序章
誰でもできる自立生活
介護制度相談センター(序章担当:益留)
介護を必要とする障害者や高齢者の多くは家族と暮らしていますが、家族で介護がで
きなくなると施設や老人ホームに入所します。理由は、在宅で生活するための介護が
得られないからです。しかし最近では、家族から離れて一人暮らしを選択し、行政
の介護制度とボランティアなどを活用して自立生活を始める障害者が増えてきまし
た。全面的に家族の介護に頼っていたり、施設で暮らしている障害者や高齢者が、一
人暮らしをすることが夢のような話と思われがちですが、17歳の時事故で頸椎を損
傷し2年半の入院後一人暮らしを始めた私も、最初は右も左もわからず、ヘルパーも
週1回しか派遣されない中で、なんとか生活してきました。現在は、当時(81年)
と比べて行政の介護制度が大幅に良くなっています。これを最大限に活用すれば、誰
でも自立生活は可能だといえます。以下、本文の章立てにそって、介護制度と他制度
の概略を説明します。
(1998/4/16、電子メール)
(1998/4/25)