ホームヘルプサービス事業
この制度は、いわゆるヘルパー制度と呼ばれているもので、唯一全国的に実施されて
いる介護制度だといえます。この「ホームヘルプサービス事業」は以前「家庭奉仕員
派遣事業」と呼ばれていました。「家庭奉仕員派遣事業」が「ホームヘルプサービス
事業」に改正されたのは、89年に高齢者保健福祉推進10カ年戦略(ゴールドプラ
ン)が策定され、当時わずか3万人だったホームヘルパーを10年間で10万に増や
すという計画に基づいたものです。
この急速なヘルパーの増員計画にともなって「ホームヘルプサービス事業」では、それ
まで原則として週18時間とされていた派遣時間の上限がなくなりました。厚生省が
要綱から時間制限を撤廃したため、以後自治体が必要と認めれば派遣時間を大幅に増
やせるようになり、93年度からは、毎日12時間(週84時間)のヘルパー派遣を
行う自治体もでてきました。その後、新ゴールドプランや障害者プランが出され、ヘ
ルパーの目標数値は、高齢者・障害者合わせて、2000年までに20万人となりま
した。現在、この制度は介護を必要とする障害者や高齢者の自立生活にとって最も重
要な制度として活用されています。
(1998/4/16、電子メール)
(1998/4/25)