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ぼろを纏って旅に出よう
ぼろをまとって旅に出よう。
磨り減ったわらじを履いて埃っぽい道を歩こう。
興奮に満ち、憎悪と喧騒が形作る世界はもういい。
夜空からは星が降り注ぎ、
寺院では壊れた仏頭が久遠の微笑を続けているだろう。
ぼくにはこの荒れた広野が似合っている。
人生の内に目を向ける者たちが織りなす息苦しさに
ぼくは決別してきたのだ。
小さな古びたあばら家を見つけて一夜の宿とし、
無意味に死んでいった石たちの声を拾い集め、
ひとりで真音を捜し求める旅を続けよう。
神々の意思はぼくには分からない。
この歴史の意味もぼくには分からない。
でも、石たちは今もなお、
荒れ騒ぐ大地の上に置き去りにされているのだ。
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向殿充浩 (こうでんみつひろ) / 第7詩集『架空世界の底で』