548 アンコ−ル・ワットへの旅(9)タ・プロ−ムへ

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アンコ−ル・トムの東には、ジャヤバルマン七世によって造られたタ・プロ−ム寺院の遺跡があります。
東西1000m、南北600mの壁に囲まれ、5000人以上の僧侶と、500人以上の踊り子住んでいた、アンコ−ル・ワットに匹敵する、壮大な寺院でした。
アンコ−ルにはこんな遺跡が無数にあって、とりあえず見るだけでも、1ケ月では短かすぎるかもしれません。日本製の柔な『世界遺産』がちょっと恥ずかしくなる、アンコ−ルはすごい遺跡の都市です。

今は石造りの建物が深い森に埋もれるようにして静かに立っているタ・プロ−ムは、今度の旅で、1番の場所でした。

巨大な観音菩薩が四方に刻まれた西門を通ってタ・プロ−ムへ向かいます。壁はすっかり崩れ去って、両側には大木が並ぶ深い森の中を歩いて行きます。
西門の辺りでも聞こえていた、明るい調子の、早いテンポの、楽器を演奏する音が、どんどん近づいてきました。何?と不思議に思いながらさらに近づくと、地面に座って楽器を奏でる一団が見えてきました。


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カンボジアで長い戦争が終わったのは93年。最後のポルポトの内戦だけでも100万人以上がポルポト軍に虐殺されました。1千万個以上埋められたという地雷もまだ300万個以上残っています。
しかし、98年には選挙で選ばれた安定した政府ができ、やっと戦争のない復興の日が訪れました。
案内してくれたガイドのブンツオン君26歳がポツリポツリと戦争の話してくれる事もありました。
『とにかく、戦争がない世界は楽しい、カンボジアは戦争が続いてすっかり貧乏になったけど、これからは豊かになるために働けるから、嬉しい』がブンツオン君の口癖でした。金持ちになれよブンツオン君。

盲目の人、あとの4人は、膝から下がありません。振り返るとブンツオン君が頷いたので、お金をお盆に入れました。ちょっと腰を下ろして、ついでにカメラを指さすと、ニヤリと笑ったので写真を1枚。
これもカンボジアの音楽!と驚くような早いテンポの明るい音楽でした。帰り道でも「ヤ−」と手を挙げて、互いに「ヤ−ヤ−」と手を挙げて、別れました。戦争の傷跡は消すことはできませんが、生きていてよかったね、と心から思いました。


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先に行った二人が歩く、道の両側には、、高さ30m以上はある、ブンツオン君が『ロウソクの木』と教えてくれ大木や、木の根が板のようになった(板根:熱帯の樹木の特徴)巨大なイチジク科の樹木も次々現れてきます。楽器を演奏する音がだんだんかすかになって、タ・プロ−ムの西塔門が近づいてきました。

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