1001 プロジェクト1000参加作品  『秋吉台の朝』  

   − 写真: 松井茂生@秋吉台の自然  文:あべ@森羅万象 −

 

三脚とカメラをもって、朝露に濡れた草原に開いた小さな道へ第一歩踏み出す。私はこの一瞬が好きだ。

10月の秋吉台の夜明け前の冷気が心地よい。長者が森はまだ黒いシルエット。薄暗い草原の道を登り続ける。友人に言うと笑われてしまうが、私は、闇夜に秋吉のこの地獄台にほおり出されても、自分がどこにいるかが分かる。無数にある石灰岩の形やどのドリ−ネの深さも、覚えているからだ。

なぜ、それほどまでに、ここに来るのか?それは、きっと、どの朝も、雲も、風も、霧も、太陽の輝きも、違う。決して同じ朝の風景はないからだ。そして、それを眺める私もまた違っている。きっと今日は、昨日の朝とは違う何かがある。新たな風景と自分の発見。その歓びと、それを写真として記録する歓び、が続く限り、私はここに通い続けるに違いない。

おっ 睨み岩だ。岩の左に出て、草の下に隠れた道を探って、最後の登りにかかる。

 

10013.jpg (25016 バイト)

 

今日は青の秋吉台。三脚とカメラをセットし、よし、露出は15秒。もう3枚撮る。

川のない秋吉台ではこんな朝霧の日は滅多にない。今日の朝霧の美しさ。やがて、霧はもっと高く湧き上がり、草原を覆いつくすだろう。そして、日の出前の一瞬、あかね色に染まって。そして、太陽の光は霧をあっという間に溶かしてしまう。その一瞬。絹のような霧を透かした緑の草原。それまで20分。腰を下ろして待とう。目の前に私だけの秋吉の朝の風景が拡がっている。

 

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独線インタビュ−:松井さんと語る

松井さん入賞おめでとうございます。
『 ありがとう。ビ−ル と ワカメむすび が好きですっ 』 えっ?  『 緊張するタイプですっ 』  (-.-;)y-~~~ 

写真は面白いね〜!

『 そう!。二人で並んで撮っても、できた写真は違うね お互いに 』 『 それに、これは完璧、間違いなく撮れた思ってたら、思い通りに撮れてなくて 』


そうそう、よくある。それに、何気なく撮った最初の一枚が良かったりして。

『 フィルムが余ったから・・で撮ったのが、一番良かったりして 』
 

その点デジカメが便利、その場で見れて、撮り直しがきくから・・・  『 便利 けど、緊張感ないね 』

ところで松井さん今日時間ある? 秘密の花園にでも行ってみようか?
『 ムラサキがあるとこ?ウメバチソウが満開かも! 行ってみようか 』

ビ−ル持ってきたよ。 『 ええネっ 』  家でも飲む? 『 飲むよ 飲み過ぎっ!と 怒られる毎晩 』  
ええっ あの美人の奥さんに〜  (-.-;)y-~~~  (-_-)゜zzz・・・ 

ところで、この賞金何に使う? 『 そりゃ〜 ビ−ル。それに、ワカメ 余ったら奥さんにバラの花 』  
 (-_-)゜zzz・・・ そろそろ出発しよう。

*このペ−ジのスト−リと人物像は全てフィクションです。本当の松井さんは、誠実で美男です。です?