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「私が受けている介護サービス in May, 1999」
The Attendant Service Program that I receive in Japan in May, 1999
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Mr. Kazuo Nishi
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西和雄さん、福岡県在住


「私が受けている介護サービス in May, 1999」
The Attendant Service Program that I receive in Japan in May, 1999
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佐賀県基山町
西 和雄
〈H.10. 5)

 妻は私の朝昼の食事と2,400CCのお茶をオーバーテーブルに準
備して7時40分頃JR駅目指して「だだ走〜い」して出かけて行く。
それから早くて19時過ぎの帰宅するまでの間の必要な介護をホーム
ヘルパーさんや訪問看護婦さんの厄介になっている訳である。

 在宅後暫く家族の手を煩わしていたが、平成5年2月、町から社会
福祉法人老人福祉施設のホームヘルパー〈当時は家庭奉仕員といった)
派遣が認められ、休日を除き毎日1日2回の派遣を受けることになっ
た。毎日の介護は、朝の導尿と起床介助及び午後3時の導尿。これに
隔日の排便(摘便含む)と週1回の入浴介助が加わる。派遣は2人ぺ
アで、起床介助は1時間、午後の導尿は30分程でさほどの時間では
ないが、排便日となると午前中かかり、総じて、かなりの時間を私の
ために費消する事になる。この頃の負担金は1時間840円で月7〜
80時間利用していた。

 途中、担当ホームヘルパーが老人福祉施設(町から「在宅介護支援
センター」業務受託)のヘルバーから社会福祉協議会のへルパーに変
更になった。理由は[1]社協で介護型ヘルパーの態勢が整ったこと[2]
老人福祉サービスの適用年齢未満であることによるものと思われる。
幸せなことに、例えば失便など緊急時〈役場の担当者にヘルパー派遣
要請をTEL)で社協が対応出来ない場合は従来通り在宅介護支援センタ
一のヘルパーが対応してくれる。

 導尿や摘便が医療行為であることが分かり、ヘルパーでは出来なく
なり、町の尽力で近くの病院が看護婦派遣を引き受けてくれた。
しかし、その後膀胱括約筋等の切除手術(平成8年7月)後は導尿が
不要になったことや病院側の派遣態勢が困難になったこともあって、
町の保健婦や病院の計いで同院を主治医として、「訪問看護ステーショ
ン」を紹介してもらい一安心。
これも幸いなことに、緊急に排便介護が必要なときは通院外来で対応
してくれる事になっている。

 結局、現在は社協のホームヘルプサービス(起床毎日、排泄週3回、
入浴週2回)、訪問看護ステーションを(週3回の排泄日)(両者と
も祝日を除く)、何れも最大限の必要マニュアルサービスを受けてい
る。経費的には、ヘルプサービスが1時間930円(最高ランク)で
月5〜60時問、訪問看護が月約23,000円程度(これは医療費
なので一旦支払い、後日町の重度心身障害者医療費助成制度により全
額還付される)である。この他に、24時間態勢を採っている在
宅介護支援センターのヘルパーが必要に応じ対応してくれる。

 私の場合、十分な介護を受けており感謝しているが、以上の経過の
成り行き上そう成ったのか如何かは定かでない。しかし、ヘルパーの
数は、在宅介護支援センターが13人(1人の常勤ヘルパーが12人
の在宅パートヘルパーを管理派遣するシステム〉、社会福祉協議会は
正規のヘルパー4人(正規ヘルパーの休暇等時補完のための在宅パー
トヘルパーが4人)であるが、H9年度の在宅寝たきり者27人、在
宅重度障害者64人、長期療養者87人、これに、想定される相当数
の高齢者世帯を含めると、かなりの介護サービス未利用者が考えられ
る。2年後の介護保険制度実施を控え、在宅介護(看護)サービス体制
の拡充が急務であろう。

 ヘルパーさんや訪問看護婦さんと居る時は、子育ての話や得意?の
シモネタで黄色い嬌声が飛び交い(勿論、対象者に合わせた職務上の
技法と思うが)、私も“朱に染まって真赤になり”木石の元公務員の
誇り(埃?)は何処へやら、最近は話の輪に入れるようになり、安楽
な一時を過ごす。最近は介護保険制度の話題が多く、現場での混乱と
不満はかなり強い。介護を受ける側としても不安がいっぱいで、行方
に注目しながら不合理な点には大声を上げていかねばと痛感する。

(1999/09/20)



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    清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会