「本物は誰だ!?」(1998/07/27号)
「本物」というものは、他の何物にも代え難い「味」を持っているもので、
一度それを知ってしまうと、紛い物には戻れなくなってしまう。

「味」とは書いたが、別に味噌・醤油等の食べ物だけには限らない。
音楽でも映像作品でも何でも「本物」は存在する。

    ・・・

しかし、この「本物」という言葉を人間に当てはめた場合、全く違った意味が
生まれてくるのはおもしろい。そして多くの場合、それは悪い意味である。

例えば、うちの近所に居る「本物」。
一日中、それも朝の8時過ぎから夜の12頃まで、全く同じ、非常に短いフレーズの
音楽を鳴らし続けている。お店でも何でもない普通の家が、である。
道路を隔てたうちでその音が聞こえるのだから、よほど大きな音で鳴らしているに違いない。
この家、これ以外にもときどき非常に大きな音で音楽を鳴らすことがある。
ひょっとすると、直接会ってみるといい人かも知れないが、
こういった―寸したことで「本物」扱いにされてしまうのは残念なことである。

以前住んでた団地にも「本物」がいた。
毎日、朝の5時頃にドアをがちゃがちゃ鳴らす。
さらに、夜中突然うちに来て「トイレを貸してくれ!」と叫ぶ。
ドアに関しては、あまりにうるさいので一度文句を言ってやろうと起きて出たことがあるが、
近づくとなんか息が荒く、非常におかしい雰囲気が漂っていたのでやめた。
こういう「本物」には近寄ってはいけない。

何かしらの(脳の)病によって本物化している人もいるだろう。
本来的には温かく見守るべきなのかも知れないが、
実害があるのは困ったものである。
とりあえずは、人間性を否定しないこととほって置くしかない。

    ・・・

会社の中にもいろいろと「本物」がいたりする。
「VV社の連中は本物のちんぴらである」等という話はもうやめるとして、
某社にも「本物の・・・者」というのがいるようである。
こちらは病気ではなく本人の心がけなので人間性の否定も「区別」も徹底的に
行う必要がある。

S社にはこの手の本物が数多く存在する。
まず現在のプレジデントがそうである(本物の嘘つきか?)。

「明日虎行く!(仮名)」は本物の自分勝手であった。
自分の就職活動のために東京出張をでっち上げて行くとか、
システムのサポートを放りだして辞めてしまうとかした。

電算部の某次長(後に部長になった)も業者に言わせれば本物の嫌な奴であろう。
数千万円かかった開発を一言で廃棄する上に費用を払わない。
社内中の関係者ともめて、最後は「おまえの仕事はない」と言われて辞めさせられた。、
全く管理職経験がないのに、ただ英語が出来ると言うだけで部長に
据える会社も会社である(人事の問題か?)。

某IJ室のH魔という奴は「本物の嫌われ者」であるようだ。
先日も某所からその人にまつわるネタをいただいた。
残念ながら、私はあまりその人を知らないのでコメントは差し控えるが、
ああいうネタで盛り上がられてしまうというのも、本人が「本物」である
証拠だろう。かつて(今もそうか?)の3バイトや3倍働く君のようである。

しかし、あそこまで悪し様に言われるというのは、やはり本人の問題であろう。
ちょっと自分勝手であるとか、ちょっと気が回らない位であれば、
「人間的にはいい奴何だけど・・・」という、せいぜい某Tさんくらいまでで
あろうが、前の会社の人からも、今の会社の人からも、それもボロ糞に言われるの
だから、相当である。

何とか本人に自覚してもらいたいところであるが、それが出来ないというのも
「本物」の「本物」足る所以であろう。
また、こういう人に限って排除しにくい、というのも問題である。
「本物」は人味(←誤字じゃ無いぞ)違うのである。

最近の若゛者も本物であろうか?
いや、単にいろいろな物が足りていないだけな気がする。
「知能」「栄養」「思慮」「経験」等々全てである。
本物にもなれない哀れな連中か。
別にいわゆる「世間並み」になれとはいわん。
しかし、何かしらに対して情熱は持つべきだ。
「世の中に目標となるものがない」などというのは、単なる甘えに過ぎない。

    ・・・

ってな事書いている私も、回りに言わせれば十分な「本物」なのであろう。
本物の変な奴。あっ、でもでも、ぱっと見で近寄りがたいほどではないですよね、
ネッ!?(ちょっと自身がない^_^;)
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