プロフィール:
サッカーの専門家に、ドイツの一流プレーヤーを1人挙げるように尋ねると、オリバー・カーンの名前が即座に挙げられる。バイエルン・ミュンヘンのゴールキーパーは、世界でも屈指のショットストッパーとしての地位を固め、何年もの間、一貫して高いレベルのプレーを披露している。
カーンは、1976年に故郷カールスルーエでサッカー人生をスタートさせた。1年後にはカールスルーエFCのユースチームでプレーしており、その後プレーを続けてきたが、ユースとして国際チームに入ったことはない。1990年秋にブンデスリーガにデビューし、忘れることのできないスタートを切っている。
彼はわずか3シーズンで優れた技術を発揮し、ブンデスリーガのディフェンスの最終の要として地位を確立し、1993年10月に代表チームに選ばれた。1994年のFIFAワールドカップTMでボド・イルクナーの控えキーパーとしてドイツチームに選ばれたが、スターティング・ラインナップに名を連ねたことはなかった。
1994/1995のシーズン開幕時にバイエルン・ミュンヘンと契約し、ここでの活躍でカーンは国内外の数多くの賞に輝いている。このバイエルンのクラブが支払った250万ユーロは、当時ゴールキーパーに対して支払われた最高額であり、カーンは文字通りバイエルンのトップキーパーとなった。
1994年11月、靱帯の傷が原因で5か月間出場できなくなったが、この欠場が彼に好影響をもたらした。カーンは精神的な強さを増し、自らの最高のフォームをすぐに見いだしたのである。
カーンの国際舞台へのデビューは、1995年6月のスイス戦である。彼は1996年のイギリスで行われたUEFA欧州選手権でも控えキーパーの立場に甘んじなければならなかったが、1998
FIFAワールドカップ・フランスTMでもさらに苦杯をなめた。彼は3度の連続する大きな国際大会で端役を務めなければならなかったのである。オリバー・カーンがついいに「マンシャフト(ドイツ代表チーム)」のナンバーワンとしてのチャンスを与えられたのは、大会の最後にアンドレアス・ケプケが引退を発表してからであった。
カーンは、2000年のドイツのフットボーラー・オブ・ザ・イヤーおよび欧州のベストキーパーに選ばれた。2001/2002のシーズンが彼にとってこれまでの最高の成績である。ドイツの第4回リーグタイトルを獲得し、同シーズン、UEFAチャンピオン・リーグのトロフィー獲得を目指している。
カーンの傑出したプレーが、2002 FIFA ワールドカップ韓国・日本TMへの出場権をドイツが獲得した大きな要因の1つである。