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夢のように石畳の紋様をたどり
夢のように石畳の紋様をたどり、
風のように島から島へと巡り渡る。
さざ波のように音が家々の白い壁をかすめ、
海がゆっくりと潮の香りを運んでゆく。
ぼくは雨に濡れた騎士たちの館を通り過ぎ、
咲き乱れる花たちの中に
何千年もの沈黙を続ける石たちの笑いを眺める。
羊たちの群れからは
牧歌的な鈴の音が響いてくる。
誰でもない者たちの上に
アルカイックの笑いが
重なり合う一瞬。
(ギリシャにて)
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向殿充浩 (こうでんみつひろ) / 第7詩集『架空世界の底で』