TeaTime(3)
作成日:1997/02/15

京浜東北線沿線事情

JR京浜東北線は,埼玉県の大宮から東京を経由して横浜まで行きます(たいていは,横浜も通過して根岸線経由で大船まで行きますが)。
この路線,東海道線,山の手,東北本線などと平行して走るので,どちらかというと近距離の利用客が多いようです。

埼玉方面からの仕事の帰りのことです。
もう電車は終電近くで,東京からの東海道線で横浜に帰るのも混んでそうだったので,京浜東北線で帰ることにしました。
その頃は,横浜駅から徒歩圏に住んでいたので,とにかく横浜駅までたどり着ければ十分だったのです。
思った通り電車は空いていて,ポツポツと空席もあります。

ふと気がつくと,電車のドアに赤いワンピースを着た女性が立っていました。
見た感じは,OLのようでもあり,夜の商売の方のようでもあり,両方されてる方のようでもあるという... f(^o^;
で,この人,相当酔いが回っていたようです。

最初の内は,ドアにもたれかかっていたのですが,何回かドアが開く度に危険を感じたのか,座席の横に付いているフレームに寄りかかる体勢になってました。

さぁここで一度頭を整理して,イメージを浮かべておきましょう


だんだん睡魔が襲ってきたのか,時々ビクッと手が動いたり,膝がカクッと落ちたりし始めました。
それで彼女は,この体勢も危ないと思ったのか,フレームの垂直な方の棒に掴まって立つ体勢に変えました。
それでも,哀れにも睡魔は払えなかったのです。

しばらくの間は,フレームに額をつけて,ウツラウツラしているようでした。
その間にもホームに着くと人が降り,席が空いてきました。
それでも,彼女は立ったままです。
やがて,目が点になるようなことが起こったのです。

彼女は倒れないように両手でフレームの棒を握って額もそこに付けていたのですが,その手が緩んできたのか,下がって来たのです。
しかも,足は直立不動のまま。
そう,だんだん『』の字の体勢になってきたのです。
電車がカーブで揺れると,手が下がります。
さらに体勢はきわどくなって,今やもう『』の字です。
おまけに,カーブで揺れる度に,手を中心としてお尻が振り子状態...
見るも無惨とはこのことか (^o^;;

さすがにこの状態は長くは続かずに,ベチャッと音を立てて床に座り込んだのでした。

これで目が覚めたのか,起きあがって開いてる席に座って,後はユラユラ揺られて横浜まで運ばれていきました。

横浜で降りるとき,彼女はまだユラユラと夢の中を彷徨ってるようでしたが,ちゃんと自分の降りたいところに降りれたんでしょうか。

お〜い,今度は一緒に飲もうねぇ〜

戻る