「CD紹介1999」
(1999/01/13号)
        「ファイヤー・ダンス」
        竹松 舞

        発売    DENON
        全12曲
        ¥2718(税別)

ハープのCDである。

曰く「確かなテクニック、豊かな音楽表現、ハープの世界を変える
画期的新人の登場!」だそうな。他のハープのCDを聞いたことがないから
わからないが、結構いいもんである。
ただ、ハープの音色ってオルゴールのそれに似てるから、眠たくなるのが欠点。

演奏している竹松舞は18才。
ジャケットの写真からはもっと年上に見える。
音楽の演奏は見た目以上に体力を使うから、やわな体ではむりで、
彼女も結構がっしりした体つきです。
・・・って、そんなところしか見てないんかい(^_^);
ちなみに、名前は「まったけまい」ではないのでご注意を。

ハープの演奏の善し悪しはわからないし、これは一般的にハープ演奏全体に
言えるのかも知れないが、演奏の波というかめりはりが少ないように思える。
だから、全体的に曲調が平坦で、聞いているうちに飽きてしまう。
悪くはないのだが。

そういえば、ハープが他の楽器と合奏しているというのはあまり見ない。
音量の問題もあろうが、ハープが楽器としては有名にも関わらず
演奏的にはマイナーであることで、作曲家がそれを使った曲を余り作って
いないことに原因があるようだ。このCDの中でも純粋なハープの曲は数曲で、
後は普通の曲を編曲している。それが悪いわけではないが、
それ故にハープを生かし切れていないのでは?と思える。
もっとも、ハープを生かしきった曲と言うのがどういうものかわからないが。
(ハープってでかいから、普通個人では買えないし置けないから演奏者が
少ないんだろうなぁ。あの演奏する姿はきれいで好きなんだけど。)

そうそう、なんでこのCDを買ったか白状すれば、98年年末まで有効の
CD/LD割引券があって、他に買いたいものもなく、
クラシックのCDでも買おうと物色しているときに見つけた。
そう、私はゲーム音楽だけでなく、こういうのも聞くのであった。

        お勧め度        80%

ハープの音色で眠らない人向け。
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(1999/02/19号)
        「MAXクラシック2」

        Sony Records
        全13曲
        ¥2233(税別)

名前からわかるようにクラシックのCDである。

クラシックと言ってもオーケストラだけではなく、ピアノソロ、
ギターソロ、バイオリンソロなどもある。
CMなどに使われて有名になった曲、話題の演奏家の曲を集めたものである。
ドラマ「ロング・バケーション」の主題歌の「ラ・ラ・ラ・ラブ・ソング」の
ピアノソロも入っている。
従って、「あっ、どこかで聞いたことがある」という曲が多い。
そのため、聞いたらすぐに馴染めると思う。
(ほら、全然聞いたことがないクラシックって、最初聞いたときには
何やらわからないままに終わることが多いでしょう。)

このCDに収められている曲はおとなし目の曲が多いので、
ゆったりとして聞くのによい。聞いていると落ちついてくる。
逆にドライブの時に聞いたりすると寝てしまいそうなので良くないかも。
(今これを書いているBGMにもしている。)

        お勧め度        75%

クラシックと聞くとそれだけで敬遠するような人にも最初の1枚としてお勧め。
比較的安いCDなので、試しに買ってみるにもいいであろう。
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(1999/02/26号)
        ナムコゲームサウンドエクスプレスVol.24
        「レイブレーサー」

        発売    ビクター・エンタテイメント
        全17曲
        ¥1456(税別)

ナムコのアーケードレーシングゲーム「レイブレーサー」の音楽を集めたものである。

レイブレーサーはPlayStationのゲームでも出ている
同社の「リッジレーサー」のバージョンアップ作とも言えるものである。
このCDはその中で使われている実際のゲーム音楽とアレンジ版を収めている。

最近のゲーム音楽は、それ単体で聞いても十分な音楽性と音質を持っているが、
このCDもそれに漏れない。
ゲームの内容から、曲調はアップテンポでドライブに向いているものが多いが、
これを音楽だけ聞かされてゲーム音楽だと気付く人がどれだけいるか。

良い音楽なのだが、ちょっと低音域にこもりというかびびりが
あるように聞こえるのは気の性だろうか。
低音がきつい音楽が嫌いな人(実は私もそう)にはちょっとつらいかも。

リッジレーサーの音楽CDも持っているが、音楽的もだいぶ進化している気がする。
(音質的にも。)
リッジレーサーの時はまだゲーム音楽っぽいところが残ってたけど、
こちらは少ない。もっとも、音楽が複雑になったということで、
純粋にゲームで使うと思ったときにどちらが良いかはわからないが。

        お勧め度        65%

聞きながら走ると思わずアクセルを踏み込みそうになるので、
一般道より高速道路上で聞くべし。
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(1999/04/14号)
        「アダージョ・カラヤン」

        発売    ポリドール
        全11曲
        ¥1942(税別)

その名の通り名指揮者故ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮した
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を集めたものである。

カラヤンと言えばクラシックを少し知っている人なら誰でも
名前を知っている有名な指揮者である。
詳しいことは知らないが、私も名前は知っているし、
他にも彼の指揮したCDはもっている。

同じ曲の演奏が彼の指揮したものを他の人の指揮のものがあれば、
彼のものを選んでしまうだろう、というところもある。
確かに彼の指揮している演奏には良いものが多い。
要するにはずれが少ないということだ。

指揮者って、演奏会では適当に棒を振っているようにも見え、
そんな指揮者で演奏が変わるもんか?という意見もあるそうだが、
実際には指揮者が編曲することもあるし、楽器の構成や配置、
演奏の速度なども決めるので、指揮者によって音楽の感じが変わることは多い。
だから、最初に下手な指揮者で聞いてしまうとその曲が嫌いになってしまうことも
あるわけで、やはり良い指揮者の演奏を聞くのがいいのである。
でもでも、演奏会での指揮者はやっぱり適当に踊っているだけじゃないか?

ちなみに、CDに入る音楽の長さは74分であるが(MDも同じ)、この長さは
カラヤンの指揮するベートーベンの第9が全て入る長さから決められている。
(CDを作るときに彼に助言を求めに行ったら「第9が入る長さ」と
言われたそうだ。)
ところが、実際にはカラヤン指揮の第9は他の指揮者のそれと比べて短いらしい。
ということで、他の指揮者の意見が入ってたらCDの時間も変わったかも知れない
という歴史的事実をもかいま見ることが出来るCDなのであった(ウソ)。

        お勧め度        70%

クラシックが好きな人のにはお勧め。
このCDはヨーロッパでは大ヒットしたらしい。
確かに有名で良い曲が入っている。

        ・・・

最近のCD紹介ではクラシック系が多いと思われるかも知れないが、
実際のところ、私の持っているCDではクラシックも多い。
アイドル・ゲーム音楽・クラシックで3等分くらいである。
幅広い音楽を聞くのが信条である。
(単に節操がない、という意見もある。)
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(1999/05/10号)
        「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」

        CD1枚
        作者    ウルフルズ
        発売    東芝EMI
        ¥2000(税込み)

NHKの朝の連続ドラマ小説「やんちゃくれ」のテーマ曲になった
「あそぼう」が入ったアルバム。

うちの家内のたっての希望で買ったのだが、
実はウルフルズのCDを買うのはこれが初めて。
いや、ウルフルズの曲と言えば「あそぼう」以外知らない。

曲は一応ロックだよなぁ。
曲的には嫌いな物ではないが、こればっかり聞くのは疲れる。
気合いを入れたい時にたまに聞くのが正しい聞き方かと。

曲名と歌詞がおもしろいので、それを見るだけで少しは楽しめるんだけど、
そういうのは邪道だよなぁ。

そう言えば、昔あったアバというフォーク(?)グループの曲の中にも
同名の曲があったけど、あれとは全く別物。
あちらの曲調の方が好きなんだけど。

        お勧め度        60%

安いので、お試しでもいいかも。
ちなみに、最新のアルバムではないので注意。
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(1999/10/29号)
        「GRANDIA オリジナルサウンドトラックス」

        CD2枚組

        作者    岩垂徳行
        発売    TWO−FIVE
        ¥3873(税込み;を1割5分引きで買った)

先日紹介したゲーム「GRANDIA」の音楽を抜き出したCDである。
オリジナルサウンドトラックであるから、ゲームの音楽そのままだ。

ゲーム中に聞こえる音楽も良いと思ったが、改めて聞くとやはり良い。
それもそのはず、メインとなる音楽はちゃんとしたオーケストラで
演奏したものを使っているそうだ。
オーケストラで演奏したものをデジタル圧縮して記録し、ゲーム中はそれを
再生しているのである。

確かにゲーム本体にも「シンフォニー・オブ・GRANDIA」と出てくる。
そうは書いてあっても「嘘」というかコンピューター音源で
鳴らしたものが多い中で、これは本物らしい。

GRANDIAは純粋に音楽的にも優れているので、ゲームを知らずに聞いても
十分であろう。
最近のゲーム音楽がどこまですごいかを知る上でも格好の作品である。
(もはや昔の、いかにもゲーム的な音楽ではない。)

でもちょっと曲が少ない。また、ゲーム中の音楽全てが入っているわけではないし
ゲーム内での出てくる順でもない。一応考えられた曲順なので1枚目のCDは
まあ良いが、2枚目はちょっとだめ。何で順番変えるかなぁ。

入ってない曲はどうしたか。
それは別のCDになっているのであるが、その紹介はまた後日。

全部ではないにせよ、良いところは入っているので
とりあえず買って損はない。

        お勧め度        70%

高いのがネック。
1年以上前のCDなので、今手に入れるのは難しいかも。
私も日本橋を歩き回ってたった1軒だけで見つけた。
(大手=定価売りの店は見てないので、そこにはあるかも知れないけど。)
PlayStaion版の発売に合わせて再販されていると良いのだが。
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(1999/12/13号)
        「GRANDIA オリジナルサウンドトラックス2」

        CD2枚組

        作者    岩垂徳行
        発売    TWO−FIVE
        ¥3568(税込み;を1割5分引きで買った)

先日紹介した同「1」の続編である。
「1」で収録出来なかった音楽を納めている。

GRANDIAで使われている音楽の内、代表的な物は「1」に入っているので、
こちらは付けたし的な意味合いが強そうだが、
もともとGRANDIAの音楽は細部にわたって良いものが多いので、
これだけでも十分聞き応えはある。
もっとも、ゲームを知らずに聞くにはちょいと苦しいかも知れない。
でも、「1」の2枚目よりかましかも知れない。

と書いたけど、中には「これが音楽か?」というようなものもあり、
しかもそういうのがやけに長かったりするし、
さらに曲順もゲーム内での出現順でもなければ音楽的に良いつながりでもないので、
サウンドトラックとして聞くにもBGMにするにも今一つである。

ただ、そういう曲は音像定位を使った遊びをしている=音を左右に振ったりしているので、
スピーカーチェックには持ってこいかも知れない。
また、良いスピーカーで聞くと意外な音が隠れてたりするので、
気合いを入れて聞くと結構評価が変わったりするんだけど、
BGMにするにはちょっと。

普通の曲として聞くより、何かのイベントで使う曲には良いかも知れない。
そう言えば、S社にいる時に私が担当した「年末パーティー」では
とあるゲームの音楽を使ったんだけど解ったかな?
(だれも覚えてへんて。)

結局は、1と2を合わせ、しかも曲順を入れ換えるのが一番良いと思う。
MDかCD−Rで作る(音質で考えるとCD−R)か、そういうの。

        お勧め度        50%

それにしても「1」もこの「2」も収録時間が短いぞ。
1枚50分程度だ(4枚有るから全部で200分か。ゲームとしては破格に
長いんだけど)。1枚60分で詰め込めばCD1枚は減らせたものを。
無理やり分けて値段を上げたようなところがある。
そうでなくてもゲーム音楽としては特別なほど高いのに、
これは許せんところ。
まぁ、音楽は長さ単価でなくて質だけどね。
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(1999/12/24号)
        「よいこのどうよう」
        「続 よいこのどうよう」

        それぞれCD2枚組

        発売    日本コロムビア
        それぞれ¥2200(税込み)

名前の通り童謡を集めたCDである。
1枚のCDに25曲。2枚組なので50曲。
今回はそれの続編も買ったのであわせて100曲である。
う〜ん、お買い得。

これを買ったのはもちろん、子供に聞かせるためであるが、
同時に、童謡を知らない自分が覚えるためでもある。

童謡を子供に伝えるのは人の親としての義務だと思う。
最新のヒット曲も悪くはないけど、童謡には子供らしい素直な心を育てる
要素が含まれている。それを聞いて育ったかどうかで
その子の将来の心持ちが大きく左右されると思うぞ。

また、音楽的にも歌詞的にも覚えやすいので、将来まで覚えているというのも良い。
かく言う私も、けっこう覚えていた。
が、一部は「あれ、こんな歌詞だっけ?」というのもあり、
単なる私の覚え間違いもあれば、私の親が間違っていた、幼稚園・小学校の先生が
歌詞を変えていた、民間伝承的曲は歌詞がいろいろ変わるということであろう。
そうそう、1番は覚えていたけど2番以降が解らなかった歌の歌詞が解った
というのもある。歌詞を確認出来たというのも大きな収穫かも知れない。

曲も基本的には覚えている通りだが、何かアレンジされているものもあって、
一部はちょっと「う〜ん」という感じだが、まあそれも現代風で良かろう。

幸いに、うちの子は音楽が大好きである。
自分でラジカセを動かして音楽を鳴らして、体全体でリズムを取りながら聞いている。
かわいいぞ。
(最初は適当に触っていたのだが、今はどこを押したら音が出るか解っている様子。)

ということで、たまにはこういうCDを聞くのも
耳と心の休息になって良いと思うのであった。

        お勧め度        90%

他のメーカーからも同様のシリーズは出ているので、
聞き比べるのも良いかも(この2つは良く知っている曲が多い+安かった)。
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