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自己紹介−横田恒一さんのプロフィール
Mr. Koichi Yokota

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自己紹介(横田恒一さんのプロフィール)

横田 恒一 埼玉県

[著者紹介]よこた こういち 1963年(昭和38年)7月1日、東京都生まれ。男性。埼玉県入間
市在住。1988年(昭和63年)7月、大学院1年(25歳)の時に海水浴中に高波に巻き込まれ受傷。
C3,4不全麻痺(機能レベルC5)。2年半の入院の後、復学。1992年3月、千葉大学大学院自然
工学研究科修士課程修了。1995年1月、国立職業リハビリテーションセンターOAシステム科
修了。1994年7月、第1種情報処理技術者試験合格
使用パソコン:COMPAQ PRESARIO CDS 524 トラックボール:LOGITECH TrackMan Marble
全国頚髄損傷者連絡会会員

1 自宅にて

はじめに

1997年8月に佐世保市で行われたリハ工学カンファレンスで清家さんにお会いすることがで
きました。氏のご活躍は、以前から聞き及んでおり、私にとってとてもうれしい時間でし
た。一緒に昼食を取ることができ、とてもよい時間をすごすことができたと思っています。
その際に、清家さんより原稿の依頼を受けました。

今の私

私は、国立身体障害者リハビリテーションセンター 研究所に流動研究員として勤務してい
ます。勤務して約2年半が過ぎました。毎日、週5日、愛車(電動車いすAction Power 9000
1994年製)で電車を乗り継ぎ1時間かけて通勤をしています。駅員さんとも顔なじみになり、
本来は定期券を見せて通らなければならない改札を顔パスで通してもらっています。仕事
についた頃は、あまりに疲れがひどく本当に週5日も通えるのだろうかと思いましたが、慣
れれば何とか成るもので今ではほとんど休むこともなく通っています。しかし、私にとっ
て週5日通うことはたいへんなことなので土日は休養に当てています。

私は、現在、福祉機器開発部に所属しています。福祉機器開発部では、名前のとおり、高
齢者や障害者のための機器の開発と評価を行っています。私の現在の研究はコミュニケー
ション機器の開発です。その中でも環境制御装置をメインテーマとしています。皆さんも
ご存知だと思いますが、環境制御装置とは、本人の身の回りにあるベッド、電話、テレビ
などを制御する支援機器のことです。私自身もベッドに降りてしまうとなにもできず、1人
でベッド上で留守番をする時などは、テレビのチャンネルを変えられず、電話があっても
でられず、玄関に来客があってもでられないなど、辛い思いをしてきました。現在、研究
にしているにもかかわらず、自宅にはまだ環境制御装置がないので、自分で開発したもの
の第一の被験者になってやろうと考えています。

私のパソコン

パソコン歴は、約8年、ワープロを含めると9年になります。最初の機種は、受傷して1年後
くらいに友人たちがお金を出し合って買ってくれたNECの文豪でした。その頃はまだ入院中
で今のように左手も動いていなかったので頭に棒を固定してそれでキーボードを打ってい
ました。その後、復学した時に修士論文を書くという大義名分を得てNEC PC-9801RAを購入
しました。あの時は、本体、増設メモリー、ハードディスクを合わせて50万以上だったと
思います。ものすごく高い買い物でした。それから、NEC PC-9801NS/Tを経てCOMPAQ
PRESARIO CDS 524に至っています。現機ももう3年になり世の中に遅れを取ってきたのでそ
ろそろ買い替え時かなと思いながら使っています。

私は、不全麻痺なので左手の指が少し動きます。右手は手首も指も動きません。ですから、
パソコンのキーボードを打つ時は、左手の中指1本で打っています。打つ時は左手の中指に
事務作業などで使う緑色のゴムでできた指の滑り止めをつけています。(図2)
また、左手の中指1本で打っているため2つ以上のキーを同時に押せません。Windows95に付
属するユーザー補助プログラムの「固定キーを使う」機能をオンにして使用しています。
ポインティングデバイスは、トラックボールを使用しています。マウスは、カーソルを動
かすことはできるのですが、クリックする時にマウスが動いてしまうため使っていません。
機種は、LOGITECH TrackMan Marbleです。(図3) これは、ボタンが3つ付いていて付属のド
ライバーでそれぞれのボタンに機能を設定できるので、私は、真ん中のボタンにクリック
ロック機能を設定しています。電源スイッチやフロッピーディスクの出し入れは指の力が
ないのでマウスステックを使っています。(図4)

パソコンは、私の文房具として、ネットワークを通して外界を知る窓としてなくてはなら
ないものになっています。

 

図2 指の滑り止め

 

図3 トラックボール

図4 マウススティック

おわりに

障害者や高齢者を取り囲む環境を改善していくためには、いろいろなアプローチがあると
思います。私は、工学部出身でもありもの作りを通して、エンジニアとして福祉またはリ
ハビリテーションの世界に関わっていきたいと思っています。

 

(1998/11/21)
(1998/08/13、e-mail)



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    清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会