「飲料紹介1999」(1999年)
「ごめんね」
サントリー株式会社
350ml 120円
ピーチ(なぜ桃と書かん!)と白ぶどうとグレープフルーツ
を混ぜたものにほんのちょっと、そういわゆる「微炭酸」よりも軽い
炭酸を入れたもの。もちろん果汁は10%未満。
変な名前と言うことで、そこそこ知られているようだが、
はっきり言っておいしくない。
まずいというほどでもないが、もう一度買いたくなる味でもない。
何か特徴のない味。ちょっと変わった味だけど。
ただ、微炭酸よりも弱い炭酸と言うのはいいかも。
これの場合は余りに弱すぎるけど。
はっきりいって、あまり長続きはせんだろう。
はっ、だから長く売れないで「ごめんね」か?
お勧め度 50%
まぁ、
一度は飲んでも良いかな?
「White La France」(ホワイト・ラ・フランス)
ヨーグルト味
ダイドードリンコ
果汁1%
345g 100円
またもダイドーがやってくれました。
文句無しです。これは久々の「げてもの」指定飲料です。
そりゃまああなた、まずいのなんの。
1本飲み切るのに1月以上かかってます(実はまだ残ってる)。
味はそう、カルピスに西洋梨の汁を入れたような味。
甘ったるくてくどい。
「ラ・フランス(西洋なし)の香り豊かなヨーグルト風味の飲料です」って
ヨーグルトの味なんかせんし、西洋なしって、そんなにジュースに向く材料じゃないと
思うけど。
ほんまにダイドーって思い付きでジュースを作ってるんじゃなかろうか、
と思えるほどまずいものを連発しますな。
お客様相談室へ「どこが清涼やねん」「ちゃんと試飲をしてから発売しろ」
「金返せ」の3つを書いて送ろうかと真剣に思ってしまうぞ。
お勧め度 −3%
人が飲まないような物がお好みのあなたに。
ティーウォーター「Leafs」(リーフス)
日本コカコーラ
340g 120円
曰く、
「世界の茶葉が水に溶け合うハーモニー」
「味と香りの新感覚」
だそうである。
その心は、紅茶と緑茶と烏龍茶を混ぜただけの代物である。
で、飲んだその味はというと、単なる紅茶。
しかも無糖。
そうそう、ジャワティーに似ているかも知れない。
あれよりかは円やかな味だけど。
世の中、いろいろと混ぜたお茶はあるけど、
確かに紅茶と他の物を混ぜた物はなかった。
その理由は、紅茶というものはけっこう風味がきついので、
混ぜたら他のものの風味がなくなるからだと思う。
要するに他と混ぜる意味がなかった。
そういう面ではこれも無意味ではある。
もっとも、単純に無糖紅茶と思って飲めば良いのかも知れないが。
世の中「無糖紅茶」と書きながら甘い紅茶もあるので、
これのように全く甘くないのは良いかも。
・・・だから、ジャワティーと同じなんだって。
あんまりおいしいとは思わないが、後味が悪いわけではない。
無糖なのでしつこさもないし、以外と良いかも知れない。
でも多分はやらないだろう。
お勧め度 40%
サントリーの「ごめんね」よりかは数段まし。
食事に合うかといわれれば、ちょっと「?」だけど。
・・・1999/06/02・・・
先日紹介の紅茶飲料に付いて、「それは間違っている!」をいただきましたので
紹介します。
・・・
「紅茶と他のものを混ぜたものはなかった」ということですが、間違い
です。(缶入清涼飲料水の部類では初物かもしれませんが。)
私は紅茶と緑茶を混ぜたものを数年前から愛飲しております。
しかも、これは紅茶の中で、いわゆる「クラシックブレンド」の範疇に当てはまる
ので、かなり昔から存在したものであると思われます。販売者のカタログには、
M319 ビクトリア・ブレンド China ¥700/50g
中国茶のキームンをベースに中国茶やジャスミンティを混ぜ合わせたエキゾチック
なブレンドです。飲茶などにぜひどうぞ。
と書いてあります。かなり、おすすめのお茶です。私は家に常備しています。この
他にも、私の通うティーショップには紅茶と他のお茶をブレンドしたものが何種類
かあります。全てを飲んだという訳でははありませんが、おいしいこと間違い無い
と思われます。(注:紅茶と紅茶のブレンドは無数に存在します!)
また、「紅茶というものはけっこう風味がきついので、混ぜたらほかのものの風味
がなくなる・・・」とのことですが、紅茶にもいろいろ種類があり、特に「キャン
ディ」という茶葉などは、プレーンな風味を活かしてブレンドに多用されます。単
独の茶葉ではあまり、飲まれません。
風味がきつい「ダージリン」などでも、ブレンド方法によっては素晴らしいものが
出来上がります。例えば、
テ・メランジュ・メゾン China ¥700/50g 良質のダージリンとセイロン茶と中国
茶、台湾茶のブレンドに少しのアールグレイをデリケートなオレンジの香りで包み
こんだブレンドです。
このお茶は、9年前ほどから家に常備してあります。すばらしい味です。
「混ぜる意味がなかった」というのは、全くの間違いです。特にイギリス人はブレ
ンドものを好む傾向があり、「混ぜることに意義を見出し」ていたことに異論の余
地はありません。紅茶のブレンダーの資格まで存在するのです。
確かに、紅茶に関して後進国の日本では、混ぜる意味が無かったのかもしれませ
ん。(日本においては、緑茶文化は発達していたでしょうが、基本的に緑茶はブレ
ンドしませんし。)
また、紅茶文化が成熟していないゆえ、「ブレンド」という段階まで行き着かな
かったのでしょう。どんな文化でも成熟すればするほど、奥が深くなりますから。
最後に、缶入紅茶を紅茶と思ってはいけません。私に言わすと、あれは別の飲物で
す。そういう「エセ紅茶」を作っている人が、いきなり数種類のお茶を混ぜて、缶
入紅茶を新発売しても、おいしいわけがありません。ピュアティー(ブレンドして
いない、1種類の茶葉のみの紅茶)さえ、上手にいれられないのに、いわんやブレ
ンドものをや、ということです。ブレンドの技術・ノウハウによって、いくらでも
進歩する余地があるということです。
・・・
ということで、清く正しい紅茶道では混ぜるというのは本道であるようです。
これは私の不勉強でした。
が、これも先日書きました通り、いわゆる缶物では「初めて」ではなかったかと
思ったわけなのでした。まあ、缶物は「紅茶じゃない」と言われると、
確かにそうかも知れませんが。
向学のため、一度おいしい紅茶でもご馳走になりますかな。
家も近いことですし。
「ブレンディ
挽きたてカフェ
すっきりマイルド23」
AGF
150円くらいか
320ml
牛乳、コーヒー、砂糖、マルトースシロップ、香料、乳化剤
一応分類上「コーヒー」である。「コーヒー飲料」ではない。
23というのは牛乳が23%使用されているためらしい。
ちょっと変わった紙パックに入っている。
プリズマパックというらしい。
曰く「香り高いレギュラーコーヒーの味わいを、そのままお届けできるように
なりました。その秘密はこのプリズマパック。豆を煎り、挽き、抽出したばかりの
鮮度あるコーヒーをその場で瞬間密封。いつでも、引き立てのおいしさと香りが
広がります」
長いぞ。打ち込むのが面倒じゃ。
でも、金色で、ちょっと豪華。これに惹かれて買ったのかもしれない。
このパッケージだけはお気に入り。
しかしこれって、見た目美人に惹かれるようなものだよな。
いかんぞ(^_^;)
で、肝心の中身はどうか。
まあまずくはない。
この手のものの中では比較的まともかもしれない。
甘すぎることもないし。
缶コーヒーはどれを飲んでも「まずい」「甘すぎる」と思う中では
よくも思える。
私はコーヒーはあまり飲まないほうだが、
ちょっと寝不足が続いていて眠かったので朝から買って飲んだのであった。
朝一番から飲んでまずかったらどうしよう?と思ったが、
まともでよかった。
その程度かな。特徴はなし。
お薦め度 60%
パッケージだけは80%(^_^;)
「アロエドリンク」
森永乳業
500ml
¥150(?)
アロエの葉肉入り、果汁2%である。天然水である。
同社が出しているアロエヨーグルトと同じ流れだと考えて良い。
(あれはあれでおいしい。)
ペットボトルを覗いてみると、確かに葉肉が浮かんでいる。
けっこう量は多く見えるが、それでも数グラム何だろうなぁ。
味は悪くないが、ちょっと甘すぎるかも。
いや、一般的に甘いというより、これにとっては甘味がきついという感じ。
もう少し抑えた方が良いと思われる。
匂いも独特。
サボテンの匂い(アロエはサボテンの親戚だ)。
そういうのがいやでないなら飲める。
お勧め度 60%
体がだるいのでお茶より少し甘目の物が欲しいが、
スポーツドリンクは飲み飽きたというという人はどうぞ。
「アクア アロエWater」
明治乳業
500ml
¥150(?)
またアロエ関係の飲料である。
これは先日の森永のそれと違い、アロエの葉肉は入っていない。
抽出液が入っているらしい。
あと、砂糖じゃなくて人工甘味料を使うことで
ノンカロリーと言うのが売りらしい。
天然水も使っている。
味は森永のそれとほとんど同じ。
まあ、同じアロエもんだからな。
若干甘味が少ない分、飲みやすい気はするが。
匂いも同じだけど、控えめ。
ほとんど気にならない。
お勧め度 65%
森永+5%と言う感じ。
「Blendy
挽きたてエスプレッソ
香りたちショコラ」
AGF
乳飲料
250ml
¥150(税別)
以前に紹介したものの同シリーズである。
今度はミルク40%である。
この間のが320mlだから、ちょっと少ないな。
実は私にはコーヒーの種類というのはあまりわからない。
(紅茶もそうだけど。)
エスプレッソって泡たてコーヒーだよね?
そんなもんがこんなパックに入るとは思わないけど、
味だけでいうなら、結構おいしい部類。
砂糖も入っているようだが少なめ(と思う)で、
苦みがあって結構大人の味である(いや〜ん^_^;)。
これくらい苦みがあったほうが眠気覚ましには効く。
お薦め度 70%
あっ、「お薦め」ってこの漢字の方があってるのか?
「お勧め」でもいいよね?
じゃなくて、このシリーズは中なか良いとみた。
まだ、2〜3種あったようなので、全部制覇してみよう。
ただし、「比較的良い」だから、その筋の本物思考の人は飲んだらだめかも。
「Blendy
挽きたてエスプレッソ
まろやかテイスト」
AGF
乳飲料
250ml
¥150(税別)
ミルク50%
牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤
またこのシリーズである。
しかもまたエスプレッソである。
味?「香りたちショコラ」と変わらない気がするんですけど(^_^;)。
ちょっと苦みが少ないかな。
そこが「まろやか」?
ところで乳化剤って何?
お薦め度 70%
だいぶ甘い目の点数のような気もする。
「Blendy
挽きたてカフェ
ほんのりビター12」
AGF
320ml
¥150
牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤
またぞろ例のシリーズである。
もちろん牛乳は12%である。
このシリーズ、値段を統一するために内容量が違うのね。
今までの物と比べて見て。
味は、ほんのりビターと言うだけあってちょっと苦い。
まあ、眠気覚ましにはちょうど良い。
甘ったるくないのも良い。
このシリーズ後1つ有りそうなので、またチャレンジしよう。
お勧め度 75%
へたな缶コーヒーよりかよっぽどまし。
「Blendy
挽きたてエスプレッソ
こく深テイスト」
250ml
¥150(税別)
AGF
牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤
無脂乳固形分 2.5%
乳脂肪分 1.1%
またまた例のシリーズである。
乳飲料でミルク30%である。
まろやかかな。
「まろやかテイスト」と比べてどうかと言われても
一変に2つ飲んでいるわけじゃ無いから解らない。
後は今までの紹介と同じ(おい!)
お勧め度 75%
そういえば、このシリーズ、売っているのはAGFだけど、
作っているのは別の会社。だからまともなのかも(^_^;)。
製造者 熊本県果実農業共同組合連合会 白州工場
製造所所在地 山梨県北巨摩郡白州町下教来石14−2
とある。が、何で熊本県で山梨やねん。
こちらの謎の方が興味深い。
「MR.CHAN」
(ミスター・チャン)
キリンビバレッジ
500ml
¥150
オリエンタルブレンド茶だそうで。
紅茶、黄金桂、鳥龍茶、祁門紅茶(きーもんこうちゃ)を混ぜてあるらしい。
前3つは知ってるけど、最後のが初耳。なんじゃろか?
(黄金桂は伊藤園の黄金の鳥龍茶に使われているはず。)
「東洋の伝統的な茶文化に精通しているお茶の達人アラン・チャン。
彼が茶葉を厳選し、オリジナルレシピでつくった本格オリエンタル茶です。
香り高い黄金桂(オウゴンケイ)と鳥龍茶、
紅茶の原点・祁門(キーモン)紅茶の味わいをお楽しみ下さい」
だそうである。
そう言えば、香りは紅茶に近い。
味的には余り紅茶という感じはない(ちょっとだけ)。
一口目の感想は、「なんかぬめっとしてる?」であった。
舌に乗せたとき、冷えているお茶のはずなのにあまり冷たい感じがせず、
舌にまとわり付くような気がした。
味を言葉にして表現するのには慣れてないのでこれくらいにするが、
今までに余り経験の無いものであった。
さすがは「オリジナル」というところか。
まぁ、まずい部類にはいるのかな。
1本飲み切るのに丸一日かかりましたとさ。
あっ、ということは、長く飲めるからお得なお茶か?・・・違うって(^_^;)。
お薦め度 50%
まずくはないんだけど、あえて薦めるものでもない。
巷のお茶に飽きたときに一度だけ飲むにはいいかも。
多分、そんなに長くは売られていないとおもうので、
ビンテージ物にピンとくる人向けか(^_^;)。
もちろん、先日頂いたお茶にはてんでかなわないことよ。
・・・1999/11/17投稿・・・
「紅茶の原点・祁門(キーモン)」について
祁門(普通は、キーマンもしくはキームンと表記することが多い)は、ダージリン・
ウバと並んで世界3大銘茶の一つに数えられる有名な中国紅茶です。祁門とは、その
茶葉を栽培する土地の名前で、中国は安徽省にあります。(宇治茶・静岡茶みたいな
もんですな)
蘭のような香りと独特のスモーキーフレーバーが特徴で、水色は深い紅色です。味に
はコクと甘さがあり、私はチョコレートによく合うと思います。その高貴な香りから
「紅茶のブルゴーニュ酒」とも言われています。
さて、「紅茶の原点」とありますが、それは「キーマンこそが最古の紅茶栽培地」と
言われているためです。茶の木の原産は中国であり、インドやセイロンの紅茶も、全
て元々は中国から伝わったものです。そういう意味で「紅茶の原点」と言えるわけで
す。
ちなみに、お茶には紅茶や緑茶や烏龍茶や色んな種類がありますが、実は全て同じ種
類の木(学名:カメリア・シネンシス)の葉から作られます。それぞれ茶葉の醗酵の
度合いが異なるだけなのです。
では同じ緑茶・同じ紅茶でも味などが違うのはなぜなのでしょう? それは気象条
件・栽培条件によって、茶木がその土地独特の育ち方をし、それが味や香りの違いと
なって出るからです。
今日は、このくらいでおしまい。
・・・
だそうです。勉強になりますなぁ。
因みに私、味の違いにはうるさいんですが、鼻が慢性的につまっている
ので、匂いには鈍感です。とても残念です。
ある特定の「匂い」には非常に敏感なのですが、微妙な「香り」には弱いのです。
人生の楽しみの半分を棄てているかも。
え〜ん(T_T)。
「Lipton 紅茶牛乳 アールグレイ」
240ml
¥130
森永乳業
生乳使用
いわく、「リプトンが厳選したアールグレイを100%使用。
シシリア島原産の柑橘類ベルガモットの香り豊かな、
フレーバードミルクティーです」
である。
甘ったるくなく、牛乳らしくて(?)良い。
決してまずくはないが、紅茶と言って良いかは?
某氏に言わせればだめだめだろう。
味付き牛乳と思えば良いか。
一度某氏に同様の物を作ってもらって、飲み比べをしてみたい。
局長宅訪問時にどう?
お薦め度 80%
紅茶と思わず、こういう物としてどうぞ。
それにしても、原材料として
生乳、乳製品(脱脂粉乳等)、砂糖、果糖ぶどう糖類、
紅茶、乳化剤、香料、pH調整剤
・・・う〜ん、こんなに入ってる。
そこまでしないと一般受けして長期保存に耐えないのか?
やはり本物は自分で作るに限るかも。