1997.7.23 裁判の様子

1997.8.3登録

 B子さんが原告となった「青春を返せ裁判」が7月23日に岡山地裁34号法廷で ひらかれ、B子さんの献身(出家のこと)などに大きく関わった統一協会員・ 岩井一正証人に対する統一協会側の主尋問(2回目)と原告側の反対尋問(1回目) が行われました。
 岩井証人は、ほとんどの活動は、統一協会とは別組織の信徒会が行っていた などと、統一協会の責任を逃れさせようとする証言を繰り返しました。
 また、「しんぜん会」からの仕入れに寄付金が含まれている、ハンカチ等を売って 稼いだお金の使い道は自由だと証言しました(じゃあ、ハンカチ売りは単なる 商売だということ?)。  そして、統一協会・文鮮明を隠して伝道することについて、最初から 「メシアは文鮮明です」と言うと、次の日から来なくなるとも証言 (このあたりは本当でしょう)。

岩井証言の概要は次のとおり。


(主尋問に対して)
 私は、B子さんがワコムを辞めるときには関与していません。
 B子さんに献金の話をしたとき、「協会系の企業でやっていく道もあるよ」 と話したことがありました。「同じ信仰を持ってやって行けますよ」と。
 世一観光広島営業所の人間関係はよくは知りませんが、所長は知っている人で、 社員の顔も知っていました。そこには、ちょくちょく行っていて、B子さんとも 10数回会って、「元気でやっていますか」程度の話をしましたが、世一観光が 辛いなどとは聞かなかったし、人間関係に問題があるとは思いませんでした。
 B子さんの弟さんのことは知りません。B子さんと話したとき、B子さんから 祖父母までのことを書いた簡単な家系図はありましたが、1歳で亡くなった 叔父さんがいたことは知りませんでした。「献金しないと弟に不幸が起こるぞ」 などとは言っていません。B子さんの出した書面は全く違います。
 新生トレーニングのとき、参加者同士の会話や住所の交換が禁止されることは ありませんでした。
 「しんぜん会」のハンカチ売りは、愛の訓練活動として取り組んでいました。 社会福祉団体の「しんぜん会」からハンカチを仕入れる際、原価代の中に寄付金が 含まれていて、その際に寄付がされているので、売ったお金は自由に使っても かまいませんでした。しんぜん会のパンフレットにはお金もかかっていたので、 みんなには渡さず、ハンカチを買ってくれた人にだけ渡すようになっていました。 「統一協会ですか?」と聞かれたときには、これは統一協会自体の販売活動では ないので、「統一協会ではありません」と答えるようにと言っていました。 この活動には、ハンカチを購入する代金もかかるし、多く売れるわけでもないので、 多くもうかることはありませんでした。
 アベル・カインの関係は上下の関係や服従の関係ではなく、兄弟の関係です。 神に救われるときは、アベル・カインが愛で1つになってすくわれるものだと 思っています。愛で結ばれているので、一般社会の上下関係よりもゆるい関係 です。
 B子さんが1カ月家に閉じこもったことがありましたが、みんな信仰を持っても 様々な葛藤がありますので、B子さんもいろいろな悩みにぶつかっていたのだろうと 思います。その時、青年団のスタッフは、兄弟姉妹を失うことはできないので、 訪問して話しかけました。
 教えを小出しにしていたのは、受け入れて理解ができる度合いに応じて行なって いたのです。最初から「メシアは文鮮明です」と言うと、次の日から来ないん じゃあないかと思います。
 しあわせサークル連絡協議会という信徒団体は(宗教法人統一協会とは別に) ありましたし、これは父兄会とは違うものです。ある程度上部の信者でないと 連絡協議会のことを知らなかったので、B子さんが知らなかったのでしょう。
 B子さんが両親を伝道し、献金してもらったことは聞いています。2人とも メシアを知って、献金し、献金の「決意文」を書かれたものと考えます。決意 文の文面については、指示はしていません。
 前回のパウロの話(最初の伝道で「統一協会」と言わないことを説明した部分) については、聖書では、パウロはユダヤ人に対するとき、「ユダヤ人以上の ユダヤ人になり伝道しなさい」と、いきなりキリスト教をぶつけてもうまく 行かないと言っています。
 60人くらいビデオセンターにつないでも、そのコースの最後までビデオを 見る人は10分の1くらいです。統一協会が作った伝道のマニュアルはありません。 手紙のマニュアルもありません。
 平成2年2月27日、献金の話を1時間半くらいしました。そして主の路程を 1時間。「1000万」とか「2000万出せ」など言っていません。
 「しんぜん会」はボランティア団体です。しんぜん会の会員に登録し、 ハンカチやエプロンを購入して売り、利益があれば青年団の活動に使っていました。 そのお金が文鮮明のところに行くことはないし、ハンカチ売りを文鮮明が 指示したこともありません。
 「万物復帰」の教えとは、人が真心(物や体)を供えることで、商品を売って お金を出すことではありません。
 弁護士などに無言電話をしたことはありません。
 統一協会が「学歴社会だ」というのは全くの誤解です。
 親などから「拉致、監禁」されることが、年間20−30件ありました。 入り口や窓が完全に塞がれてしまうようです。
 ビデオを見た後に感想文を書いてもらうことはありましたが、 自分が感じたことを素直に書いてもらっていました。中には「ビデオがつまらない」 という文もありました。

(反対尋問に対して)
 本名は「一正」ですが、中四国ブロック対策担当だったとき、乙黒さんに 運勢がいいからと言われ、「岩井良治」という名前を使いました。
 国際機動隊では、珍味売りや印鑑販売をします。自分もそれをやっていました。 マイクロバスで回って売るのですが、「マイクロ隊」と言われるのとは また違います。当時、アメリカを中心に統一運動をしようという雰囲気があり、 アメリカで活動するための準備訓練や費用作りのためにやっていたので 「国際機動隊」という名前がついていて、その多くの青年が アメリカに渡りました。
 私は1982年10月に合同結婚しました。その1週間前に相手を知り、 その6年後に共同生活を始めました。統一運動の中心部分を日本が担っていて、 その運動をするため、お互いの合意で別々に生活をしたのです。
 国際機動隊は、しあわせサークル連絡協議会中央本部の直轄機関で、 80年代初期にできました。しあわせサークルは、高麗人参、壺、多宝塔の お客さんの会です。連絡協議会の全体像や名称については、ある程度の年数が過ぎて、 位がある人でないと知らなかったのですが、B子さんは、そういう組織があったことは 知っていたと思います。
 岡山教区には、配置薬の「廣鶴堂」、化粧品、洗剤、健康器具の「美光」、 仏具の「宝翔」などの販売組織があります。
 岡山教区で、脱会した2人の献金を返してほしいという話のとき、 中四国ブロックの対策担当として示談書に関わったことがあります。 私の連絡先が広島教会となっていたのは、自分が広島にいたからだろうと 思います。

 ここで時間となり、次回の裁判が10月1日13時30分から15時に 開かれ、反対尋問のつづきが行われることになりました。

(閉廷後の懇談会での発言から)
〇ほとんどの活動が信徒会(連絡協議会)の活動だなどとして、 統一協会の関与を否定しようとする証言だった。献金させる状態の異常さが 出ていた。以前は、脱会した人に、「岩井個人として」献金などを返していた。
〇パウロもユダヤ人だったが、聖書には「ユダヤ人の立場に応じて話す」と あり、キリスト教は隠さなかった。全国で共通の勧誘をしているのだから、 共通マニュアルがないのはおかしい。今日の証言はデタラメだ。
〇聞いていると、腹が立つことばかりでした。岩井も組織に使われている 気の毒な人でしょう。彼が気づいたときには、今日の証言も加わって、 心の傷が深いと思います。
〇家族が原理研に入っています。最近、岡大の2年生が家にきて原理のことを 話していました。
〇聞いていておかしくなった。私も信者だったので、お母さんの献金については、 高額だったので、それを聞いて盛り上がったことを覚えています。
〇組織のためには堂々とウソをつくところは、ものみの塔と同じです。


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