東京マラソン2017でのリムジンバスの運行状況と経路変更(迂回)

第11回(17.2.26)を迎えた東京マラソン。今回も迂回の模様をレポート。
今年よりルートが変更となりゴールが東京駅前となったことで、迂回のパターンも大きく変わった。

東京マラソンの経路変更点
旧:飯田橋〜西神田〜専大前〜竹橋〜内堀通り・祝田橋→
新:飯田橋〜西神田〜靖国通り〜中央通り・日本橋
新:蔵前1〜蔵前橋〜清澄通り・門前仲町〜富岡八幡宮

旧:品川Uターン(駅前)→
新:高輪2Uターン(品川・泉岳寺間)
旧:銀座4〜晴海通り〜新大橋通り〜入船橋〜晴海通り〜豊洲〜東雲1〜有明コロシアム〜ビッグサイト

リムジンバスの迂回路では
豊洲・臨海地区がマラソン経路からはずれ迂回がなくなった。
品川地区折返し地点がずれたことで迂回が品川→都のみに減った。
日比谷地区・芝地区はゴールが東京駅になったことで規制時間が延び迂回本数も増えた。
リムジンバスの東京駅は鉄鋼ビル発着となったことから迂回をしながらも運行が可能になった。
このため、迂回の山場は、恒例の新宿に加え、新たに東京駅界隈と第一ホテルとなった。

都心部は例年通り車の通行量は少なかったが、環状2号線や新八ツ山橋などでは渋滞が発生していた。

新宿地区

バスタが開業しダイヤ改正も行われた新宿地区。ホテル5か所周りの系統が出来たことで、新たにこの系統が迂回対象となった。(6:00/6:30/7:00/7:05発)
ヒルトン〜京王プラザ〜ハイアット〜都庁北〜新宿警察署裏〜西新宿2〜西新宿〜議事堂南〜ワシントン通過でパーク
と西新宿の南側が通れないことから大きく周回するコースでの運行となった。
新宿駅西口・バスタ・サザン・サンルート・京王プラザは全便が運転された。特にバスタから初台南への経路は確保されたため、リムジンバスはじめ高速バス会社は各社とも運行はしやすかったのではないだろうか。

運休は
新宿出発便
ヒルトン:H8:05/N8:55/H9:05/N9:55/H10:05
ハイアット:H8:20/N8:35/H9:20/N9:35/H10:20
ワシントン:N6:25/H6:30/N6:55/N7:25/H7:30/N7:40/H8:30/N8:40/H9:30/N9:40/H10:30
パーク:N7:45/H8:35/N8:45/H9:35/N9:45/H10:35
空港出発便
HND5:45,6:45 ワシントン通過
HND7:00,8:30,9:30/NRT7:05,7:55,8:35 ハイアット通過
HND7:45/NRT7:35,8:50 ワシントン・パーク・ヒルトン通過
HND9:05/NRT8:15 ワシントン・ヒルトン通過 
8時〜10時の間の西口ホテル5か所まわりの羽田空港行は他のホテルは通過となり京王プラザ一ヶ所のみでの運行となった。
東京マラソンの日の京王プラザは恒例の駅側玄関(通常は都庁側正面玄関発着)での乗降となる。
8:15発のL365。この便以降が宴会場側を使う。

品川200か1433(369-51250R2)
東京駅地区

昨年までは長時間に渡り東京駅八重洲南口発着便が運休となっていたが、あらたに鉄鋼ビルをターミナルとしたことで鉄鋼ビル発着便は全便運転となった。
2016年と2017年箱根駅伝は運休となっていたアマンは今回から運休なく運転された。

東京駅は他の高速バスと同様
呉服橋降り〜八重洲中央口前〜八重洲通一つ目の信号Uターン〜八重洲中央口前〜鉄鋼ビル
鉄鋼ビル〜新常盤橋左折〜交差点左折〜常盤橋右折〜呉服橋上がり

のルートを使用した。

細々と運行している八重洲南口発HND線は晴海通り・中央通りがコースとなっており横断できなため運休。
同じく八重洲南口を使うTCAT・銀座系統もNRT7:40/10:35が東京駅を鉄鋼ビル着に変更し、銀座駅〜銀座東武間が運休となり、赤坂・六本木方面へ向かうNRT7:10/8:15/9:35発はTCATから赤坂地区へ直行となった。

日本橋地区(永代通りより北側)は11:30まで通行止のため、マンダリンはNRT7:55発とホテル11:40/13:55発が運休となったが、NRT10:55発は運転で設定されていた。(鉄鋼ビル〜常盤橋右折か)
東京駅(鉄鋼ビル出発便)・・・永代通りは8:55〜14:25が規制
鉄鋼ビル出発後は新常盤橋左折〜一つ目の信号左折で常盤橋に向かう。新常盤橋左折後、常盤橋手前を走行する、9:05発羽田空港行のL462
通常は永代通りで右折し日本橋経由で呉服橋へ向かうルートを通る。
鉄鋼ビル8:55,9:05発の2便は呉服橋降りでは回送されてこなかった。(八重洲通りのUターン路が始まる前だったのか?)

品川200か2206(462-00555M96)
鉄鋼ビル出発の迂回第一便となったのは8:55発成田空港行のL573。常盤橋を右折し呉服橋ランプへと向かうシーン。
他社はこの時間より前に既に呉服橋迂回をしていた。ちなみにJRバスの大阪行は永代通り左折(大手町方面)のルートを通っていた。

品川200か2681(573-31150RU)
東京駅(鉄鋼ビル到着便)
11:07頃呉服橋ランプを降りてくる、11:20シャングリラ発のL549。このまま永代通り右折でホテルへと向かった。
JR・京成・東京シャトルなどが使う呉服橋ランプだがリムジンバスの定期便(回送を除く)では呉服橋降りは使うことがなく貴重なシーン。
東京マラソンの日は通常は宝町ランプを使用するアクセス成田や東京シャトル(上がり)も呉服橋降り・上がりとなる。

品川200か854(549-30442R5)
 
9:36頃呉服橋ランプから出てきたL942。この日の呉服橋ランプははとバスや浅草・上野通過のJRバス・アクセス成田・東雲車庫からの便なども使うため高速バスラッシュ。度々出口が高速バスで数珠つなぎになっていた。
9:55発成田空港行の送り込み回送が箱崎から到着。

品川200か2665(942-31038M96)
 
東雲車庫始発→東京駅9:40発のLPS便の東京シャトルが9:29頃に呉服橋ランプから3番降車・Uターンの赤札をつけて登場。
東雲車庫からの便は、昨年までは昭和通り〜江戸橋北〜日本橋北詰〜常盤橋というルートだったが日本橋北詰がマラソンコースとなったため首都高速経由に変更になった模様。
運よく水色リムジンカラーのLP15が充当されていた。

千葉200か847(LP15)
呉服橋降り迂回の第一便は成田空港7:40発のL924が8:55頃通過した。通常は一般道を経由するが、この日はTCATで降車扱いをした後、もったいないが箱崎上がり呉服橋降りの1.5km足らずを首都高速経由に経路変更する。
成田〜東京駅間は東京シャトルやアクセス成田など格安バスと競合関係にあるためTCAT止まりになる便も多いのではと予想していたが、意外にもどの便も東京駅まで来ていた。

成田200か731(924-40738M96)
 
東京駅八重洲口バックのリムジンバス。八重洲通りを東京駅方向には走行するが、東京駅を背に走行するリムジンバスは珍しい。
成田空港9:05発の中国南方航空ラッピングのL322が10:26頃通過。成田空港発は7:55発(大栄)、8:45発(L391)と3台続けて西工車が充当された。

品川200か1117(322-30342R5)
 
八重洲通り特設のUターン路で転回するL552。鉄鋼ビル10:55発の成田空港行の送り込み回送が10:40頃に通過。
京成グループのバスを中心に多くのバスがここでUターンをしていく。

品川200か862(552-30542M86)
 
品川地区

品川駅の高輪地区プリンスホテル入出路の信号付近でマラソンの折返しをしていたが高輪2丁目付近に折返し地点がずれたことで、高輪地区ホテルへの規制がなくなり、恵比寿地区との系統分割も不要になった。
品川・恵比寿線での経路変更は空港発便が品川降車後泉岳寺方面へは向かえないため品川→都ホテルへは従来の東京マラソン同様に五反田駅前を経由する迂回路を通ることになるのみとなった。
高輪地区の規制は9:40〜15:40まで実施された。
通常、都ホテル→品川間は大崎郵便局・大崎広小路(御殿山)経由と魚らん坂経由の2つの経路があるが、マリオットに向かう便は魚らん坂を経由することが多い。
東京マラソンの日は魚らん坂ルートの泉岳寺が規制対象となるため、御殿山側から来て新八ツ山橋でUターンするL955。マリオット11:55発の便だが、約15分遅れの12:07に通過。新八ツ山橋ネックの渋滞が発生していた。恵比寿9:30,11:30,13:00がこの経路の対象便。

品川200か2675((955-31138M96)
 
日比谷・銀座地区

昨年までは日比谷通りが8:55〜13:05まで規制となっていたが、2017年からは9:35〜16:20までの長時間規制となり、第一ホテル東京が起点となり運行する時間が続いた。

パレスホテルは目の前の内堀通りがコースでなくなったが、出発後の行幸通りがゴールとなったため
ホテル発は9:45〜16:15までの間は全便通過となった。NRT発は8:05〜14:25までの便が通過となったが15:25発は運転対象となった。(行幸通りが通れないことから、内堀通り〜祝田橋〜日比谷のルートか?)

帝国ホテルは昨年はNRT行10:00,12:00 HND行11:20/13:20が宴会ロビー出発でNRT行13:00が通過だったが、2017年はNRT行10:00,12:00,13:00 HND行12:00の4便が宴会ロビー出発となり、以降HND行13:20,NRT行14:00,15:00,16:30が通過となり規制拡大の影響で通過便が増えてしまった。

この影響で第一ホテルへは新幸橋ルートでアクセスする便が増えることになった。
ホテル出発便は帝国から来る上記4便に加え、始発がH13:25,N14:05,N15:05,N16:35の4便が設定された。
空港発汐留降りの第一ホテル直行便は
NRT発 8:05,9:55,11:40,12:35,13:25,14:25 HND発 13:15の6便が運転された。
昨年のHND13:15発はパレス・帝国も停車だったため、羽田発の汐留降り第一H直行は初運行となった。

HND発15:55はパレス通過・帝国以降停車の設定となったため、銀座降りとなった。
羽田空港(国際線)13:15発日比谷・銀座方面は1ビルを出て14分程で汐留ランプを降り、新橋の中央通りの交差点から先が規制区間となる。
前を走る、2016年度に箱崎から大栄に転属したL279は12:35成田空港発の便だろうか。

L386

第一ホテル向け回送も汐留降り〜蓬莱橋南〜JRガード手前右折〜外堀通り〜新幸橋の模様。第一ホテル始発となる第一便のL241が13:58頃昭和通りと中央通りの新橋交差点を通過。この先外堀通りへは曲がれるのだが、この交差点から規制が始まっていた。
2016年度はでこっぱちが全廃(受委託以外)になり、このL241もいつ廃車になってもおかしくない車両。

千葉200か970(241-30742R5)
JR新橋駅ガード手前を右折し外堀通りを走行中のL940。この信号を左折で新幸橋経由第一ホテルへと向かう。
規制開始地点のあたりから添乗員が便乗し経路案内を行っていた模様。NRT1ビル14:40発のTCAT・芝方面が汐留降り第一ホテル直行で運転され15:39にこの信号を通過。
外堀通りの逆向きでは定期便があるが新橋駅側からの外堀通りは定期便では存在しない。
都心の交通量も少ないのがわかる。

品川200か2663(940-31038M96)
外堀通り左折後は東京マラソンでお馴染みの新幸橋。
JRのガードを越え、狭い道への左折のため目いっぱい右に寄せての走行となる。初めてこのルートに乗ることができた。ガード付近にも係員がおりバスを誘導している。
まさに乗務員と本社スタッフ一体となった運行が東京マラソンではみられる。
羽田1ビル13:30出発後20分で第一ホテルに到着した。

L386
銀座降り

羽田発銀座方面は通常は神田橋降りでパレスホテルへ向かうが、羽田空港15:55発銀座方面のみパレスホテルとペニンシュラの2ヶ所が通過となるため、銀座降りで帝国ホテルへ向かうルートとなった。
日比谷地区の日比谷通りの規制は16:20までとなっていたため、この1便だけが銀座降りとなった。
予想より少し遅く16:29頃銀座ランプから出てきたL468。
一本前の13:15発は第一ホテル直行だったため、銀座降りの万年橋左折晴海通りの設定はこの1本だけと思われる。
銀座上がりは銀座東武発の空港行で日々使われている。

品川200か2459(468-20553M96)
芝(東京プリンス)地区

東京プリンスホテルが2016.4.1〜1年間改装のため休館していることから、例年通りのザ・プリンス・パークタワー東京に加え、2017年に限り東京プリンスホテルも通過となり、ニューサンノー発はアンダーズへ直行することになり、今年に限り芝公園3を左折する貴重なシーンがみられた。

2016年までは日比谷通り芝地区は9:00〜12:45まで規制だったが、マラソンルートが変更になった2017年からは9:40〜16:00までの規制となり成田空港向けは5便がザ・プリンス・パークタワー東京通過となり経路変更対象となった。(羽田空港線は経路短縮で芝地区は通過)
セレスティンも同様に成田空港向けは3便が通過で芝パーク始発となった。

アンダーズからの環2はマラソンルートを横断できる数少ない道路ということで渋滞をしていた。
昨年までの東京マラソンでは芝公園3を右折し東京プリンスに入っていたが、2017年は休館しているため左折する珍しいシーンがみれた。
芝公園3の信号から直進方向(日比谷通り側)は規制されていた。
2016.11に納車されたばかりのSuperCabinが充当されていたニューサンノー15:00発の便。15:13に通過。

品川200か3063(937-61138M96)
おまけ:箱根駅伝2017

箱根駅伝の復路となる1月3日は13:15〜14:00にかけ、馬場先門〜鍛冶橋通り〜京橋〜中央通り〜日本橋〜日本橋北詰〜日比谷通り方面が駅伝ルートとなる。
但し東京マラソンと違い選手数が少ないため、ランナー通過時のみ規制となるため、リムジンバスの迂回もあまり行われない。

品川地区からの便が系統分割している可能性もある。

運休のバス停はは下記の通り
1/2
アマン成田7:45(シャングリラ→丸ノ内)
1/3
アマン13:45、マンダリン13:55成田(シャングリラ→丸ノ内→TCAT) 永代通りから回送。
パレス成田12:45(帝国始発)
パレス羽田13:10(帝国始発)
ザ・プリンスパークタワー東京12:45成田(ニューサンノー→アンダーズ)
セレスティン13:45成田(芝パーク始発)
品川プリンス13:00成田(都→EXイン)
品川プリンス13:30成田(マリオット→さくらタワー)

羽田13:15発パレス・ペニンシュラ(帝国直行)
成田12:00発品川プリンス(さくらタワー直行)

品川地区は12:55〜13:40まで規制。
東京駅鉄鋼ビル13:35発成田空港行の回送が通常通りのルートで13:18頃箱崎から回送されてきた。
八重洲通りと中央通りの交差点を駅伝の合間を縫って通過。規制始まりの頃はランナーの間隔が空くため、規制となる時間も少ない。このL949は鉄鋼ビル出発後は規制にはまり、日本橋を越えるのに15分ほどかかっていた。

品川200か2928(949-50938M96)
鉄鋼ビル13:50発羽田空港行は呉服橋左折で駅伝ルートを回避かと思ったが、通常通り呉服橋右折で永代通りに入った。日本橋〜呉服橋ランプが駅伝ルートとなるため、通常とは異なり永代通りの日本橋を直進して行った。京橋あたりに向かったのだろうか?
呉服橋交差点を通常通り右折するL466。

品川200か2210(466-00555M96)