東京マラソン2009でのリムジンバスの運行状況と経路変更(迂回)

第三回(09.3.22)を迎えた、東京の一大イベント東京マラソン。新宿や品川・芝・日比谷・有明地区で大規模な交通規制が行われる影響でリムジンバスも影響を受ける。経路変更や系統分割・運休などで対応をしている。
リムジンバスの都心の拠点であるTCAT(箱崎)も新大橋通りからマラソンの経路となっており、こちらの影響も大きい。

2008年で秋の東京国際女子マラソンも終わり、東京でのマラソンも東京マラソン一本となってしまった。
今回はその模様をレポート。
関係各所(ホテルや経路変更をするバスへの便乗)にはリムジンバスの腕章をした背広の方がおり、社員総出で対応をされていた感がある。

新宿・目白地区
 スタート地点となる新宿地区では朝から大勢の人が集まる。新宿ランプが6:30〜10:15まで規制となるため、6:15の成田空港行きを最後に、出発便また車庫から新宿に到着する便とも経路変更が行われる。
 基本は第一回の東京マラソンから変わらず、新宿発・着とも山手〜3号(甲州街道〜山手通り〜3号渋谷)の経路を使用している。
 成田発新宿行きは6:50,7:05,7:20,7:40,8:00,8:30が新宿駅西口と京王プラザホテルのみ運行をした。

 また九段・目白方面は成田発8:00はグラパレ・ドームだけが運休。羽田発は10:05発がグラパレ・ドーム・椿山荘まで全箇所運休。椿山荘発は9:45羽田行きがグラパレ・ドームも含め運休した。

リムジンバスでは新宿系統・中野系統が利用をする新宿ランプも朝から完全封鎖。

ハイアットリージェンシーの規制前最終便の7:35発成田空港行き。
車道に人が歩く都庁通りをゆっくりと進み都庁北を右折し正規経路通りに新宿駅西口へと向かう。
ドライバーさんの横には添乗している社員の方が。早朝からお疲れ様です。

616-80450RU
品川200か1874
(PKG-RU1ESAA)

7:35発ハイアットリージェンシー発に続き、新セレガが2台続行となった。7:40にヒルトンを発車する規制前最後の羽田空港行き。
朝の新宿→羽田はかなりの割合でご覧のように成田線の車両が片道一本の運用をこなす。
この先、ワシントン・パークハイアット・新宿駅西口の順に進むが、ワシントンは一本前の6:45発の便から9:45発まで通過扱いとなっている。

ヒルトン発も8:40、9:40の羽田、9:10、10:10発の成田が運休となる。
ヒルトンでもドライバーさんの横にオレンジ腕章の社員の方が。


502-80250RU
品川200か1825
(PKG-RU1ESAA)

報道用として燃料電池バスが登場した。
はるばる名古屋から登場。

三河230さ605


西新宿→角筈区民センター前間には一車線だけ専用路が設けられ、リムジンバスはここを走行する。
ワシントンは路上のせいか成田行きは7:00,8:10,9:00,10:00、羽田行きは6:45,7:45,8:45,9:45と運休になっていたが、パークハイアットは成田行き9:05、羽田行き8:50,9:50発以外は運転をしていた。
車両は8:15発の成田空港行き。専用路を走る姿は注目度抜群。

367-51250R2
品川200か1431
(ADG-RA273RBN)

スタートを待つランナーの横を走り、パークハイアット東京へと向かうリムジンバス。この後ヒルトンに行ったが、L367は現れなかった。
系統分割し角筈区民センター前を左折し新宿駅西口へ向かったのか、ヒルトンは乗り場を変更していたのかは不明。


367-51250R2
品川200か1431
(ADG-RA273RBN)

中央公園北〜公園通り方面。多くのランナーがいまや遅しと待っている。
京王プラザホテルは成田線は全便運行。羽田線8:20,9:20,10:10発と運休。
羽田線はハイアットリージェンシーから来れない為+羽田行きのバス停に回りこめないため運休なのだろう。
始発となる、成田線はいつもの議事堂通り側のエントランスでなく、東通り側で客扱いをしていた。
車両は8:50発のL523。
京王プラザ到着便は、甲州街道の西新宿2から回り込む形となる。

523-10642R5
品川200か439
(KL-RA552RBN)
京王プラザ発成田空港行きのバスは東通りからは規制無く新宿駅西口へとたどりつく。
新宿地区への車の流入が殆どないため、ご覧の通りガラガラの新宿駅西口。これでも9時。
新宿地区は、サザンタワー→サンルート→新宿駅西口の便は規制にかからないため通常通り運行している。
羽田行きは9:00,9:40が運休となっていた。羽田発新宿行もも8:15,8:45,9:15の朝3本が運休となっていた。


523-10642R5
品川200か439
(KL-RA552RBN)
品川地区

 折り返し地点が品川の駅前(高輪プリンス出口の田町寄り)ということもあり、成田線が使用する山手通りの信号(北品川2)付近より第一次の規制に入り、八ツ山橋交差点からは通行止め規制となるが、リムジンバスが通行止めを掻い潜り走行をする。
 この日ばかりは成田発の恵比寿方面も八ツ山経由となる。
 また、高輪プリンスエリアにも入れないため、10:00〜12:10までのさくらタワー、高輪プリンス、新高輪プリンスは運休となっていた。
はとバスにせき止められる第一京浜。
品川の歩道橋から田町方面の模様。
丁度高輪プリンスの入口付近が塞き止めのポイント(折り返し地点)
9:25分頃、品川駅前に到着したL233。
成田8:05発の便。
品川駅前から都バスのバス停の方に入り、パシフィックへと向かう。
この品川駅前からパシフィックの間では多数のリムジンバスの腕章の方が誘導をしたいた。

233-30342R5
千葉200か850
(KL-RA552RBN)
パシフィックから出てきた車両は、ご覧のように都バスバス停を逆送し、品川駅前へ向かう。
なぜか両総グランドサービスのエアロエース。


両総グランドサービス
成田200か136
(BKG-MS96JP)
都バスバス停の逆走から、第一京浜に出てきたL536。
10:00パシフィック発の成田行きの便だが、9:55の品川プリンスも同じ車両だった。
通常は ウェスティン→都→パシフックとラフォーレ→品プリ→さくらタワー→高輪プリンス→新高輪プリンスと2系統あるが、どうやら、ウェスティン→都とラフォーレ→品プリ→パシフィックと系統を変更している模様。

さすがに都とラフォーレはくっついていないと思われる。

536-21042R5
品川200か709
(KL-RA552RBN)
都バスのバス停を逆走するL288。右車線の外国で写真を撮っているような感じ。
この車両は成田8:45発の品川方面行き。

パシフィックで降車をした後、回送となり10:20分頃に通過。

288-30742M86
千葉200か980
(KL-MS86MP)
都バスバス停から第一京浜の八ツ山方向への出路を歩道橋から。
品プリ方面から八ツ山方面に向かうには、この信号を右折し、駅前のロータリーに入り京急の品川駅の前の信号から第一京浜に入る経路となる(観光バスが通っていた)
芝地区

日比谷通りが経路となっているため、東京プリンスと汐留地区が、晴海通りも経路になっているため、東京プリンスとペニンシュラが分断されてしまう芝地区。
ザ・プリンス パークタワー東京(10:55,11:55,12:55)とセレスティン(11:35,12:55)が該当の時間に運休になる。(東プリタワーからは左折でしか出れないため否応なしに日比谷通りに行ってしまうため。セレスティンも同様に目の前が日比谷通りのため)
始発のセレスティンが通過扱いのため、芝パーク始発となるバスは回送で芝大門を直進で入ってきたので、金杉橋から芝園橋方面は通行止のため車庫からは芝4→浜松町2→芝大門2あたりを経由して来ているのだろうか?

また予定外ではあったが、東プリ9:00発の便も規制が始まってしまい汐留に向かえず、急遽首都高・汐留付近を偶然走行していた回送車が汐留の3ホテルに急行した。臨機応変さはさすがリムジンバス。
久々に芝公園3の信号を右折で東京プリンスに進入する成田向けの13:00発L555。(通常は逆側【写真を撮影している方】から左折で入る)
東プリタワーが通過扱いのため、ニューサンノー→東京プリンスにはかなり早く到着をする。
ザ・プリンス パークタワー東京開業前の2005.4.11までは、この赤羽橋〜芝公園3の経路(右折で進入)を使用していた。

東プリを出てからは桜田通り経由外霞を計画していたようだが、何台かみたが愛宕神社前を直進していったので、詳細は不明だが、愛宕通り〜外堀通り経由だったのだろうか?(わざわざ桜田通りなのか??)
L555が出発する頃は日比谷通りも開通していたが、バスは計画通り、外霞へ向かった。


555-30742FD
品川200か916
(KL-RU4FSEA)
御成門駅付近の歩道橋から日比谷通りの増上寺・港区役所前方面。
11:10分頃。
新宿から最後尾をはとバスのセレガハイブリッドが2台収容車として走っていた。

1号車が892、2号車が894の編成。
どうやると収容されるのかは不明?

日比谷通りを逆走している珍しいシーン。

品川230あ894
BJG-RU1ASAR)
12:30頃は最終ランナーも過ぎ、日比谷通りにランナーも車が走ってない状況。
この後すぐに開通した。
日比谷地区

 日比谷通り〜晴海通りをマラソンが走るため、ペニンシュラ発は8:50,11:50,13:10,14:10と運休になった。また帝国ホテル発は13:00だけが運休だが、8:55から通行止め時間となるため、少なくとも9:00発の便からは発着場所が変更になっていたのではないか?
 また東京駅発も9:20〜14:45まで運休となっていた。
 丸ノ内ホテルは運休とはならず、丸ノ内〜帝国間の運行経路は不明。考えられる経路は昭和通りしかなく、かなり遠回りなため、別便で運行していた可能性も高い。

 また午前の成田発のTCAT経由系統では「東京駅」「東京駅・銀座」「東京駅・ペニンシュラ」がTCATどまりとなるため、TCATもリムジンバスで満車になっていたに違いない。
 TCATは首都高へ(から)は箱崎町と清洲橋出口は使用できた模様。箱崎への回送車は新大橋通り〜八丁堀〜亀島橋〜新川1〜湊橋〜TCAT1F入路(箱崎発はTCAT1F出路から直進し箱崎町入口のT字路左折し湊橋右折・・)の経路を使用していたと思われる。
なんと、帝国ホテルはいつもとは逆の本館とインペリアルプラザの間(宴会ロビー出入口)で乗車扱いをしていた。
バスは12:00発のL371。

371-51250R2
品川200か1444
(ADG-RA273RBN)
帝国ホテルを右折で出て、JRのガードを越え、一方通行のみゆき通りを進むリムジンバス。
その先は銀座西5丁目を右折して外堀通りへと進む。

ちなみに帝国ホテルへどのように来たのか不明だが、日比谷通り側が完全に閉鎖されているため、写真左手の線路沿いの狭い一方通行(コリドー通り)からガードの手前を左折しみゆき通りから入るしか進入路はない。

371-51250R2
品川200か1444
(ADG-RA273RBN)
続いて、外堀通りに入り3つ目のローソンのある信号を右折、再度JRのガードをくぐり、新幸橋を左折(規制中だが路線バスは左折可能)、次を右折し第一ホテルへ。
通常の日比谷通り経由とは全く逆の経路を通っていた。

成田発も7:35,9:50,10:05のTCAT・銀座・芝系統はTCATも通過し第一ホテル直行で運転。(他のバス停はTCATを含め運休扱いだった)。想像するに経路は汐留降りか内・銀座降り?なので成田からはレインボー経由になるためTCATも通過扱いなのだろう。(外・銀座は晴海通り晴海方面が通行止めのため出口閉鎖している)
帝国ホテル利用の方は連絡をすると第一ホテルまで帝国ホテルから迎えが行ったとか。


371-51250R2
品川200か1444
(ADG-RA273RBN)
  丸ノ内ホテル13:30->帝国ホテル13:45からは正規ルートに戻り、日比谷通り側から来たL511。
納入されたばかりの新車が充当された。

511-90350M96
品川200か2030
(BKG-MS96JP)
 
有明地区
 有明地区は第二湾岸を経由する、成田発のビッグサイト行きのみ新木場止まりで運転され、その他の運休はなかった。マラソンのコースは東雲1→有明コロシアム東→東京ビッグサイト前→(第二湾岸)→東京ビッグサイト東。
 有明コロシアム東→東京ビッグサイト前間は片側だけの規制だったため、
羽田空港行は有明ワシントン→国際展示場駅までは通常経路、有明駅前左折→有明中央橋南左折〜R357〜有明2左折〜フェリーふ頭入口左折〜ビッグサイト
成田空港行は有明ワシントン→国際展示場駅までは通常経路、有明駅前左折→有明中央橋南左折〜R357〜有明2Uターン〜R357〜有明入口
という経路と考えられる。