志のこもった選手交代がスゴイ。「これだよこれっ」。文字通り死に物狂いで点を取れっていうメッセージ。ホン・ミョンボさげてまで攻撃的にくるんだもん。まいった。日本でいえば、明神と宮本と戸田を下げて中山と森島と柳沢を投入したようなものでしょ。しかも交代ではいった車ドゥリってなかなかいいじゃん。

 そしてファン・ソンホンはやっぱいい。あのヘッドで流したプレーで決まった。

 延長後半。トッティはダイビングを取られ(あれはシミュレーションじゃなくてPKだったと思う)、このままイタリアが守りきってPK戦かと思ったら、まさかまたアン・ジョンファンがVゴールとはっ。まいりました。韓国のサッカーはひとかわ剥けました。仮に負けたとしても、これだけ戦ってくれたら国民も満足でしょう。日本のサッカーはひとかわ剥けそうだったのに……剥けそこねました。

 「日本もよくがんばった」といってる人は、この韓国の戦う姿勢やサポーターを観てどう思ったのだろう。相手がイタリアだろうがトルコだろうが、1点負けてたらここまでやらないと「がんばった」とはいえないでしょう。だって第2ラウンドよ。負けたら終わりの本当の本番なのよ。アイルランドもスウェーデンもベルギーもメキシコもがんばった。日本は? 第1ラウンドの日本はすごくがんばってたし、気迫も感じたし、すごくよかった。観てて気持ち良かった。「大健闘」といっていい。でもトルコ戦は、ワールドカップ前の日本代表に戻ってしまってた。それでは勝てないでしょう。一サッカーファンとしてすごく不完全燃焼な理由はそこにある。それが実力だったとしても、実力を出してそれで終わり、ではワールドカップじゃない

 しかし、いくら怖い物知らずで必死に死闘を挑んだとしても、あのイタリアに真剣勝負で勝つか?? ああ、まさかイタリアがここで消えるとは。

 スペインの選手は韓国とやるのイヤだろうなあ。

・今日のEURO2000

 ありゃま。もしかしてEURO2000のベスト4がこれで全滅? フランス(一点も取れずに敗退)、イタリア(韓国に負けてベスト16どまり)、ポルトガル(韓国に負けて第1ラウンド敗退)、オランダ(そもそもワールドカップにすら出られなかった)。がーん。大ショック。しかもこのうち2カ国は韓国に負けてるのだ。

・今日の疑問

 BBC WORLDを観てたら、ワールドカップ関連ニュースの中で「Co-hosts Japan」という表現が出てきた。え、日本って「Co-」がつくホストなの? なのなのなの? なのなのなのなのなのな?? 

・今日の疑問2

 ずいぶん前からの疑問ではあるのだが、なぜ中学校の英語の授業で「イギリスはEnglandです」と教えるのだろう。今でもそう? でもイギリスとEnglandは同じじゃない。ちゃんとイギリスは「United Kingdom……」で「UK」と略されますと教えればいいのに。

・今日のにや

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○ 6/17

 『パソコン購入ガイド」にレビューをひとつ書いてメール。

・今日のWC

 梅雨である。湿気で部屋中キノコとカビとコケシダだらけになったようなひどい一日。昨日の至福ぶりがウソのようである。どちらも気に入らん。喪に服そう。合掌。

 メキシコvsアメリカ……メキシコぉぉぉっ。あんなつまらんテイストレスなサッカーをする上に一部の国民にしか応援してもらえへんようなアメリカに負けるなっ。こらっ。ああ。最低の試合でありました。アメリカのサッカーはアメフトみたいやし。ペナルティエリア内で手を使ってクリアしたのに審判みてへんし。エルナンデスも4年前に比べるとキレがない。衰えたのかなあ。しまいにはPK狙いでコケてイエローもらってるし。

 ブラジルvsベルギー……。堅い守備にブラジルがイライラしてる頃、ベルギーの速攻がハマってウィルモッツがどさくさにまぎれて先制点、というのがわたしの予想でありました。確かにっ。ベルギーはいいサッカーをした。唯一ブラジルから点をとれそうなウィルモッツがちゃんと先制点をゲット。いや、あれが先制点でなければなんだとゆーのだ(実は日本戦で観て以来ウィルモッツがお気に入り)。それにしても、ウィルモッツの先制点のどこがファールだったのか謎である。あれは断固として先制点である。リバウドのシュートもすごかったが、DFの足にあたるという不運がなければGKはきっと防いでいた。その後は……もうベルギーに体力は残ってなかった。2点目を取られるのは時間の問題だったのだ。

 冷静に考えれば勝つのはブラジルである。ベルギーには、攻撃は全体的にうまくいっていたものの、ムペンザの突破とウィルモッツのシュート以外に得点の予感がなかった。わずかなチャンスを逃さずにちゃんと点を取れる決定力を持つのがウィルモッツなのである。その点、ブラジルにはリバウドもロナウドがいた。デニウソンやロナウジーニョがドリブルでしすぎてつぶされても、リバウドやロナウドのあたりできれいにパスが回ればなんとでもなるし、ロベルト・カルロスが思いきり蹴れば何かしらよからぬことが起きる。
 だがしかし、そのウィルモッツの先制点はなぜか取り消され、珠玉のループもGKにはばまれた。ああ。ブラジルが勝ったのがきにいらんわけじゃなく、ウィルモッツの先制点が取り消されたのがきにいらんのである。

 今回、審判のできに不満が残る。湿気にばてて疲れきって終盤になるとどんどんレフェリングがブレてくるというのもあると思う……イタリアvsクロアチアの哀れなイタリアの2つのゴール取り消しにはそれもあったのではないないだろうか。選手が予想以上に疲労するなら、もちろん審判もそうであるはずだ。それはあまりにつらい。

・今日の似たもの

 東芝の「GIGABEAT」。わははは。どこかから出ると思っていたけど、東芝というのは予想外でした。

・今日のにや

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○ 6/16

 DOS/Vマガジン連載のテープおこしして原稿を書いてメール←ちゃんと仕事もしてるのだ。

・今日のfifatickets.com

 くそ。ブラジルvsベルギー。席も確保してクレジットカード番号も入れたのに、その次の画面にいけないでエラー。うがる。あと確認画面が出てsubmitすればとれたのにっ。チケットキオスクに電話して確認したがダメだった。ああ。

・今日のWC

 ぐはー。疲れた。いよいよワールドカップらしくなってきた。第2ラウンドはやはりおもろい。充実した至福の一日。

 セネガルvsスウェーデン……。いや、スウェーデンが勝つと思っていたし勝って欲しいと思っていたのだ。ラーション。だがゴールポストの2〜3cmをめぐる攻防でスウェーデンが負けた。今回のスウェーデンはきれいなサッカーをしてて好きだった。いざとなったらクロスを放り込んでくるだけの力技チームのような印象があったけど、全然そんなことないし。でも延長Vゴール負け。まさかセネガルとは。

 スペインvsアイルランド……。いや、スペインが勝つとは思っていたけど、ドイツ戦をみとったんやないんかあ>監督。アイリッシュ魂をなめたらいかんのだ。てなわけで1-1で延長にはいってスペインは打つ手なし。アイルランドは9番のドリブル突貫小僧と21歳には見えないロビー・キーンが健在。でもねえ、アイルランドも自分たちが有利だと思ったのか魂をすこしゆるめてしまいましたね。あそこは決めておかねば。PK戦になったらスペインの方がふてぶてしいとゆーのはわかってるだろうに。案の定、最初と最後に出てきた百戦錬磨ラテンオヤジにしれっと決められて敗退したのであった。メンディエタの顔を見た瞬間、アイルランドの負けを確信。PK戦は運じゃない。顔です。岡田元監督の解説最高。単なるサッカー好きオヤジの会話で、しまいには「今日はキルバーンに蹴らせたらダメだってば」って。いや、まことにその通りだったんだが。なぜ前半のあのPKをロビー・キーンに蹴らせなかった? 

 それにしてもスペインにしろポルトガルにしろ、あんなしまらない顔の監督しかいないんだろか。強いチームの監督の顔じゃないぞ(笑)。まあ顔といえばアメリカのマッチョ監督(チャック・ウイルソン似)に勝てるものはいないが。

・今日の疑問

 昨日のドイツvsパラグアイ戦。バックスタンド2階席はほとんど空席。くそ。新聞によると、地理的条件やら何やらのせいだといってましたが、一番の理由は「日本と済州島を結ぶ直行便が大韓航空1便だけ」ってことでしょう。隣国といっても近いから1泊2日で観に行って帰ってこれるや、チケット余ってるみたいだし、観に行ってみようと思っても交通手段がないのだ。ワールドカップ観たがりの日本人を無視するのは損である。最寄りの空港への直行便があるなら、韓国にでも観に行きたい組み合わせはある。ソウル経由では遠すぎるのだ。

・今日のにや

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○ 6/15

 ニッテレはひでーと思っていたが、武田の解説は実感がこもっててよかった。ちょっと見直す。でもアナウンサーは……ベンゲルに向かってブーイングがあったわけじゃない思います。カズシゲが出てたダイジェスト番組はみてらんないので観なかった。てなわけでホリグチでコーヒーを買って昼飯を食って、そのあとはずっとワールドカップTV観戦。夜、DOS/Vマガジン連載のテープおこし。

・今日の日本

 「気になる日本代表ですが……」って今日くらいはほっといてやれよと思うのでした。

・今日のfifatickets.com

 実は今日の済州島の試合、チケットが取れそうだったので観に行くつもりだったのだ。だが、成田→済州島の直行便が大韓航空1便しかなく、キャンセル待ちも難しいほどの満席だといわれてあきらめたのである。ソウル経由では前日に出ないと試合に間に合わないしさすがにそこまでのヒマはない。くそおおおおっ。まさか1便しかないとは思わなかった。あほだ。

 ちなみに明日の大分の試合もチケットが取れそうだったのであるが、こちらも羽田→大分の直行便が満席。福岡経由だと6時間以上かかるって駅すぱあとにいわれてやめる。うーむ。遠い場所だとこういう問題があったのだ。ああっ。

・今日のWC

 決勝トーナメントはじまる。ドイツvsパラグアイはともかく(ドイツとパラグアイだなあという試合でした)、イングランドvsデンマークはなんだああっ。グループリーグのイングランドとは全然違うチームやん。ベッカムの動きもキックの強さも全然違うやん。ああ、今日の試合はイングランドを堪能させていただきました。ファンタジーはないけど観てて面白い。ベッカムのパスはやっぱ精度がすごいわ。相手がデンマークだからいい具合に噛み合ったんだろか。トマソンもあの強力な2人のDFに挟まれるとつらそうだったし。どうせイングランドならこういう試合を観に行きたかったねえ。サポーターたちはビール呑んで陽気に歌いまくっていたんだろーなあ。いいなあ、新潟。
 ちなみにわたしが好きなイングランドの選手はガスコイン。電車で会ったイングランド人にそういったら「をを、ガッザっ」といって笑われた。

 いまだにポルトガル敗退の余韻ひきずるも、イングランドvsデンマークで少し元気になる。なぜわたしがポルトガルにあんなに期待していたかは、ココ(EURO2000の頃の渾沌の屋形船)を読むと詳しい。あのときのポルトガル(ほんの2年前!)は、セルジオ・コンセンソンとルイコスタとフィーゴがめまぐるしくポジションチェンジをしながらダイレクトでパスを交換して相手の守備を崩し、ヌーノ・ゴメスがどかんと決めるとゆーダイナミズムにあふれた美しいサッカーを見せてくれたのでした。ああ。

・今日の疑問

 死んだ子の年を数えるようで悲しいが、なんでカニージャに戻ったの? 90年W杯はカニージャだったのだが、94年にはなぜかカニーヒアになり、今年はまたカニージャに戻っていたのだ。主な呼び方が。ベンチでレッドカードを受けるだけという何しに日本まで来たのだかわからないカニージャではあったが(90年W杯のあの長髪をなびかせて右サイドを疾走する姿をまた見たかった)、カニーヒアとカニージャが気になってしょうがないのであった。本人は「カニージャ」と呼ばれたがってるという話を何年か前に聞いたことはあるが。

・今日のにや

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○ 6/14

 うーむ。今回のワールドカップダイジェスト番組はどれもまあそれなりに面白いのだが、唯一例外はニッテレっ。何アレ。なんでカズシゲと松岡修造なん? しかもヘンなはしゃぎかたしてるし。とほほほ。
 それはともあれ、日本決勝トーナメント進出ばんざいっ。でもうれしさ半分。気を取り直してMdNのレビューを書いてメール。

・今日の日本

 ややホームアドバンテージなところもあったが、日本は強くなりました。勝ちました。よかったよかった。コレで少しはアジアにもサッカーがあるってことを伝えられたでしょう。うっしゃあっ

 トルシエも采配があれだけ不安視されてたのに、今日もすごかった。0-0でいきなりふたり交代して、それがすごくいい交代だったんだから。森島の無心なシュートもよかったし、中田のちょっとぎこちないヘディングもよかったし。日本だって湿気でばてたただろうによくプレスかかってたし、バットマン宮本もよかったし。確かに戸田のアレがPKをとられないなどホームなアドバンテージもあったけど、ベルギー戦ではホームとは思えない笛を吹かれてるし、総合的にはHグループにおいて決勝トーナメントに出るべき実力を示したといっていいでしょう。うしししし。サッカーを堪能させてくれた上に2-0なんてスコアまで見せてもらえるなんてっ。

・今日のWC

 だがしかし、なにやってんだポルトガルっ。せっかくアメリカが負けてくれたとゆーのにっ。もうアメリカが負けてるって聞いた途端、ガッツポーズ出ちゃったもん。あとは韓国とポルトガルが引き分ければ、韓国とポルトガルで仲良く決勝トーナメントに出られるのだから。せっかく希望的観測が実ると思ったのに。アメリカが決勝トーナメントに出ても面白くもなんともないやん。

 確かに韓国は強かった。もともと強いんだけど、監督がヒディングになって強さをちゃんと引き出してくれたって感じ。それにしても、引き分けでいい試合で2人も退場者出して自滅するなんて、欧州強豪国のやることかっ。アホッ。ルイ・コスタとフィーゴのコンビネーションをもう観られないかと思うとすげー泣ける。ヌーノ・ゴメスならあのくらい決めてくれー。それ以前に9人になった時点で死んでも0-0の引き分けに持ち込めーーーっ。ああ。なんかフランスやアルゼンチンが敗退したのよりむなしい。まさか韓国があんなに強いとは思わなくてあせったんだろなあ。

 日本と韓国が決勝トーナメントに出られてすげーうれしい夜に水を差された感じ。ポルトガルのナイーブなとこが最初っから出ちゃうとはなあ。

 なんかぶちぶちゆうてますが、もっとすごい意見も出ております。

ポルトガルとフランスとオランダとアルゼンチンで
敗者復活リーグをやって勝ったところが優勝チームと試合してほしいです。

 確かにそんな気分。。。気持ちいいサッカーを見せてくれるところがあっさり消えていくむなしさ。開催国の人間として日韓がともに勝ち進むのはすんげーうれしいんだが、世界中にいるサッカーファンのひとりとしてジダンもルイ・コスタもモストボイもその魅力を全開にしないまま消えたのがとてもむなしいのだ。こうなったら欧州代表の責任として、次はビエリとデルピエロのツートップでその下にトッティという布陣をとるように>イタリア
 ポルトガルにおかれましては、ここでくじけず、なんとかEURO2004までに立ち直って円熟の技を見せてください>フィーゴとルイ・コスタそしてヌーノ・ゴメス 

 こうなったら日本vsイングランドの準決勝だっ。ブラジルは弱い相手にばかばか点をとってきてるので、イングランドにべったり守られて点を取れないとリズムが狂い出し、オーウェンの一発で沈みます。日本はまあホームアドバンテージと梅雨アドバンテージで奇跡がおきて奇跡のベスト4です。韓国組は……わたしの観たいチームが全部韓国と対戦するサイドにいるな。わはは。ロビー・キーンもまあ観たいし、スペインもいいし、イタリアもデルピエロとトッティとビエリを同時に使ってくれるならまだ観たい。ここはスペインかな、勝ち抜くのは。こうなったらそんな流れを希望。

・今日の疑問

 韓国はKOREAなのCOREAなの? なぜ韓国サポーターが持ってるタオルマフラーにはCOREAって書いてあるの?

・今日のにや

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○ 6/13

 なんとか日経NetNaviの原稿を仕上げてメール。

・今日のWC

 フランスではこんな様子らしい。

誰が一番ショックだったかって、やっぱ広告業界。
買って当たり前の広告ばんばん打ってたから。
それを不思議にも思わなかったけど、今観ると、それは行き過ぎだったのでは。。。
というのも多い。
もう負けちゃったのに、「強い」という設定の仏選手がひっきりなしにでてくるし。
今夜は国営テレビで何で負けちゃったのか、選手の奥さんたちはどうしてるか、
そんで広告業界の失望。。。ドキュメンタリーをやってました。
これって、テレビ枠でもたぶんフランスチームのベストプレーシーン集なんかの枠が
こうなったのかな、、、という感も否めないのです。

中にはすごい金を積んでベスト8戦の広告を買っていたところもあって、用意してい
た広告はフランスチームおめでとう!みたいので全く使いようにならん。
作った本人たちは、2004年のヨーロッパ大会までとっておこう、なんてしゃれにもな
らないことをいってむなしく笑ってたよー。
ジダンなんかのすでにステイタスのある選手はともかく、ジダラズ(こんな発音?)
などの若い選手の広告価値が下がったそうで、かわいそう。
ジダラズは若い世代にも人気で、かっこいいのにねえ。

ああ、もうむなしひね。
けど、アルゼンチンも去ったし、オランダなんか参加すらしてなかったしねえ。

 フランスが優勝するとはまーーーったく思ってなかったけど(そういう気配もなかったし)、まさか1次リーグで敗退とも思ってなかったからねえ。

 イタリアも危なかった。まさかねえ。いやはや。守備は堅いんじゃなかったっけ。そんなに日本の湿気ってキツいのだろうか。そうかも。ああ、ワールドカップらしい試合を観たいっ。

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←ムービー編集してる暇がない。

○ 6/12

 なんと、朝から飛行機に乗って伊丹へいっちゃったのだ。長居陸上競技場でイングランドvsナイジェリアを観るためである。凡戦の予感ありあり。
 イングランドの決勝トーナメント進出を見届けたのち、新幹線で帰宅。

・今日の大阪

 改札を出たとたん「ワールドカップ開催地やなあ」という匂いがぷんぷんした札幌に比べて、大阪は時折すれ違うレプリカユニフォームを来た外国人や駅や空港に突如あらわれたワールドカップインフォメーションコーナーが妙に浮いてる感があるほどいつも通り。ちょっと気がそがれる。

 長居陸上競技場は臨時の席が増設されていたものの、陸上競技場だけあって客席の傾斜もなだらかで、ピッチもやや遠く、バックスタンドはちょうど日差しが差し込む方向にあって、のんびり日なたぼっこしつつ、世界サッカー祭。観客は4万ちょっと。日本戦をやるスタジアムとしては小さい気がして残念。さいたまスタジアム2002は迫力あったもんな。札幌ドームは野球場テイストが強くてちょっと違和感があったが。

 恐ろしいのは、競技場への無料シャトルバスが用意されてないことである。確かに競技場は駅から近い。でも4万人がいっぺんに鉄道で来たり帰ったりすることを考えると、そんなキャパあるわけないじゃん。大丈夫なん? 鉄道に頼らずに複数の交通手段で客を分散させるべきなんとちゃう? 

 案の定、行きは三々五々集まるので御堂筋線が混雑する程度で済んだものの、帰りは4万人のうち、たぶん2〜3万人は御堂筋線を使うのである。そんなのたったひとつの下り口でさばけるわけないじゃん。地下鉄構内入場制限のため、長蛇の列がぴたりと止まる。身動きとれない。警官が入場制限してますのでお待ちくださいと日本語でいう。こら、英語でもいわんかいっ。日本vsベルギー戦の帰り道ではちゃんと日本語と英語の両方でアナウンスしてくれてたぞ。
 素直に並んでいても拉致があかないので、列のいちばん端へうつり、臨時で作られた柵を乗り越えて脱出。ふーっ。そちらではあきらめたイングランド人がコンビニでビールを買い込んで公園で宴会をはじめたり、サッカーボールで遊んでたりしてる。
 柵の向こう側はJRを使う人のためのスペースで、こちらは駅が少し遠いこともあってか人は流れている。もちろんJRには乗らない。列を無視して公園に沿って歩いていくと、地下鉄長居駅の別の入り口に遭遇。そこは混雑もしていず、するっと地下へ降り、改札を抜けることができた。地下鉄のホームは地上での入場制限のおかげでさほど混んでいず、余裕で来た電車に乗ってなんばへ向かう。

 一度に4万人が殺到することを考えているとは思えないナメた大阪の対応であった。これで日本戦は大丈夫なんだろか? もしあのままなら大勢の人がたまりかねて塀を次々と乗り越え、暴動がおきたり死傷者が出たりしかねないだろう。

 日本戦を観に行く人があれば、帰りはJR長居駅へ向かう人の列に混じり、途中で列を離れて別の入り口から地下鉄に乗ることを勧める(もっとも、14日も同じ手が使えるとは限らないけど)。いや、日本が勝ったりしたらそのまま公園で大宴会もいいかも。警察がさせてくれるかどうかは別だけど。噴水の周りは立ち入り禁止になってたし。

 なんばで降りて心斎橋まで歩いてみる。試合を観終えた人々が集まるのはやっぱこのあたりかな、と思ったから。でも戎橋では、警察が「橋の上で立ち止まらないでください」と連呼するわ、テレビ局やら通信社のカメラマンやらが騒ぎが起きたらすぐカメラにおさめるぞと手ぐすね引いて待ってるという状態。いつから橋の上で立ち止まったいけなくなったのだ。そんな話聞いたことないぞ。

 御堂筋線で会ったイングランドサポーターは、のどが渇いた。早くビール飲みたいといって梅田に消えていった。わたしらはそのまま新大阪へ行ってイングランドな格好をして新幹線に乗る。

・今日のWC

 試合自体はやはりとっても退屈。イングランドは引き分ければOkなので無理しない。ときおりオーウェンが鋭い突破を見せるけど、全体としては勝つぞという意志にあふれた試合ではなかった。暖かい日差しにつつまれて観客席でうとうとしちゃったほど。アルゼンチン戦は勝つために守る、という愚直なほどの意志が感じられたので観ていて退屈ではなかったが、ナイジェリア戦の引き分けでもいいやという様子は退屈そのものだ。唯一観た試合がこれ、という観客には非常に残念なことである。

 ベッカムはさすがに上手い。コントロールもいい。でもまだ強くて低くて速いボールは蹴れないのかフリーキックは得点の予感なし。スコールズはグッドなプレイヤー。ベッカムがボランチの位置に下がるとスコールズが出てって走り回ってくれるし。イングランドの強さはファーディナンドとキャンベルのセンターバック。このふたりが強いのだ。すごいもんだ。

 ナイジェリアは……オコチャやカヌが出てきたアトランタ五輪の頃に比べて、つまんなくなってた。上手いんだけど、あの頃の「なんであんな体勢でボール持っててあんな方に一瞬に蹴れるん?」「なんであんなとこから来たボールをあんな体勢でシュートできるん?」という、常識を超えたムチャなプレーがなくなってたのだ。ただの上手いチームになっててなんか悲しい。そしてスコアレスドロー。でも3試合目で重要なのは何より決勝トーナメントに進出すること、ってわかってたイングランドサポーターはみな大喜び。確かにその通り。多くのイングランド人がiモードケイタイを持ってて(レンタル?)、落ち着かずにスウェーデンvsアルゼンチン戦の結果をチェック。アルゼンチンが引き分けたとわかると、「アルゼンチンはおうちに帰れ』なんて歌を歌う人もいたりして、やはり、イングランドサポーターはアルゼンチンが嫌いらしい。

 でも単なるサッカー好きからしてみれば、アルゼンチン敗退は大ショック。沈んだ気持ちになる。イングランドと一緒に決勝トーナメントへ行って欲しかった。まさか最後の最後に勝てないなんて誰が思うものか。あぶなくなっても3試合目に勝って決勝トーナメントに潜り込んでくるのが経験の深い強豪チームってもんじゃないのかっ。少なくともわたしはそう思っていたのだが。

 絶対の優勝候補なんていわれるもんじゃないね>アルゼンチンとフランス

・今日のにや

 にやはまたたびが好き←ムービー編集してる暇がない。

○ 6/11

 目が覚めたとき、腰が重かったので、二度寝する。起きる。いつつつつっ。あらま、疲れがたまったのか腰痛が出ちまった。仕事はたくさんあるのになあ。ともあれ送らねばならないものを送り、少しずつ仕事を進めつつ。

・今日のWC

 ドイツはなんだかんだいって順当に進出。カメルーン残念でした。まあロビー・キーンがすごかったからなあ、アイルランドは。アイルランドのサッカーには気合いがこもってて好感。ドイツは……まあ強かったってことで。でも昔のような憎たらしいほどの怖さは感じない。クローゼもクリンスマンが持ってた死んでもゴールを決めてやる、みたいな怖さは感じないし。

 それよりなにより、おフランスっ。誰もがデンマークに2-0や3-1で勝って辛くも決勝トーナメントへ……ってシナリオを描いていたのだと思う。ジダン抜きでは優勝はできないかもしれないが、「1点も取れない」ってことはないでしょう。セネガル相手に負けたせいで生じた微妙なズレが最後まで修正できなかったんだろうなあ。そこがまだ強豪国になりきれてなかったとこかもしれない。どんなに不運に見舞われても石にかじりついてでも決勝トーナメントには潜り込むという意志というか……ってなんでこの試合を放送せんかったのだあああ>地上波 あほか。

 フランスの敗因は世界中で1億人くらいがあれこれと勝手に語るだろうけど、恐ろしいことである。

・今日のにや

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○ 6/10

 時間を見つけては写真を整理してCD-Rに焼いて発送の準備。

・今日の韓米

 地上波がこの名勝負を無視しやがるものだから(しかし、共催国の試合を全試合放送しないとは、なんて失礼なっ)、スカパーに入ってる三井さんちまで道を間違えつつ、試合を観に行く。

 そもそも今回の問題はすべて「欧州」……つまるところ欧州主導のFIFA……がアジアをなめてるところからはじまってるのである。だから海を隔てた隣国でなおかつ言語も習慣も通貨も異なる2カ国の共催なんてむちゃなことを押し切るのだ。チケットの問題も、普通、マイナーな国同士の一次リーグはどかっと空席があくのが普通で、サッカーがさかんな国ですらそうなのだから、サッカー後進国である日韓は欧州とも南米とも遠い辺鄙な国ということもあって、それ以上に観客動員は見込めそうにない……って考えていたから、まさか最後の最後まで余ったチケットを差し出せといわれるとは思わなかったのだろう。FIFA的には「こんなに観客が入るとは思わなかった」が本音に違いない。根っこにはそういう欧州側の認識不足があったと思う。あのよくわからんFIFAに押し付けられたようなマスコットも含め(あの3つの名前をいえる人がどれだけいることか)。まあ日本だって、開催国以外の試合の視聴率が取れるとは思わなかったと放送局の人間がいってるくらいだから困ったもんである。

 そういう「なめられてる」ことにたいしてはおそらく日本人より韓国人の方が敏感で、忘れない。だからKOWACは残りチケットの販売権を全部バイロムから奪い返した。ソルトレイク五輪のショートトラック競技問題をひきずっているのも、たぶんそうだ。

 前半、韓国はアメリカを完全に圧倒してた。ほんと。面白いようにパスが回り、ゴール前に攻め込んでいたのである。でも点にならなかった。アメリカのマッチョな監督はニタニタしてた。これは痛い。PKも外した。ああ、なんか外しそうな予感がした。きっと気合いが入りすぎたのかプレッシャーか、前の試合できれいに勝ったばかりに歯車が微妙に狂ったのかもしれない。あそこはやはり経験のあるユ・サンチョルかファン・ソンホンが蹴るべきだったんじゃないだろか。しかし、それがあったとしても、あのくらい勝てよぉぉぉぉ>韓国 最後はチェ・ヨンスに期待したのだが、さすがにあれは難しかったか。くーーーっ。勝って欲しかったなあ。

 ああ、アメリカが負けて、韓国とポルトガルで一次リーグを勝ち抜く姿を見たかった。ほんと。でも難しそうである。2試合で勝ち点4というのは悪くない。次の相手が手負いのポルトガルでなければ、だ。

・今日のWC

 チュニジアあなどりがたし。

 ポルトガル……やっと本気になってきたのかと思うけど、雨だったしポーランドもよくなかったしでよくわからん。でも韓国相手に本気出したら韓国やばいだろうな。でもポーランドがこれではアメリカに勝つ見込みは薄そうだし。祈ろう。ちなみにわたしはフィーゴよりルイ・コスタの方が好き。

・今日のにや

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○ 6/9

 昼間誘われて銀座へ行って買い物。夕方帰宅してビールをそろえて観戦準備。
 うっしゃああっ。いやあ、勝った勝った。久々に燃えました。
 試合終了後、飯を食い&飲みに商店街へ出ていき駅から戻ってきたユニフォーム軍団と雄叫びをあげてハイタッチしながらすれ違う(笑)。きっと日本中でそんなことしてたんだろうなあ。
 ニュースを見てたら街はすごいことになってたらしい(すすきのの大騒ぎを観ていたので驚きはしなかったが)。日曜日だったしね。気持ちはわかるけど、ただ騒ぐネタが欲しかった組もいただろうけど、みんなはしゃぎすぎっ。とりあえず川に飛び込むのは決勝トーナメント進出決定までとっておきましょう(笑)。これでチュニジアに負けて決勝トーナメント出られなかったら、タワケです。チュニジアに勝ったら……もう仕事も何もかも捨てて大騒ぎしたい感じ。で、H組を1位通過して、コスタリカだかトルコだかと戦って勝ち、ベスト8である。くーーーーっ。

 明日は韓国vsアメリカ。アメリカのサッカーって嫌いなのだ。まず「テイスト」がない。各国代表のサッカーってどこもそれなりにテイストがあって面白いんだけど、アメリカのサッカーってテイストが感じられない。もうひとつ、各国代表のサッカーってその向こうに真剣に応援してる国民の姿が見えるんだけど、アメリカにはそれが見えない。それにアメリカってもともと好きじゃないし。てなわけで、韓国には頑張って欲しいのである。韓国とポルトガルが決勝トーナメントに進出するにはここでアメリカを叩いておかないとダメだし。それよりなにより、なんでこんな重要な試合をテレビ放映しないのだっ>地上波軍。あほかああああああああああああああああああああっ

・今日のWC

 今日の日本、ベルギー戦とは全然違うチームでした。すげー。レベルがワンランクアップしてたもん。あれなら負けないでしょう。みんな動きがいいし、守備もしっかりしてるし。特に小野や中田や稲本の守備はさすが普段のもまれ方が違う。どこをどうおさえればいいかわかってる感じで。1点を守りきるぞ、ってなったときの集中力はイングランドvsアルゼンチン戦をほうふつとさせるほど。明神がDFにはいっていつのまにかきれいな4バックになってるし、その前のMFとのラインもくずれないし、戸田は相変わらず肉弾戦モードだし、宮本は次の動きを読んでさっと前に出てパスカットしてるし。戸田と稲本の足がつってる風だったのが気になったけど、ちゃんと福西を入れてフォローしてるし。ほんとに危ないのは1回だけだった気がする。あのシュートがサイドネットにあたって事無きを得たヤツ。他はしっかりシュートコース切ったりなんとか寄せていい形でシュート打たせてないもん。1点を守りきるぞって布陣に切り替えてちゃんと守りきるなんて、まるで強いチームじゃないか。
 攻撃は攻撃で何度か相手の守備を崩してたし。柳沢のシュートが浮いちゃったのは残念だったけど。
 日本代表の「勝つためのサッカー」ってはじめて見た気がする。偶然でも幸運でもなくて、ちゃんと勝つべくして勝ったサッカー。だからこそよけいにうれしい。

 ロシアも日本に完敗するとは思わなかったろうな。

 しかしあれやね、0-0より1-0になってからの方が緊張していかんね。もう観てるだけで疲れる。観戦疲れ。新横まで観に行った人は、もうぐったりして月曜日は仕事にならんでしょう。

 あとは、負傷者と、今日のあの集中力と運動量をチュニジア戦でもちゃんと保てるかどうかだけだ。

・今日のにや

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○ 6/8

 早起きしてMacPeopleの連載を書いて写真を整理してメール。2.5MBの画像をなかなか送れなくて難儀。
 HMUGの人狼さんと合流。旨い寿司を食い、写真を撮れてありがちじゃなくて眺めがいい場所ってリクエストで大倉山シャンツェへ連れていってもらう。ををっ。こ、こんなとこで飛んでるっすか。すげー。てなわけで、お世話になりました。飛行機で帰京。ああ、3日連続で飛行機に乗ってるよおい。
 疲労がたまりまくりで飛行機の中で延々と眠り続ける。帰宅後も何もする元気なく睡眠。

・今日のWC

 かろうじてブラジルvs中国の後半を観ることができただけ。仕方ないのでダイジェスト番組。
 ああ、懐かしい顔だああ。すごいぞラパイッチっ。かつて、深夜、わくわくしてペルージャの試合を観ていたころを思い出す。中田とラパイッチのコンビネーションは面白かった。

・今日のにや

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○ 6/7

 朝から飛行機で札幌へ。夜からの試合を観るにしては早いが、飛行機のチケットの関係である。札幌のホテルにチェックインして、夕方までZDNetMacの原稿書き。その後大通り公園へ出て無料シャトルで札幌ドームへ。守って勝つと決めたときのイングランドの集中力と粘り強さはスゴイ。隣の英国人(と思う)と抱きあって祝い、すすきのの喧騒を抜けてラーメン食ってホテルへ戻る。

・今日のWC

 札幌はそこら中にイングランドサポーター。特にみんなレプリカのユニフォームやら代表チームのTシャツを着てるのですぐわかる。で、何してるかというと、昼間は雪印パーラーでビール飲んでたりするのだ。いいなあ。今回は日本戦じゃないのですごく気楽。こんなに気楽にサッカーが楽しめるとは思わなかったす。応援するのはイングランド。うーん、90年W杯でリネカーとガスコインを観て以来気に入ってるのでした。

 試合はもう、スコールズ万歳。ベッカムがやはり本調子ではないらしく、キレとスピードのある空気を切り裂くようなクロスは打てずじまい。そのかわり、よくコントロールされたセンタリングを上げたり、ボランチの位置に下がってのプレーで貢献。その分献身的に動き回ったのがスコールズ。いいねえ。オーウェンも動きのキレとスピードがスゴイっ。あのポストを叩いたシュートはなあ、入ると思ったのだが。

 圧巻はイングランドが先制してからの後半。もうあのチームは守るとなると徹底して強い。DFが4人、MFが5人とそれぞれがフラットに2つのラインをしき、ちょっと乱れてもすぐに修正。サイドをオルテガに破られても真ん中でぴたりと止めるし、オルテガがひとり抜いてもふたりめでしっかり抑える。98年を思い出す。あのときもベッカムが退場になり、同点にされ、このままでは勝てないので守りきってPK戦に持ち込むぞ、って戦い方をイングランドは選択した。そして守り通したんである(PK戦で負けたが)。あのときのシーマンの悲壮感ただようゴールキックの連発が生で見られるとは……シーマンのゴールキックって「必死」って感じがして胸にくるものがないすか? まあ守りきるべきときはどうやって守るかってお手本のような試合だったといっていいでしょう。

 それにしても、イングランドもアルゼンチンもみんな上手いっ。ミスもほとんどないし、速いし正確。上の方から観てて感動。イングランドはもう勝つべくして勝った。

・今夜のすすきの

 何のことはない。騒ぎたい日本人連中がイングランドサポーターを勝手に巻き込んですすきの交差点を占拠して叫んでるだけじゃないか。信号機に上って叫んだり徒党を組んで騒いでるのはほとんど日本人……それもユニフォーム姿は少なかったので、便乗して街に繰り出して騒ぎたいだけの連中だったと思う。イングランドサポーターはビール飲んで陽気に歌いながら街を練り歩きはするが、出会う日本人酔っ払いに声をかけられたり写真撮られたりしてる方が多く、あれをイングランドサポーターのせいにされちゃかなわんだろ。

・今日のMac

 10.1.5のおかげでAirH"カードをPCカードリーダーに差し込んで通信できました。よかったよかった。でも2回もカーネルパニックおこしやがった。がるる。なぜだ? やっぱ32kは遅いっ。がるる。なぜ64kの繋ぎ放題パケット通信がないのだ?

・今日のにや

 お留守番なり。

○ 6/6

 DOS/Vマガジン連載の取材で石川県へ。小松空港まで飛行機で行って飯食って電車とタクシーでナナオ。飛行機の時間の関係であれこれ間が空いてしまったが……なんか疲労がたまってるなあ。よくない兆候。明日は札幌でイングランドvsアルゼンチン戦を観なければというのにっ。

・今日のWC

 う。後半しかみれんかったフランスvsウルグアイ。勝ち点4で4カ国が並べということ?

・今日のMac

 あ、いつの間にかMacOS X 10.1.5が出てる。ソフトウエアアップデートが教えてくれた。早速アップデートするなり。

・今日のにや

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○ 6/5

 デジカメマガジンにレビューを1本書いてメール。WPC ARENAにレビューを書いてメール。ぐはっ。
 しかしなあ、なんで「ポルトガルvsアメリカ」を放送してくれへんのだあ。「韓国vsアメリカ」もすげー重要な試合なのに放送がないし。なんだかなあである。とかいいつつ、日本vsロシア戦のチケットが出てないかなとfifaticketsにつなぎ続けるがそんな美味しい話はないのであった。

・今日のWC

 アイルランド……すげーーーーっ。まさかロスタイムでドイツ相手に引き分けに持ち込むとは。魂だねえ。互いに魂。痺れました。

・今日のにや

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○ 6/4

 早起きしてソフトのレビューを1本書いてメール。打ち合わせしたりなんだかんだしてたら昼になり、慌ててでかける準備。
 駒込で待ち合わせてそのまま南北線で北上。さいたまスタジアム2002へ向かう。浦和美園駅からスタジアムまでは大道芸人やら和太鼓やら何やらのストリートなイベントがずらっと並び、早めにきて盛り上がってるサポーターやら赤い角をつけたベルギー人やらを楽しませてくれる。ほとんどの人が青いレプリカユニフォーム装着済み。びつくり。席はなんとメインスタンドのアウェー側2階席で上から2番目。ひー。すげー高い場所。でもスタンドに傾斜があってなおかつジャマくさい陸上のトラックがないからすげー臨場感あって燃える。試合開始が近づく。むちゃくちゃ緊張する。コンフェデ杯観に行ったときはすげーリラックスして楽しめたけど、ワールドカップはわけが違うのだ。どきどき。突然上空をジェット機が並んで駈け抜ける。うわっ。午後6時キックオフ。ぐおおおおおっ。

・今日のWC

 前半はいつもの悪いクセか動きが硬くてダメ。点を取られる気もしないが取れる気もしない。うーむ。やばいぞこれは。ツートップ替えた方がいいんじゃないか。
 後半、いきなりオーバーヘッドキックで先制される。会場一瞬の静寂。しかしこれで目が覚めたのか、日本代表に期待してたダイレクトなパス回しは出ないものの、ゴールへ向かう姿勢が強くなり、あっという間に鈴木がボレーで合わせて同点。稲本がうまいことねじこんで逆転。ああ、もしかしてこのまま終わるのだろうかと祈ってたら森岡退場。あちゃ。やばし。森岡大丈夫か? 直後ぽんと浮きだまを放り込まれてぽんとループ打たれて同点。くそーっ。もっと前へでられなかったか楢崎。しかし、負ける気はしなくなっているのだった。案の定、いいところで稲本が勝ち越しのシュート。会場吠えまくり。でもゴール認められず。あれはヘンだぞ審判っ。どこがファールやああっ。がるるるるーーっ。全体的に審判の判定にブレがあってダメ。しかも、審判ったら試合終了の笛も弱々しくて、ほんとーに終わったのかどうかよくわからんかった。ひでーな。せめて最後くらいピシッと笛吹いてくれー。会場全体に「あれ?」が充満したぞ。試合終了の笛だと思うけど、それなら3回強く吹くはずだし。。。と。

 でもあれやね、現場で見てると、点をとったり取られたりする瞬間、審判見るクセがつく。最後までわかんないから。

 帰りの……さいたま新都心駅で人身事故があってJRが不通になり、シャトルバスの行き先が変更になったり、元に戻ったりで混乱していたが、やっとのことで乗り込んだバスの中のテレビで、韓国のユ・サンチョルの2点目を観る。をを。ファン・ソンホンとユ・サンチョルかあ。そうだよなあ。あれだけそろってて韓国が弱いわけないもん。監督の違いってでかいのだ。先に勝たれてやや悔しいが、ともあれよいことである。

 うう。9日の日本vsロシア戦も観に行きたいっ。チケットぉぉぉっ。

・今日のにや

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○ 6/3

 赤坂(ソフトバンク)まで打ち合わせ。もちろんチャリで走る。暑かった。ヨドバシカメラへ寄ってちょいとバッグを買って帰る(また買ったらしい)。
 レビューの下書きを1本書いた他、図版作成など細々とした作業。

・今日のチケット問題

 チケットはまだ余ってる。チケット購入サイトにつながらん。かくしてまたもや空席が数千も出たのでした。あほか。バイロムなんか相手にしてないで、その場でプリンタでチケットをプリントアウトして当日券を発行するくらいしないといかんのじゃないだろか。6/9の横浜のロシア戦なんかそうなるかも。電話なら1日で数千枚をさばけるかというと、結局混雑してつながらないだけというのは既に実証されてるし。もし横浜のロシア戦当日発売ってことになったら、並んでねぇぇぇぇ>ポチさま

・今日のWC

 イタリアvsエクアドル。イタリアさすが。エクアドルもさすが。試合開始当初は、強豪とやるときの日本代表を思い出す。普段やってるサッカーより相手の方が上手すぎて守備も攻撃も思ったようにいかずゴテゴテに回ってた。その最中に先取点をとられたんだけど、やってるうちにだんだんと慣れてきて噛み合ってくるのがさすがエクアドル。でもまあビエリとトッティはさすがだねえ。イタリアは強いわ。あのグループなら決勝トーナメントへ行くまであまり消耗しなさそうだし。いざとなったらビエリとデル・ピエロのツートップにトッティって恐怖のトライアングルに攻撃を任せてあとは守るだけ、とかできるし。しないか。それも見たい気がするが。

・今日のMac

 iPhotoぉぉぉぉぉぉっ。

・今日のにや

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○ 6/2

 図版とキャプションをメール。ソフトバンクのデジカメ誌用にレビューをひとつ書いてメール。

・今日のチケット

 うーむ。やっぱ日本も韓国もなめられてるよな。FIFAのチケット購入サイトはまーったくつながらへんし。

・今日のWC

 アルゼンチンvsナイジェリア。アルゼンチンは強い。まだ全開じゃないっぽいのに(アルゼンチンが全開になるともっとファールが増えるから)。さすが。ナイジェリアのGKはすごかった。

 イングランドvsスウェーデン。ベッカム、まだダメっぽいねえ。一度も本気で蹴ってなかった気がする。後半はもうわざと絡んでいかなかった気もする。ここで無理するよりはアルゼンチン戦で出られるように引っ込んだというのが正解? ともあれ、あの1点を守りきるのがイングランドだと思っていたのだがなあ。うーむ。イングランド的にはここで勝っておいて、アルゼンチン戦で引き分けってシナリオにしたかったろうに。ベッカムがいないイングランドはスウェーデンとまったく互角という感じでありました。それにしても、シーマンってまだ現役の代表GKだったのか。ずいぶん昔からやってない?

 スペインvsスロヴェニア。やはり役者が1枚違ったようで。

・今日のMac

 でもまたカタログBツリーエラーがでてもた。

・今日のにや

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○ 6/1

 MacPowerにiPhotoの原稿を書いてメール。

・今日のWC

 カメルーン vs アイルランド。あちゃ。カメルーン同点にされちゃいましたか。残念。期待していたのに。エムボマはやっぱおもろい。ふらふら歩いてるのに、いざというときは一瞬で全開になるの。で、エムボマがひっこんだらカメルーンはリズムが悪くなるし。なんかすごいぞエムボマ。それはさておき、やはりロイ・キーンを見たかった。
 ドイツvsサウジアラビア。サウジアラビアってこんなに弱かったっけ? ドイツが強くなった? いや、サウジアラビアが弱い気がする。こんなに弱かったっけ?

 ともあれ、フランスW杯はよかった。試合は全部NHK BSがやってくれたから、こちとら夜中になったらNHK BSをつけっぱなしにしてればよかったし、深夜の放送だから、眠いのさえ我慢すれば好きなように試合を観られた。今回と来たら、すぐ近くで試合やってるくせに、地上波では「たった」40試合しか中継してくれないし(韓国の試合すら全部は観られないのだっ)、日本の生活時間帯に試合をやってくれるから仕事とかぶっちゃってそうそう試合に集中できない。うーむ。値段つりあげといてISLとかキルヒなんとかは勝手に倒産しちゃうし。困ったもんだ。全試合中継してくれよお。うちはスカパーの電波はいらないんだよお。くそーっ
 しょうがない、試合を生で見てやるか、ってなわけで、とりあえず6/4の日本vsベルギー戦は埼玉まで観に行くのだっ。

・今日のMac

 うげ。修理に出したT760……ブラウン管交換らしい。補償期間内なのに、ブラウン管は消耗品だから有償で合計5万なんぼ払えといってきた。うげ。まいったなあ。でも新品を買うよりは安いから修理しとくか。

・今日のその辺の深夜のネコ


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