ススキ


奥多摩へ今ごろの時期に出かけますと、物産の一つとしてススキの穂で作ったス
スキみみずくが売られていて、いかにもみみずくらしく、そして愛敬のある姿を
しています。草花で作った玩具の一つでしょう。



秋の七草の一つとして、また、お月見の植物として風流な植物であり

       秋雨にすすきの穂先うなだれて
            水滴重なり真珠は光る     本多沙恵子

とうたわれたり、秋の写真の題材にもなる植物です。

ススキは裸地には2ー3年程して入り込んで来る植物で、減反のために放置した
農耕地にも、このごろでは眼につくようになってきました。
尾花の名で親しまれている植物ですから、あまり不粋なことは言えませんが、家
を建てずに放置してある宅地等では、ヨモギとススキが優先種となり、冬には火
災の危険もあり、管理には十分に注意しなければならない植物の一つでもありま
す。

近所に生えるススキを眺め、ちょっと余分なことまで考えてしまいました。

                          うめだ よしはる


   秋の花へ