Zorki-3M 低速シャッター その2
いよいよ低速シャッターの機構です. なお,今回の写真は全て正常動作するZorki-3Mで撮影しています.
まず,1/100の動作を見て,理解しておきます.というのも, へたをすると高速シャッターが動かなくなるからです.
矢印Aはシャッター速度調整ノブの一部(デッパリA),デッパリBは低速のタイマーチャージ用です.高速時にはAの上部とBの下部が 衝突しては困るんですが,低速のチャージにはAの上部がBを回すことが必要です.AとBの位置関係,高さ関係に 注意して以下の写真をご覧ください.
シャッター速度調整ノブを1/200位置や1/50位置にかえて,シャッターチャージ,シャッター切をおこなって, デッパリAとBの高さ関係を観察してください.デッパリAの下部がどの溝にはまるか,良くみてください. シャッターチャージせずに,あるいは半チャージ状態にして,1/100用や1/50用の溝を認識してください. 低速の溝は,それらの右側にあります.1/50の右隣が1/25の溝ですが,溝が浅いことを確認してください. 低速の溝はどれも浅いです.これはデッパリAを僅かに上にあげるためです.
1/25とか1/10の設定にするとデッパリAが少し上に上がります(下の写真のように).
シャッターを半チャージしてからシャッター速度調整ノブを1/25に設定し, 下の写真に近い状況を再現してみてください.Aの上部とBの下部の高さ 関係はどうですか?0.5mmくらいAがBの下部より高いですか?それとも0.2㎜くらいですか?それとも0mm? この差が小さいとギヤー部が浮き上がってAの上部が素通りするので,ギャーが回転せず,バネが巻けません. おそらくこれが,低速チャージできない理由です.
(下の写真の状況が作れない場合もあります.デッパリAがBを素通りして妙なところに位置してしまった場合です.)
ギヤーを取り付けてある板の強度が低いのでギヤー部が持ち上がってしまいます.これを防ぐには,Bを下げる, ギヤーを取り付けてある板を下げるしかありません.しかし,下げすぎると高速シャッター時にAの上部とBの下部が ぶつかる問題が生じます.
非常に微妙な設計なんです.しかも,調整ネジなどはありません.ソビエトの工作精度と材料強度に依存しています.
低速のメカ全体を外して,なんとかしたくなりますが,それは 避けた方が良いです.もっと微妙な問題が出てきて泥沼にはまります.
注意!下の写真の緑矢印のバネ(けとばし金具の押さえバネ),外れると厄介です.外さないように 気を付けてください.
荒っぽいと思われるかもしれませんが,下の写真の赤矢印部分を指でしっかり押しながら, 青矢印部分を指で押してみてください.デッパリBの部分が少し下がりましたか?
1/100や1/25でシャッターチャージ,切を行ってみてください.1/100は大丈夫ですか? 大丈夫なら,もう少し青矢印部分を押して下げてみてください.たぶん,これだけのことで 改善すると思うのですが.
下の写真は指で押す様子です.ギヤーの乗ってる板がすこし曲がって下がっています.
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