昭和52年夏
国鉄福知山線武田尾駅の貨物ホーム
時間 6分08秒
MP3ファイル STEREO 320Kbps(容量約14メガ)
セミ時雨の中、既にDD54牽引の上り客レが左手のホームに停車している。 遠方で下り客レのDD51のエンジン音と汽笛が聞こえ、どんどん近づいて来る。 減速しながら目の前を通過してホームに入ると、下り進入の腕木信号が上がり、次に上り出発信号が下がる。 焼きつくような長い時間が流れたあと、漸く出発のブザーが鳴り、DD54が汽笛を鳴らして発車する。 西独マイバッハ社製の1820馬力のエンジン音を轟かせながら加速し(変速の為か途中でエンジン回転が一旦落ちるのが判る)、B−1−Bの車輪音を響かせて目の前を通過する。 加速するに従って旧型客車の長い軸間の車輪の音もその間隔を早め、やがて最後尾も通り過ぎてしまう。 DD54は武庫川の渓谷に汽笛を響き渡らせながら遠ざかって行く。 今の列車から降りた人々を乗せているであろう小型バスのクラクションとエンジン音が聞こえた後は、セミの声に包まれた山間の静かな駅に戻った・・・。
昭和52年春
国鉄福知山線宝塚駅から600mほど大阪寄りの遠方信号機のあたり
時間 1分16秒
MP3ファイル STEREO 320Kbps(容量約3メガ)
左手の踏み切り警報機が鳴り始めたところ。 周りの人々の生活の音も聞こえる。 暫くして右手の踏み切りも鳴り始めた頃、宝塚駅を出発して加速中のDD54のエンジンの唸りが左手から聞こえ始める。 レールから響くB−1−Bの車輪音と、緩い上り勾配を加速する全開のエンジン音がどんどん近付き、轟音と共にDD54は目前を通過する。 後に続く客車達もDD54に引かれている事が嬉しいかのように軽快に車輪を響かせる。 目の前を通り過ぎた列車は、車輪の音と微かなディーゼルの排気臭を残して遠ざかって行く・・・。
今となっては夢の様な、しかし三十数年前には確実に存在していたその瞬間を、この録音はいつでも好きな時に疑似体験させてくれます。 ラジカセによる録音の為、録音レベルはオートマチック調整されていますが、比較的良好な音質で、ステレオならではの臨場感もあります。 ヘッドホンで聞く事をお勧めします。 Windowsなら「MP3ファイル」の所で右クリックし、「対象をファイルに保存」でファイルをご自身のパソコンに落とせます。
機材
SONYステレオラジオカセットCF−6500「ジルバップ」(マイク内蔵)でナショナル・テクニクスのノーマルテープに録音したものを、DATを介してMP3に変換。
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(後半はDD54以外)
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・平成22年 交通科学博物館
1エンドから時計回りでグルッと1周(途中で運転席と屋根を見物)して、最後に推進軸を覗きます。
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