「変人発見」(1998/10/12号)
夜には、昼間にはいない変な人間が出没するようである。
前から薄々感づいてはいたが、せいぜい「脳味噌の足りない連中が、
ゴキブリのごとく出てくるだけ」と思っていた。
しかし、そんな甘い(?)ものでもないらしい。
先日の某所で飲んだ帰りの話。
JR大阪駅から新快速で京都に向かったのであるが、その車内に何と、
「超ミニスカートのおっさん」
がいたのである。
書き間違いではない。お姉さんなら喜ぶだけだが「おっさん」なのである。
最初は目を疑い、「いやいや、本当はあれでも(失礼?)女性かも知れん」
と思ってそれらしい兆候(何だ?)がないか調べたが、
どこをどう見ても男である。華奢ではあるし、すね毛は濃くないが、
胸はまったくないし、何と言っても腰とおしりが違う。
この道33年(オオウソ)の私が言うのだから間違いない。
いや、普通の女の人があんな「超」ミニでは出かけんだろうし、
ましてやそれに電車内で見とれるような行動は取るまい。
逆に、あんな超ミニの女ならそれなりの職業と言うことでケバイと思われるが、
そうでもない。
この超ミニスカートのおっさんの、どれくらい「超」かといえば、
半ケツ状態なほどであった。げろげろ。
別に女装そのものは本人の勝手だからかまわないが(しかし、出来るだけ人目の
ないところでやろうね)、半ケツはいか〜〜ん!!と抗議したかったのであった。
年?白髪交じりだったし、40代だと思うんだけど。
・・・
その後京都駅で見たのは、
「雨傘をさしてその後ろに座り込む女」
であった。これは体格からして本物の女性と思われるが、
一種異様な雰囲気である。もちろんこの日は雨など降っていない。
この後あらぬ行動にでなければ、と―寸心配してしまうような感じであった。
さらに地下鉄の駅で見たのは
「うなだれて座り込む社会人と、その横に悲しそうな目でよりそう女性」
の図であったが、これは単によって気分の悪い男と介抱する女だったのかも知れない。
こういうのを見ると、それはそれでいい気分ではないが、
夜中に駅前に出没するスケボーとかうるさい音楽の
ばか者共に比べればまだかわいい部類である。
従ってまだ許せるのであるが(寛大)、今の家の回りにもよく出没する馬鹿
については、ぜひとも早々にこの世から消え去っていただきたい、
別に来年7月を待たんでもいいぞ、等と言ってしまうのであった。