訴状

福岡県***本文と無関係の為削除***
原告 第三五回日本SF大会コクラノミコン管理委員会代表 林田尚修

北九州市小倉北区田町一八番一六号 丸源金田ビル二階
北九州第一法律事務所
右原告訴訟代理人 弁護士 荒牧啓一
右  同     弁護士 秋月愼一

石川県金沢市***本文と無関係の為削除***
被告 菱田嗣久

訴訟物の価額 金四、九四七、〇四九円
貼用印紙額 金三万二、六〇〇円
予納郵券額 金六、一〇〇円

請求の趣旨

一、

 被告は原告に対し金四、九四七、〇四九円及びこれに対する平成八年一〇月四日から支払い済みに至るまで年五分の割合による金員を支払え。

二、

 訴訟費用は被告の負担とする。
との判決ならびに第一項につき仮執行の宣言を求める。

請求原因

一、

原告は、第三五回日本SF大会コクラノミコン管理委員会(以下管理委員会という)の代表である。
日本SF大会は、全国規模で開催されるSF同人の集いを目的としてSF(サイエンス・フィクション=空想科学)の年次大会である。その活動実績は古く、一九六二年(昭和三七年)に東京目黒において第一回大会が開かれている。
 同大会は、各年毎に開催発起人五名が日本SF***保留***会議に開催意志を申請し、協議の上決定がなされ、運営は右開催発起人が軸になって構成されたSF同人のボランティア(実行委員会)でこれにあたる。また、同大会は、営利を目的にしておらず、運営費は参加者からの参加費及び協賛企業からの協賛(広告)費によって賄われている。それらは利益の発生した場合、大会の性質上すべての参加者、関係者に還元することを前提としている。
コクラノミコンは、第三五回大会の大会愛称であり、同大会は北九州市ににおいて一九九六年八月二三日(金)から二五日(日)までの期間***保留(会場名)***を会場として開催された。
管理委員会は、右大会の実行委員会から、大会終了後、コクラノミコンの出納帳簿、及び口座、現金の管理に関する業務、コクラノミコンの保有するすべての資産の運用・著作権の管理に関する業務などについて承継した。

二、

被告は、コクラノミコンの実行委員会のスタッフの一人である。そして実行委員会は訴外寺西慶祐(発起人代表)を介してコクラノミコンに関する参加者の管理、受付処理、参加費の管理、発行物の発送代行などの業務を訴外株式会社***旅行会社名***北九州支店に委託したが、被告は実質的には同社との連絡の窓口となっていた。

三、

コクラノミコンは成功裡に大会を終了した。  同年九月一五日に、最後の実行委員会のスタッフ集会が行われる予定であったので、訴外株式会社***旅行会社名***北九州支店(担当者***(仮)S氏***)に対し、その際会計報告をする必要が有るので、その集会に間に合うように請求書、請求内訳、参加者受付リスト、会場費の請求明細書など会計報告資料作成に必要な証票類の提出を要求したが、提出されなかった。

四、(被告の不法行為)

 そこで、管理委員会として、弁護士及び税理士などの協力を得て調査したところ、次の事実が判明した。
 訴外株式会社***旅行会社名***北九州支店の収支明細 (図1)、 (図2)、 については実際には収入(入金)は、二四、四八一、三四〇円で支出(出金)二四、一〇九、九三〇円で、黒字になったにも拘らず (図3)、 被告は担当***(仮)S氏*** に指示して四、四四七、〇四九円の支出を水増しし (図4)、 支出が二八、五五六、九七九円であったかのような請求書を作成させ (図2)、 コクラノミコン実行委員会を錯誤に陥らせ、右の水増しした計算において精算させた上 (図5)、 で平成八年一〇月四日、訴外***旅行会社名***北九州支店から四、〇七四、九一八円の現金の振り込み送金を受け (図6)、 これを着服したものである。
右の点については、担当者***(仮)S氏***が、訴外寺西慶祐及び弁護士荒牧啓一らに対して、訴外株式会社***旅行会社名***北九州支店において右事実を告白し、資料を示して説明したものである。

五、損害

1被告は右行為によりコクラノミコン実行委員会及び管理委員会(原告)に四、四四七、〇四九円の損害を被らせたものである。
2弁護士費用 金五〇万円
  本訴訟遂行のために弁護士らに支払った費用の内、金五〇万円を負担するのが相当である。

六、

従って、原告は被告に対して、民法第七〇九条に基づき、損害賠償金として金四、九四七、〇四九円及びこれに対する現金受領日である平成八年一〇月四日から支払い済みに至るまで民法所定の年五分の割合による遅延損害金の支払いを求める。


証拠方法

***裁判中につき保留***

添付書類

一 訴訟委任状

  平成九年七月二二日

 右原告訴訟代理人 弁護士 荒牧啓一
 右  同     弁護士 秋月愼一
福岡地方裁判所
小倉支部 御中



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