「インターネットの注意」(1999/04/26、04/28号)
インターネット環境は便利である反面、気を付けないといろいろなトラブルを
起こすことがある。
その理由は、元々インターネットが研究機関同士をつなぐもので、

 1、少ないコンピューター資源でも利用出来るように簡単な仕組みしか持っていない
 2、研究者が使いやすいように仕組みを公開した

からであり、いわゆる「セキュリティー」という概念が大きく考えられる用になった
のは、一般的に使われるようになった最近のことである。要するに付け足し的に考え
られたので、それをちゃんと利用しないと(勝手には)セキュリティーはかからない。

今回はその危険性について、若干書いておこう。

        ・・・

E−MAILが出来るようになることで、外部からウイルスの侵入が容易になる。
もちろんウイルスは容易にはばれないようにしているのだから、直ぐには解らなく
ても、気を付ければ被害を被る前に対策も出来る。

内容の分からない添付文書は開かない。
最近はWORDマクロを使ったウイルスも多くなっている。
送られてきた文章にわからない添付があれば開かない。

        最近有名なウイルス
                happy99.exe
                Melissa

いわゆる「アンチウイルス」ソフトを入れているなら、チェックしてくれる場合が
多いが、ウイルスは直ぐに新種が出てる対応出来なくなるので、そのパターンファイル
の更新を忘れず行う必要がある。

        ・・・

ホームページの中には巧妙に個人の情報を抜き出そうとする悪質なものもある。
また、そもそもインターネットでは発信した情報は須らく除き見される可能性が
あるので、その利用には注意が必要である。

ホームページにおいて住所や電話番号、クレジットカード番号を入力させるところが
ある場合、その情報は「他人に見られている」と思うこと。
httpsで始まるページでは暗号化がなされているので比較的安全であるが、
httpで始まるページでは入力しない方が良い。

        ・・・

社外と機密に関わるような重要な文章をやりとりするのにE−MAILは出来るだけ
使わないしなければならない。
これは先の話と同じであるが、E−Mailは単なるテキストがインターネット上を
流れるものであり、少しの技術があれば読めてしまう。
世の中にはメイルを傍受して重要そうなものがあればそれを売りつけている
人間もいる。
日本ではまだ聞かないが、海外では重要な内容をE−Mailで送ったがために、
その会社のセキュリティーに対する認識の甘さを問われて契約破棄になった例もある。

        ・・・

ということで、最近某所でもウイルス問題があったようなので、
念のため書いたのであった。

因みにオタクラはウイルスではないので御安心を。
(人間の精神に直接作用するウイルスだったりして。^_^;)

        ・・・

インターネット上のメイルのやり取りに付いての続き。

あるPCからインターネット上にメイルが流された場合、
インターネット上にあるメイルサーバーを経由して送られる。
この時、メイルサーバー上では送られてきたものをそのまま流すのではなく、
一旦その中にコピーを作り、それを次へと送る。
このコピーを抜き出すようにすれば、メイルを傍受できる。

メイルがどういう経路を通って送られるかは特定できないので、
特定のところから出てくるメイルを傍受することは難しいが、
適当に傍受して内容を読み、重要そうなら競合メーカーに
売りつけるなどと言うこともあるらしい。
従って、重要なものをE−Mailで送るのは危ない。

どの経路を通るかわからないと言ったが、社内から社外に送る場合は
必ず社内のサーバーを経由することになるから、そこで抜き出せば社内
から社外へ出るものは読める。

これを使えば、本社から組合へのメイルを読むことなど簡単なのだ。
もっとも、その関連部署にそういうことに対する協力者がいればであるが。
いれば、いれば・・・いそうな気もするなぁ。恐いことで。
S社で骨を埋める積もりなら良いけど、そうでないなら悪事に手は染めん方が
良いかと。そういう情報は必ず洩れるから。

因みに、Lotusのcc:MailやNotesはメイルが暗号化されているので
傍受しても読めない。パスワードが解らない限り、その解読もほぼ不可能だと
思って良い。従って安全。Exchangeがどうなのかは全く持って不明。
Microsoftの製品だから、あるいは・・・
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