バイアス可変に改造する その4

2026.3.12

 手持ちのテープについてバイアス調整を行いました.
まず,可変抵抗を中央付近(つまみ位置0度)に設定. その時のVe=5.92V.この状態でTDK AD(90)を使ってVR4を調整した. 調整は1kHzと10kHzで出力レベル差が無いようにした. (VeはTR19のエミッター電圧)

1.ノーマルテープ
 TDK AD1(90) Ve=5.92V, 無調整でOK
 TDK AE(90) Ve=5.82V, つまみ位置 -30度
 TDK DJ1(90) Ve=5.84V, つまみ位置 -20度
 AXIA PS1(DC, 80) Ve=6.36V, つまみ位置 +90度
 AXIA PS1(DC, 90) Ve=6.36V, つまみ位置 +90度
 TDK AR(80) Ve=5.60V, つまみ位置 -120度 (
   (何故かLchの出力レベルが低い,50%程度)
   AR(90), AR(100), 世代の異なるARでも同じ傾向.
   残念だがARとは相性が良く無いように見える.(これは追記のように解消)

2.クロームタイプ(ハイポジション)
 TDK CDing2(90), Ve=8.67V, つまみ位置0度にして,VR3を調整.
 TDK AD2(90) Ve=8.35V, つまみ位置 -150度
 Sony CDixII(90) Ve=8.53V, つまみ位置 -60度
 AXIA JZ2(DC, 90) Ve=9.50V,つまみ位置 +150度

3. メタルテープ
 つまみ位置0度で,Ve=12.60VにVR2を調整.
 この状態で,SONY ES-IV(100), AXIA JZ METAL(90),はOK.
 METAL UD(46) は何故かLchがやや低い.
 この改造は,ノーマルテープとハイポジションには極めて有効であることがわかった.
(この改造:R65(12kΩ)を固定抵抗5.6kΩと10kΩ可変抵抗の直列に変更) 一部テープで,Lchの出力レベルが小さくなる場合があるが,その原因は今の所不明.

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2026/3/15 追記
 TAPE HEIGHT GUIDEの再調整で,「Lchの出力レベル低下」の問題は解消した.
3/12時点では,サービスマニュアルの8.1の記述に沿って調整してあったが,それでは不十分だったようだ. 実際にARテープを使って,8kHzをFowrad, Reverseの両方で録音し, どちらでもLchとRchがほぼ同じ大きさに再生されるようにTAPE HEIGHT GUIDE aとbを再調整した. もちろん,サービスマニュアルの8.1の条件は確認しながらだ(ミラーテープも使用).
 従って,一発で調整完了とはならない.行ったり来たりの調整だ. このaとbナットの調整は本当に微妙で,ナット回転30度の違いも反映されるようだ.
現在,Rchに対してLchが90%以上になっているので,OKとした.なお,TAPE HEIGHT GUIDEを変えた場合は,アジマスの調整も必要. ARテープで問題が表面化した理由だが,テープベース材の強度の違いかもしれない.
 これでGX-R60EXの赤外線リモコン化,バイアス調整回路付加は終了で,実戦配備した.

2026/4/8 追記
 上記のTAPE HEIGHT GUIDE変更は,行なわないほうが無難なようだ.
 というのも,その後,GX-R60EXで録音したテープをSONY TC-K222ESAで聴いていたところ, R-chに雑音が入っていることに気付いた.録音したGX-R60EXやA&D製GX-R3500で再生しても雑音は聞こえないのだが. どうもテープパスの微妙な違いの為らしい. ということで,TAPE HEIGHT GUIDEの位置を再調整して,FWDで録音してもREVで録音しても, また,どの機種で再生しても問題無いように戻した. (これには相当の時間を要した.)


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