ユーロツアー(JA)

1996年の試作車導入後、1997年より集中導入をし、2000年代はリムジンバスを代表する顔だった日産ディーゼルフィリピン製(NDPC/UDP)のユーロツアー。Pちゃんというあだ名で親しまれた。試作車を除くと限定(路線)100台、貸切11台も導入された。量産車は97〜00年まで導入されたが、導入時期や仕様により外観も若干異なる。
この時期リムジンバスでは整備の効率化も考えメーカー集中導入をすることになり、その関係でユーロツアーが大量導入され、2000年代はリムジンバスと言えばユーロツアーが代名詞というような時代だった。

42人車・・・逆T字窓
46・55人車・・・T字窓
1998年車まで角型エアコン
1999年8月以降車平型エアコン
1998年車までリアブレーキランプ角型(長方形四角)
1999年8月以降車リアブレーキランプブルーリボン型
2000年以降シートの形状変更

スペースアロー・ユーロツアーは1992年に日産ディーゼルがフィリピンに設立したNDPC製。現地向けに生産をしてきたユーロトランスがベースとなっている。ユーロトランスはベルギーのヨンケーレ社の技術を導入してつくられた車両であり、ヨンケーレのドービル(DEAUVILLE30)とも類似点が多い。
当時ハイスペックになりつつあった高速・観光バスの中でベーシック路線を貫くバスとして登場したのがユーロツアーになる。

車内は、他社に先駆けて導入された案内用LEDや他社とは違う声の音声合成、座席上にある白熱灯、停車ボタンスイッチなど日本バスとは一味違い、欧州のバス(特に窓の構造)を想像させる作りで、国際空港送迎にはうってつけの存在だった。

転属も度々あり、大きな転属では2002年には千葉ナンバーだったL592-594/290-299が社番そのままに品川ナンバー(昭和島)に変更になった。2003年にL292-299は再び大栄に戻り千葉ナンバーに。290-291はそのまま品川ナンバーで2007年に廃車に。その代わりにL611-612が平和島に転属となった。

またラッピングの先駈けの車両であり、昭和島・箱崎の車両に始まり、東京都広告条例後は大栄車に変わったが、多くの車両がラッピングされた。
2002年には貸切車がSHDのエアロクィーンに変わり、羽田〜ディズニーリゾート輸送のJALマジカルファンタジー号になり、大栄所属の貸切車両も平和島に集められ、毎年ラッピングをされ2007年まで運行された。

ユーロツアーは導入直後こそ、重めの優等ダイヤに充当されていたが、成田線車両は2003年のM86やR5の大量導入後は軽めのダイヤに充当されるようになった。昭和島の成田線運用では、成田1往復や、夕方出庫の成田1往復後、翌朝都心〜成田〜羽田のダイヤが主な運用だった。YCAT線では運行されなかったのも特徴である。
またL615-619は流通に転属し羽田からの遠距離路線の走りとなった98年10月開業の高崎・前橋線、99年12月開業の館林・太田線(日勤)に充当された。L619が桐生開業時に「でこっぱち」と置換になり、その後L615-618も「でこっぱち」の投入とともに、昭和島に戻り成田本線運用にカンバックした。この時期L618、L615はスタッドレスタイヤをはき、優先的に前橋1便に投入されていた。

逆に羽田線の車両は東京・千葉・埼玉・神奈川方面の各路線に毎日運行され、、昭和島の千葉線、東京駅、九段方面(九段・目白3ホテルのHND16:00発(本線戻りのダイヤ)以外・赤坂方面)線などは全便毎日ユーロツアーが固定で運用されていた。
暫くはこのような運用だったが2007年頃よりAT車両と入替となり廃車が始まった。
2009年にエアロエース(M96)が昭和島に入ると順次620番台のJAは平和島へ転属。
平和島ではトイレ付の本線用のユーロツアーは「重い運用」を含め様々な運用に入り、成田線だけでなく、所沢や川越や多摩などの各枝線にも充当され最後の活躍を見せることになった。多摩線などは以前からトイレ無のユーロツアーが良く入っていたが、数年前まではトイレ付の本線(成田線)用ユーロツアーがこのような路線に入ろうとは夢にも思わなかった。
そのような中、大栄のJAは運用から外れだし、籍はあるものの運行されない日も多かった。2010年頃には朝からの成田〜都心1往復ダイヤに2両程度が入っている程度だった。
2010年には大栄には大栄車や箱崎車が大量に留置されている状態になっており、元気な平和島所属車両とは対照的な状況が続いた。

2013年にはL29,30の最後の貸切が廃車となった。
2013年11月〜12月にかけ、ついに最後のユーロツアーが廃車になりだした。
箱崎では342,343,345が、動いてなかった大栄では276や280が廃車となり、平和島からは順次620番台の車両が廃車になり、12/7にL619が貸切運用、その直後にL620が川越からTRCに戻り、最後に運用から離脱し、東京空港交通の路線便からユーロツアーが完全に撤退した。
L620の最終日は新宿〜HND/HND〜NRT〜HND/HND〜川越と通常は最古参のユーロツアーが入ることのない、新車が入るようなヘビーな運用に入り、ラストランに花を添える形になった。
奇しくも、NRT休憩時には、貸切で来ていたL619とP13で顔を合わせる場面もあった。

これ以降は訓練車のL599、629と大栄のL250、251が残ったが、ほぼ路線運用には入らなかった。
2014年3月にはL250,251はLPSへ転属しLP98,LP99の訓練車となり、L578-580のでこっぱちがユーロツアーにかわり訓練車となり昭和島常駐となったのに合わせ、L599とL629も廃車となった。
この時点ではLPSにLP2,98,99の訓練車とLP14号車が在籍していた。

東京空港交通(除くLPS)として残るのはランプのL806(元L666)のみとなったが、2014.12.9が最終運行になりL588(でこっぱち)がL807となりランプに転属したことで廃車となり、これをもって東京空港交通のユーロツアーは1996年11月〜2014年12月までの18年1ヶ月運行され全廃となった。

2015年4月現在、路線車両としてはLPS所属のLP14が最後に残った1台となった。

2015年10月3日にTCATで行われた、第2回リムジンバスグッズ&部品即売会で試乗会とラストランが催された。この時点ではLPSにLP98の訓練車とLP14が残っていたが、このイベントをもって退役となった。

イベントの模様はこちら

1996年11月から数えること、18年11か月で東京空港交通・LPSでのユーロツアーの歴史が終わった。

尚、直前にLP98の同僚がフィリピンへ売られていったとの事で、生まれ故郷に戻る形となったようだ。(当該車両はLP99かLP2かL806か不明)

ユーロツアーの量産車はトイレなしの角型エアコン仕様が1997.10に箱崎(423/424)、その後11月に箱崎(425)、昭和島(696-699)が導入された。
当初全車昭和島所属693-698で、2000.8に一旦箱崎へ転属し423-428に。その後01.6の新スペースアロー導入にあわせ、426-428が696-698となり昭和島に出戻った。
当時の箱崎の羽田線担当はTCAT〜(臨海)〜羽田と羽田〜新宿程度であった。
昭和島は、千葉線や東京駅線を中心に都心方面に使用された。
当時箱崎所属の300番台は千葉ナンバーで400番台だけが品川ナンバーだった。
品川22か5795
423-71055JA 羽田空港にて

T字窓、角型エアコン、トイレ付き仕様のユーロツアー。
正座席38名+補助席付きの46人定員のゆったり仕様。46人車は05年以降補助席をとり1列増やし、42人車に改造された。
ユーロツアーの車内の特徴が左右網棚下にあるオレンジがかった白熱灯。 中央に白い蛍光灯もあるが、白熱灯だけの車内は良い雰囲気をかもしだしていた。写真の車内のライトも白熱灯。横浜プリンスは、最寄の磯子駅からは専用の長いエスカレーターがあったほど高台の上にあり、リムジンバスも坂をのぼってホテルにアプローチをしていた。ユーロツアーが爆音をたて走っていた区間の一つ。夕方以降の空港発のみでNRT-HND-羽田東急-横浜グランド-横浜プリンスという経路で昭和島が全3便担当しており、何故かユーロツアー比率が高かった。

品川200か199
574-71246JA 横浜プリンスホテルにて
逆T字窓、角型エアコン、トイレ付き仕様のユーロツアー。
逆T字窓からわかるように導入時から補助席なしの42人車。
L615-618の4台は当初平和島所属で初の遠距離路線となる高崎・前橋線に充当された。
L618,615の順にスタッドレス装備となり、この2台のいずれかが前橋1便に充当されていた。
(98.10.10開業)冬はスタッドレス付きで運転をしていたが、新スペースアローの導入で昭和島に転属した。
平和島→昭和島という転属は珍しい。写真は昭和島時代。
発車直後は車体を左右に揺らしながら・・がユーロツアーの特徴。車軸懸架方式の影響か。

品川200か14
618-80642JA 羽田空港にて

角型エアコン車(1998年以前導入)は導入時リアのブレーキランプは片側4灯で一つがウィンカーだったが、2002〜03年頃以降の内外装(更新)で後期車と同じ形に変更になった。

千葉200か25
202-80746JA
リアのアップ。旧型のブレーキランプ。

品川22か5859
599-80142JA
新宿駅西口24
ユーロツアーの構造は車体前後の頑丈なフレームを残し、ホイールベース間をスケルトン構造にしているのが特徴で完全なスケルトン構造ではない。
窓柱が不等間隔で窓の大きさが違うのもユーロツアーならでは。ボデー剛性を考え不等間隔になっている。
また車体が角ばっているのでラッピングがしやすく、リムジンバスでも多くのラッピングが施された。

千葉200か30
203-80746JA
リアのランプの形状変更は、熱を持つとの事から行われた。
前照灯(ヘッドライト)も同じタイミングで交換されたと思われる。
前照灯はKOITO HALOGENとカバーに記載されている。
前照灯の下にある2つ(左右で4つ)のランプ(フォグランプと車幅灯)は変更されず、BOSCH HALOGENのままとなっている。
ヘッドライトのべゼルはそのまま開くことが出来、ライトの交換も容易に出来るようになっていた。
また、扉の開閉装置もこのべゼル内に設置されていた。
ガラスにはベルギーのヨンケーレ社のJONCKHEEREのマークが。
以前は西日本JRバスやJRバス関東でもヨンケーレの2階建車両が導入された経緯がある。
同時期にベルギー・ヨンケーレから輸入されていたヨンケーレ・モナコ。ユーロツアーと外見も何となく似ており、車内も木目調・白熱灯と似ていた。豪華なシートが室内には並んでいた。
エンジン音はユーロツアー並みにディーゼル機関車のような「良い音」がしていた。JRバス関東や西日本JRバスの車両は東阪間のドリーム号に使われていた。西日本JRバスでは日中は大阪〜徳島線にも使われていた。

なにわ22あ3085(748-7909)(RG620VBN)
西日本JRバス
更新工事後のテールの模様。
1999年以降の車両と同様に、上のライトが3灯。下のランプサイズが若干小さくなった。車内の椅子のモケットも従来のグレーから変更になっている。
更新工事にあわせてラッピングもとかれ武蔵大学ラッピングは298/299が引き継いだ。

2003.12更新後直後でピカピカの203

千葉200か30
203-80746JA

特徴的なエアコン・読書灯ユニット。
真ん中の赤いスイッチは停車スイッチ。
98年車までは、STOPスイッチがついていた。

品川200か779
20-80955JA
後期型のエアコン・読書灯ユニット。
中央の赤いストップスイッチがなくなった。
サブエンジンエアコンの他社は効きが弱く増強した会社もあったようだが、直結の東京空港交通車の冷房は良く効いていた。
2009年頃よりストップランプがなくなったと思われる。

品川200か332
675-00755JA
中央部の蛍光灯は蛍光灯と蛍光灯の間に模様があったが、内外装時になくなってしまった。
試作車両のL401は、中央部の蛍光灯が無く、網棚下の白熱灯のみだった
ユーロツアーらしい角ばった乗降口。
変に流線型でないので、乗降口は広く、リムジンバスとしては荷物が多くても乗りやすい。
赤い枠で囲まれた、ロック装置が外車っぽい。

品川200か5825
696-71155JA
乗降扉が開いた状態のユーロツアー。
特に成田線(本線)用車両は運賃箱がないのに加え、直線的なデザインなので、非常に広々としており乗降しやすい。
まさに、空港輸送に最適なつくり。

背後のイチョウの葉が非常に良い色。
46人、55人乗り車両の補助席付き、T字窓の車両の窓の下は銀色のレールの仕様。
下の42人乗り車両の木目調との違いがわかる。


品川200か5825
696-71155JA

42人車両は窓の下の部分が天然木で高級感をかもし出していた。木を使うことで寒い日も、暑い日も肌触りが悪くないという工夫がされてる。
廃車前頃になると、木目調部分は黒いカバーが設置されてしまっていた。
側面の内装はタフテッドカーペットが使われており、このあたりもヨーロッパ風。

347-00842JA
ホテルオークラにて
2005.11

後期型のT字窓・平型エアコン・トイレなしのL666。
L665、666の2台は貸切からの転属車(兼用車?)。
導入直後に転属となり、そもそも貸切にあるマーカーランプはないが、無線が貸切用のものであったり、貸切用のサボ挿し(ステッカー差し)があったりと多少の特徴がのこっていた。

品川200か238
666-91255JA

L620-629は2010年前後に昭和島から平和島に転属し、嘱託ダイヤを中心に最後の活躍を見せている。
写真は震災後の2011年夏に新浦安地区の経路変更に伴う、調査走行での写真。震災による液状化現象の影響で新浦安地区は経路変更が行われていた。
フロントの下部に配置されるフォグランプと車幅灯は、フィリピンでの試作時は内側のフォグランプだけで車幅灯はヘッドライト組み込みだったが、輸入時は現在の姿になった。ライトが4つ配置されているフェイスは格好良い。

品川200か210
623-91142JA

2011年夏。まだまだ現役で頑張るL339。
T字窓・平型エアコン・トイレ付
導入時は10列補助席付き46人乗りであったが、2005年以降の内外装で11列仕様(この車両は補助席を4席付け46人定員のまま)になった。
運転席下にはバッテリー2つが収納されている。
この日は平和島(TRC)に貸し出され運用に入っていた。

品川200か1136
339-91046JA
成田空港1PTB

2007年9月1日
THE PENINSULA TOKYO の開業日
なんと新車を差し置き、第一便で登場したのはユーロツアー。
15:20発成田空港行き第一便に充当されたL345。
ペニンシュラの噴水の上に止まる。

ペニンシュラの Rolls-Royce PHANTOM II 1934  とご対面。
ユーロツアーの晴れのシーン。

品川200か1140
345-00842JA
同じくペニンシュラ初日にPHANTOM EWBとご対面。
高級ホテルならではの乗降口に足台が出てきた。高級ホテルでは必ずあるサービス。

品川200か1140
345-00842JA
こちらもユーロツアーの晴れのシーン。
東京駅丸の内北口の赤レンガと丸ビルとのショット。丸ビルは2002年、赤レンガが2012年完成なので、まさにユーロツアーの活躍時期に重なる。
ラストにふさわしい1枚。

品川200か1113
619-91046JA
2013.12
2010年5月にエアロエースと入替になり路線から廃車になったL666がなんとランプに転属になり生き残った。(2014年12月まで活躍)
元来貸切からの車両のため、当時から残るサボ挿し(ステッカー差し)を有効活用!

品川200か238
806-91255JA
RJTT TATS1074
2010年9月の羽田空港新国際線ターミナル開業前のイベントに登場。
大きく806と表記された以外は大きな変更点はなし。

品川200か238
806-91255JA
RJTT TATS1074
ランプ車両になってからはシートカバーが外れてしまい、路線時代とはまた違うシンプルな雰囲気の車内になってしまった。
車内からだが窓枠からユーロツアーの骨格がよくわかる。

品川200か238
806-91255JA
RJTT TATS1074
1999年10月導入の車両。
椅子の形状が少し丸みを帯び、横幅も広く、下の2000年の車両と異なるのがわかる。
00年以降の車両の車内。
後期には中央の蛍光灯間の模様がなくなった。
左右網棚下(窓の上)にある、白色のユニットがオレンジ色に光る白熱灯の部分。
エアコン・読書灯ユニット・白熱灯ユニットが交互に設置されている。
上の写真と比べると、椅子の形状の違いが分る。(00年以降の車両の椅子はスリムな形状で窓側と通路側席の間の空きもある。)

品川200か332
675-00755JA
ユーロツアーのシート。導入時の路線車両は全車両このモケットカラーが採用されていた。

品川200か332
675-00755JA
46座席車(9+10列38+8)の42座席(10+11列)改造車の一部は補助席が4席残された車両があった。写真では前方の座席の補助席が埋められているのがわかる。
これらの車両は、1列目は補助席なし。2〜3列目、9〜10列目は補助席を埋め、4〜8列目に補助席が残った。
1列目に補助席なしの椅子を組み込んだ改造だったのだろうか?
椅子のモケットは内外装(更新)で変わった。
内外装でモケットが変わらない車両が多かったが、この車両は珍しい。

品川200か1113
619-91046JA
白熱灯点灯時のユーロツアーの車内。暖かみのある色が灯る。
LEDライトも良いが、白熱灯はやはり味がある。
蛍光灯を点けないと、さらに良い感じになる。
ヨンケーレや初期のユーロツアー(L401)は蛍光灯なしの白熱灯だけの仕様だった。

品川200か337
626-00942JA


蛍光灯が消え白熱灯だけの状態。
写真では色が出にくいが、車内はレトロな雰囲気になる。

導入後の内外装で蛍光灯まわりはクリーム色になってしまった。
各座席の上に白熱灯がある。

品川200か337
626-00942JA
安っぽい感じのする、ちょこんと飛び出たシートベルト装置。
スリムなシートになった、後期車両はこのような形状になっていた。

品川200か337
626-00942JA
車内後方。ユーロツーアのトイレは広い。
また最後部は一段高い構造で、椅子のない部分にも座れそう。
トイレのまわりもタフテッドカーペットで覆われている。

品川200か337
626-00942JA
ユーロツアーのトイレ。
外から中はみえないが、中からは外が見える。
機能的に配置されたコクピット。廉価版仕様と言われるユーロツアーだが、フィンガーコントロールトランスミッションが採用されており棒シフトでなく、乗務員の負荷も軽減されている。
リムジンバスならでは装置がきれい並ぶ。
左上から荷物室ロックランプ、荷物室扉連動ロックスイッチ、独特の音声合成
左下から荷物室ドアー警報ランプ、ランプチェッカー、その横がGPS装置。
右上は無線装置が並ぶ
羽田線用車両なので運賃箱も装備されている。
サイドブレーキはフィリピンでの試作車や茨交導入車は棒式だったがリムジンバスはホイールパーク式が採用された。

品川200か229 661-91255JA
ユーロツアーのトランク(バゲージ・荷物室)。
リムジンバスでは屋根上に冷房装置があるため、3スパンのトランクがある。容量は7立方メートル。

荷物室には網と台車が装備。台車の上に荷物をのせることで、奥まで荷物をスムーズに入れることが出来る。
トランクは乗降扉が開いていないとロックがかかり開かない仕組み。
リムジンバスのユーロツアーへの力の入れようがわかる広告。
TCATのB1F入口にEURO TOURの広告が長きに渡りあった。

2007.7撮影。

608-80142JAと表記されている。
貴重な、NISSAN DIESEL PHILIPPINES CORP. (NDPC)の銘板。ユーロツアーならでは。
ユーロツアー公式側後方の部分。
右側の最後部はトイレ抜き装置。
左側上は、珍しいヒーターの装置。
2013.12.7の14:35成田空港発羽田空港行に充当されるユーロツアー。この後、羽田〜川越の運用をこなしたあと、廃車となった。
このL620は元L338。620というナンバーのユーロツアー過去にも存在しており、2台目L620ユーロツアー。同僚のL619とともにこの日が最後の運用で、偶然にも成田空港のP13で肩を並べるシーンも見られた。

品川200か1125
620-91046JA
2015.10.3のTCATでのリムジンバスのイベントでは、LPS車両になったユーロツアーがランプバスとTCATで並ぶというどこをとっても奇跡の展開が繰り広げられた。

品川200か2756 L833 ランプバス
成田200は80 LP98 ユーロツアー
2015.10.3にはユーロツアーのラストランが実施され、多くのファンが参加した。廃車前とは思えないきれいな姿でTCATに登場しラストランをおこなった、LPSのLP98号車。

最後の記念写真では、東京空港交通のLEDが表示された。

乗り心地や爆音で、色々と言われた車両だったが、最後はリムジンバスで初めてラストランが行われた。実は愛されていた!?

成田200は80
LP98
貸切車両
01〜03/17,18-80255JA、19〜20-80955JAは品川ナンバーで登録後、マジカルファンタジー号になる際千葉ナンバーに変更になり、2003年に再度品川ナンバーに変更になった。
日産の国産・外車貸切2台で並ぶ、L69とL01(右)
この後L01はマジカルファンタジー塗装となった。

品川22か5860
01-80255JA

品川22か4923
69-3445N30
夜のNRT1PTB(南ウィング改装中の北ウィング貸切乗り場)でAFクルーを待つL102。運転席後方に外車にはよくある小型扇風機と貸切ならではの花が見える。
また、上部には路線車両にはないマーカーランプが点灯している。バンパーで点灯している外側が車幅灯で内側がフォグ。
大栄にはL102/103-80255JAがまず導入された。この2台はL17/18として平和島に転属になり、マジカルファンタジー塗装になった。104-107までは80955JAとして導入された。

千葉22か4250
102-80255JA
貸切のユーロツアーはトイレなしの路線車両と大きくかわりはない。
前方・後方のマーカーランプと乗降口横のLEDがないのが見分けのポイント。
2010年に撮影。


千葉200か54
106-80955JA
成田空港1PTB
貸切車両のリア。
窓の上のマーカーランプがあるのが貸切の証し。

千葉200か54
106-80955JA
非公式側のリア。
リア右側のストップランプ装置の右にあるのは、ロングライフクーラント注入口の蓋。
平和島には19,20-80955JAがいたが、大栄の104,105が2006.2に転属し29,30となった。
2011年夏時点で現役。
2011年での角型エアコンは貸切のみと思われる。

品川200か1435
30-80955JA
成田空港1PTB
貸切車の車内。
前方に案内用のLEDがなく、TVのモニタが格納されている。
最前部の椅子の前に湯沸器がある。
限定ダイヤだった燃料電池バス運行期間中、燃料電池バスが整備の際は燃料電池バスのかわりに貸切車が良く充当され、稀にユーロツアーも入った。以前は大栄でも朝出庫の成田〜東京駅・TCAT〜成田の貸切担当ダイヤがあり、これにも稀にユーロツアーが入っていた。

品川200か779
20-80955JA
  貸切車の後方モニタは液晶でなく、ブラウン管がついている。
天井部も路線車は内外装でクリーム色になったが貸切車は色がことなる。(シートに合わせた薄紫色)


品川200か779
20-80955JA
シートの色は貸切車のカラー。
貸切はは中央部の3つ目の蛍光灯の後ろに換気扇がある。
灰皿も貸切車らしい。

品川200か779
20-80955JA