「布教される側の信教の自由を高らかに宣言する判決」

カルト被害問題でパネルディスカッション

2000.11.16登録

 「カルト被害の救済と根絶にむけて−カルトをめぐる裁判の動向など−」と題するパネルディスカッション(「青春を返せ裁判」を支援する会主催)が11月12日、岡山市小橋町の福祉文化会館で開かれました。
パネルディスカッション  パネリストの河田英正弁護士(岡山「青春を返せ裁判」弁護団長)は、霊感商法被害者の相談に乗ってきて、霊感商法をはたらく信者の方にも深刻な被害があることが分かり、重視して取り組んだ。全国的なたたかいの蓄積と、浅見定雄証言などで裁判所を動かし、逆転勝利判決を生んだと述べました。
 同じく大神周一弁護士(東京・違法伝道訴訟、福岡・法の華訴訟等弁護人)は、次のように述べました。−豊田商事の社員を説得する場合と統一協会信者を説得する場合とで全く違うことから、教団による精神のコントロールの違法性を考えるようになった。統一協会は当初河田弁護士らに対し、ニセの出前を注文したり、無言電話を一日数百本かけるなど闘う弁護士に妨害攻撃をしてきたが、これをはね返し、その後全国弁連も結成されて、多大な成果を上げてきた。最後に残った精神のコントロールの問題に対する今回の判決は、待ちに待った勝訴判決であり、布教される側の信教の自由(信じない自由)を高らかに宣言するものであった。統一協会が主張する信教の自由は布教の自由であり、これは憲法上絶対的に保障されている布教される側の宗教選択の自由との関係では、当然に制約される自由である。正体を隠し、だまし、脅して布教する自由はない。統一協会、法の華、泰道などカルト教団は、正体を隠した伝道を行うという特徴がある。今後も、布教される側の信教の自由に光を当てた判決が積み上げられるよう努力していきたい。
 同じく高山正治牧師(救出カウンセラー、「青春を返せ裁判」を支援する会代表)は、次のように述べました。−統一協会とかかわって15年になり、100数十人の救出を手伝ってきた。統一協会は牧師に対しても妨害していて、説得中に岡山の青年部長らが金属バットをもって乱入したり、教会の回りでビラをまかれたり、統一協会は何でも有りの団体だ。伝道にはマニュアルがあり、最近は「町内のものですが」などと言って訪問し、相手の興味あるものを提供し、「実はもっと重要なものがある」などと言って次の段階に引き込んでいく。カルトに入ると、潔癖になったり、生活態度が変わる。
 次に、岡山の原告が発言し、被害者であるものが加害者にもなっているので、被害の重大性がなかなか理解されにくい面があるが、最高裁でも勝利するため頑張ると述べました。
 最後に、カルト被害の根絶にむけて、「私は最高裁で頑張ることが一番で、社会的な理解が広がることも重要」(河田)、「脱会できないように操作されていることを分かりやすくして、裁判に勝ち、運動を広げること」(大神)、「救出を手伝える若手を育てる。被害者のリハビリセンターも必要」などと述べました。

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