いすゞ ガーラ(RU)

20年以上ぶりにいすゞ車のガーラが東京空港交通に納入された。
1988年〜2001年まで在籍していたP-LV719R(L7)以来のいすゞ車になった。
乗客の特性上、トランクが満載になり相応の重量となるリムジンバスでは
フルエアブレーキを採用していなかったいすゞ車を採用していなかったようだが、
JBUSになりセレガーラの登場以降はその理由もなくなっていた。
車番に付与される略称はRUとなりセレガと同一となった。

JBUS車もトランクルームの取っ手が黒色のものに変更され、あわせて、長年使われてきた専用の鍵が廃止された。この鍵は箱崎TCATでチェックインを行っていた際に、箱崎でチェックイン済の荷物を途中で開けられないように取り付けられていたものだった。

新セレガとそっくりの外見だが、フロント部分ではLEDのオーナメントランプと行灯下の(東京空港交通)部分がセレガは2本線に対し、ガーラは6つのくぼみ(6キューブ)になっている。
また車間制御クルーズにつながるミリ波レーダー装置(ナンバー上)の黒い部分が目立つ。
また10穴のISOホイールも特徴的。
7:30新宿駅西口始発の成田空港行に向け新宿駅23番へのスポットインを目指すL253。

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成田200か513
QPG-RU1ESBJ

セレガーラではLKG代よりリアスポイラーの形状が変更になり、ADG-,PKG-代との見分けが可能。
2012年は平和島にL617、箱崎にL327,328,329、大栄にL252,253が導入された。新機能としてオートクルーズ機能もついている。
E13Cエンジン採用のQPG車の導入となった。
最近の車両の傾向通り、ホイールベースが短くなり、お尻が長くなっている。
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成田200か513
QPG-RU1ESBJ

東京空港交通の2012年導入車では、2008年度導入車以降、車内に設置されていた2ヶ所の小型の案内表示機(モニタ)がなくなり、車内がすっきりした。
平和島だけでなく、箱崎(成田線)・大栄納車分も補助席付きの仕様となった。

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成田200か513
QPG-RU1ESBJ

車内案内用の液晶はワイド型のディスプレイになった。
朝6:15羽田国際線発新宿駅行に充当されるガーラ。
2012年導入のエアロエース同様運転席後ろのアクリル板も設置されている。

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成田200か513
QPG-RU1ESBJ


2013年には昭和島にガーラが増備された。これで東京空港交通の4事業所すべてにガーラが投入された。
2013年導入のエアロエースに電動バイザーがついたが、ガーラにもフロントローラーカーテンがついた。
7速MTになったのも特徴。
平成27年度燃費基準10%車となった。

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品川200か2681
QRG-RU1ASCJ
2013年導入車の車内。
エアロエースと同じく、停車ボタンが標準装備となった。
エアロエースはエアコン吹き出しユニット内に装備されているが、セレガーラは一般的な降車ボタンが設置された。


品川200か2682
574-31150RU
運転席側にフロントローラーカーテンを装備。
丁度、写真ではアクリル板の左側にかぶっているが、車内監視カメラも導入時から設置されている。

品川200か2682
574-31150RU

2015年SuperCabin仕様車内装備のガーラを導入

いすゞガーラは7速MTの影響から2013年12月以降導入されていなかったが、2015年話題の爆買いの影響を受け、リムジンバスでもトランク容量(バゲージルーム)が足りなくなることも発生し、トランク容量がエアロエースより広いガーラが導入された。
従来のミリ波レーダーに加え、車線逸脱警報装置やドライバーの瞼や顔の向きをモニタリングするドライバーモニターもコクピットに装備され、安全性が一層増した車両となった。
平成27年燃費基準+15%となり、QTG-代の車両となった。
2015年導入の東京空港交通のガーラの中で各事業所に先立ち導入されたのが補助席付車両となった天空橋車庫向けのL618-621の4台。
TCAT出発後箱崎ランプに向かう赤坂方面行リムジンバス。

品川200か2941
620-51150RU
SuperCabinフェーズIII以降、三菱ふそう製の一般車にも採用されていたオレンジ基調の車内が東京空港交通の2015年導入のJBUSガーラにも採用となった。
2015年導入の東京空港交通・リムジンバスの各座席にはコンセントも装備された。
また後方(リア)の窓にもオレンジカーテンが取り付けられたのは三菱車にはなかった点で、車内に入った時にこのカーテンを含めオレンジ色が目立っている。

L618
 
天空橋車庫では2014年8月以降導入のエアロエースはSuperCabin仕様の座席・内装だがSuperCabinとは異なり補助席も設置されている。
補助席は後方3列(9-11列)を除く座席に設置されている。
補助席も座席に合わせ、黒とグレーの互い違いのカラーになっている。
東京空港交通のガーラの座席についているコンセントは、エアロエースと違い各座席共通の形状になっている。
東京空港交通・リムジンバスのガーラの窓側席のコンセントはエアロエースの壁側とは異なりと座席の横に取り付けられた。 
エアロエースのコンセントの注意事項は携帯電話の充電に限りますだけだが、ガーラは注意事項が詳細に記載されている。
乗降扉連動のライト(前ステップ照射灯・運転席照射灯など)がLEDになり明るくなった。
2014年11月以降エアロエースに取り付けられているプラズマクラスタも設置されたが、ガーラは除菌イオン発生装置付エアコンとなった。(一体型)
 
ガーラの乗客連絡灯(ピクトグラム)とフロント部分。
車内カメラはドームのとれた、赤外線の新型タイプとなった。
2013年10月の初代SuperCabin以降取り付けられた赤緑2色のLEDステップライトがガーラにも取り付けられた。
以前の車両とは違いに扉が閉まっているときも緑色ライトが点灯したままになっている。
スモールライトの点灯にあわせ、明るさが変わる(減灯)ようになっている。
2015年導入の東京空港交通のガーラのトイレもSuperCabin仕様になり、額縁や葉っぱが取り付けられた。
エアロエースよりもかなり手間がかかったようだが、こちらのガーラの方が高級感ある内装に仕上がっている。
2015年度のガーラからは降車ボタンが読書灯・クーラー吹出口ユニットに一体化された。
オレンジのボタンが読書灯で黄色のボタンが降車釦。
リムジンバスでは使うこともないが標準装備なので設置されている。

L234
2015年12月に大栄事業所に4台のガーラ(L231-234)が納入され、補助席なしの仕様となった。
2014年8月以降はSuperCabin以外の一般車もオレンジシートカバーのSuperCabin仕様の内装になっているが、補助席なし仕様は、このガーラが初めて。
シートはワイドシートになり、シート間に肘掛も設置された。

成田200か1074
234-51242RU
2016年1月に発生した軽井沢スキーバス転落事故の影響か、2015年12月導入のリムジンバスのガーラには「衝突被害軽減ブレーキ装着車」「シートベルトをお締めください」のステッカーが運転席後方のアクリル板に貼り付けられていた。

L234
2016.3
  2016年9月以降の導入車はエアロエース同様、赤緑のステップライトに加え、白色LEDのステップライトが追加で設置された。(ステップの上段に設置されているライト)
ガーラはエアロエースと違い、ステップ灯(LED)が各段に設置されているため、エアロエースよりも足元が明るく照らされている。
道路上も照らされているのがわかる。
またオレンジ色の手すりがざらざらなものに変更された。

品川200か3080
583-61242RU
2017年7月納車のL590はカラーLEDが試験的に取付られた。
左側がカラーLED。右側は白色LEDと思われる。
羽田・成田・深夜急行・TCAT行などでカラー表示がされるが、その他路線では白色のみの表示となり、少し物足りなさも感じる。


品川200か3159
590-70750RU

バスタ新宿
側面のLEDは全面フルカラーと思われる。
YCAT行では全面カラー表示となる。

品川200か3159
590-70750RU
羽田空港のHNDは赤反転に対し、成田空港のNRTは青反転となった。

品川200か3159
590-70750RU

ロイヤルパーク汐留
2017年度車両の車内。
仕様は大きく変わっていないが、電源コンセントからUSBに装備が変わった。
補助席は後方3列がない仕様。

品川200か3159
590-70750RU
補助席に取り付けられたUSB充電ソケット。
出力電流2Aで5V供給の充電が可能。RESONANTのUSB-PWR-01S。

品川200か3159
590-70750RU
座席の座面脇に取り付けられたUSBユニット。補助席がない座席ではこの位置に取り付けられている。

品川200か3159
590-70750RU