WORKING QUADS (「重度四肢まひ者の就労問題研究会」ジャーナル)
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町田市のヘルパー派遣が毎日12時間に

町田市のヘルパー派遣が毎日12時間に

                    町田ヒューマンネットワーク・田村和久

 町田市は東京の外れ、神奈川県とよく間違われます。福祉が進んでいると言われる
地域ですが、在住している私に言わせれば「進んでいた」という表現が正しい気がし
ます。
そんな町田市でのヘルパー派遣は、暗黙に週18時間の上限がありました。その上限
を撤廃させ、行政に24時間介助の必要性を起こすことにしました。

 まず介護制度相談センターの通信を読み、ある程度理解が進んだところで、小平市
にある事務所に話を聞きに行くことにしました。センター事務所ではヘルパー派遣の
上限が週18時間ではないことが書かれている「ホームヘルプ事業運営の手引き」の
コピーをもらうこと、他地域でのヘルパーなど介助制度の状況を知ることなどを中心
に話を聞きました。電話では話せないことも聞け、たいへん役に立つ知識が得られま
した。

 実際に市役所にヘルパー派遣時間アップの要求が出ていなくては話にならないの
で、まずは要求を出しに行くことにしました。この際にもう一人、介助が明らかに必
要だと思われる人が加わり、二人で地域担当のワーカーに話をしに行きました。ワー
カーは課長を呼んできて課長を交えての話になりました。

 こちら側から24時間介助の必要性、介助が不安定になることは生死に関わる問題
であること、現状は介助者に無理をさせ介助を埋めていること、介助者は自分で集め
られるのでヘルパー券さえ出せれば登録ヘルパーとしてできること等を話しました。
そして、週7日、1日12時間にヘルパー券を増やして欲しいと要望を出しました。
課長から、話は承ったので1週間後に答えを出すといわれ、その日は終わりました。
 そして1週間後、OKの連絡がきました。要望は全面的に受けいられ、ヘルパー券
を増やし始める日にちもこちらで決めてよいというものでした。あまりあっさり受け
入れられたので少々気が抜けてしまいました。

   現在までの状況は、私たち2人のほかには、1日12時間までヘルパー券を増やし
た人はいません。チャレンジ中なのですが、生活保護の介護加算の大臣承認、ヘル
パー1日12時間、脳性マヒ者等介護人派遣事業を使い24時間介助者を使う予定の
人を支援しているところです。この例をモデルに24時間介助の必要な人でも市内で
生活でき、その相談にのっていける状態を作って行きたいと思っています。

(1998/4/16、電子メール)

(1998/4/25)


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