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1997年6月1日発行
第1巻第3号(通巻3号)
発行人 アントニオ 鉈
発行所 どうってことねえ新聞社
住所   〒079-15 北海道富良野市字山部東16線2番地



 北関東で生まれ育った私は、日光方面に行く際、必ず足尾街道(国道122号線)を使います。沢入(そうり)を通過する時、目にする「寝釈迦入り口」と書かれた大きな標識が、気になっていたのですが、なかなか立ち寄る機会がなく、一体、どのくらいの大きさでどんな場所にあるのだろうとあれこれ想像を膨らませるばかりでした。

 そんなことを思い始めてから、10数年後、'91年に初訪問、その後、北海道と実家を行ったり来たりする数年間を挟んで、今年の春、2度も訪ねる機会があったのでささやかながら、レポートしてみます。

 そこで、


突然、北関東観光案内

寝釈迦探訪



「寝釈迦」像の鎮座する岩山の下にある案内板

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 写真とは別の真新しい案内板によると、

寝釈迦像
 ここ袈裟丸山中腹の巨大なみかげ石の岩場に浮き彫りされた寝釈迦像は、北を枕に西方を向き、右脇を下にして横たわっています。
 この寝釈迦像がいつ、だれによって作られたかは不明で、弘法大師説・勝道上人説などがあり、また徳川時代に足尾銅山に送り込まれ病死した多くの囚人の菩提を弔うために刻まれたとも言われ、この地で静かに時の流れを見つめています。
相輪塔
 相輪塔は、高さ18m・幅3mの自然石で上部が大きく下に行くにつれて細くなる不思議な形をしています。
 昔、その相輪塔は沢入にあって女人の信仰を集めていたのですが、彼女たちが塔にあがるのを嫌った天狗が一夜のうちに現在地に持って来ました。その時、上の石から積み上げたためこのような形として残っているのだと言われています。

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