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ガンガーのほとりで

 

ガンガーのほとりで

ぼくは足を洗った。

時間の破片が敷きつめられた宮殿の上を

サリーを纏った女性たちが歩きすぎた。

美しい、けれど、冷たい表情で。

 

なまぬるい日の光の下で

白い牛たちが寝そべっていた。

汚いなりで

無邪気な子供たちが走り回っていた。

 

誰も気づいていない。

でも世界はひび割れている。

 

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向殿充浩 (こうでんみつひろ) / 第7詩集『架空世界の底で』