「おいしい柿」
(2000/11/10、11/20、11/27、11/29、12/01、12/20号)

おいしい柿の話。

ある時行った家具のオークションにて、「果物の盛りあわせ」を500円で獲得た。
ラフランス、みかん、林檎(2種類)、グレープフルーツ、
柿、キウイの詰め合わせである。

私の家の近くには果物専門店が幾つか有って、
そのうちの1つからの物らしいのだが、さすがに専門店の物だけ有って
おいしい。

ラフランス(西洋梨)は初めて食べたが、
二十世紀なしとはかなり食感も味も違い、食感は桃に近く、
味は少しすっぱみがある。
でもおいしい。
これは癖になるかも知れない。

本題は、柿である。
実は私は柿はそんなに好んで食べない。
そんなことで、1週間ほどほってあった。
すると外から見ても少し色が濃くなり、
押さえるとむにゅむにゅ状態である。
「腐ったかな?」とも思ったが「、確か完熟柿というのは
こういう感じのはず」と思って皮を剥いて食べてみた。

    「うまい!」

これがもうおいしいのなんの。
初めて柿がおいしいと思いましたがな。
実に丁度良い甘さ加減な上に、味も硬さは全く無く
ゼリーのようなか感じでとろり。

あんまりおいしかったので、直ぐにまた柿を買ってきて、
ほっておくことにしたのであった。
元々の柿の質の違いがあろうから
はたして同じようになるか。

    ・・・

柿と言えば、会社の行き帰りの道の途中に野生(?)の柿の木がある。
老木のようで、背は高くないが毎年結構多くの実を付けている。
ところが、誰も取ろうとしないし、鳥もそんなに食べない。
富有柿のように平べったい形ではなくとんがった形で、
おそらくは渋柿なんだと思う。

だから誰も取らないし食べないんだと思うが、渋柿も干し柿にすれば甘くなる
はずなので、ものは試しで少し持って帰った。
皮を剥き、紐にかけて軒先に吊るしておいた。
(今年は試しに15個ほど。まだ10倍ほど作れそうなほどなっているけど。)

完全に水分が抜けるには2ヶ月ほどかかるだろう。
はたして甘い干し柿になるか。
レポートは2ヶ月後である。

うまく行ったら、来年はたくさん取ろう。
オタクラ読者プレゼントになったりして。

    ・・・

例の野柿はやはり非常な渋であった。
一口目には甘いんだけど、その後「しぶ〜〜!」。

でも、干した柿はかなり甘そう。
もう少し作ろうかと思うが、今木に残っている柿はだいぶ熟しているので
皮を剥けないかも。いや、剥けても腐ってしまうかも。
とりあえず、まだ熟してなさそうなものをもう少し取ってこよう。
あっ、でも腰が・・・

    ・・・

以前紹介の柿は、その後の調べ(?)で干しても全く渋が抜けないことが判明。
食べたら「渋〜〜〜!!」

    「えっ、渋柿って干すだけじゃ渋が抜けないの!?」

ということで、急遽某人に教えてもらった方法で渋抜き作戦を敢行。

その人曰く「焼酎につける」だったけど、うちには焼酎はないので日本酒で代用。
しかも、今度新しく作る柿もあるが、すでに干して干からび寸前の柿も一緒に入れる。
そういう柿にも効果はあるか?

現在実験中。

    ・・・

渋柿酒漬けは現在続行中。
近日味見。

    ・・・

例の渋柿は、日本酒に付けることで見事に渋が抜けた。
甘すぎる位にまでなった。
今はまだ酒びたりで食べると酔ってしまうほどであるが、
今日から干して、乾燥したら食べよう。
元々細い柿な上に種が多いので、食べられる身の部分は少ないんだけどね。

    ・・・

例の柿は、お酒に漬けた後は柔らかくなりすぎて干すことも出来なかったが、
先日皮ごと摺り潰してゼリーにしてみた。
ゼリーの他は何も加えない、柿100%のゼリーである

巷のゼリーのように甘味もきつくないし酸味もないが、
実に落ち着いた甘さでおいしかった。
これって、結構大人向けに売れるんじゃないか、等と考えるのであった。
1個200円なら儲かるか?
(柿はただだったけど、ゼリー代、柿を取る手間を考えたら、元は取れない。)
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