"WORKING QUADS" Guest
村松 建夫 さん
Mr.Tateo Muramatsu, "WORKING QUADS" guests
私の仕事−『書く』ことと療護施設でのカウンセラー
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私の仕事−『書く』ことと療護施設でのカウンセラー
村松建夫、
村松 建夫 さん:『ワーキング・クォーズ』ゲスト:市
[写真説明:村松 建夫 さん]
[ Photo : Mr.Tateo Muramatsu ]
重度障害(四肢マヒ)者の知的生産活動についての原稿をとのこと。出
版などはどうかとのお言葉でしたが、何人かとの作品集を含めて二冊の本
が出版されたのも、数年前に『ありのまま記録大賞』のノンフィクション
部門に応募した結果なのです。もちろん自分の書いたものを世に出してい
ただくわけですから、校正から表装、PRから販売に至るまで関わらせて
もらいました。しかし、その後も予定もない現在“活動”とするのは、ど
うこじつけても無理な気がします。そこで、表題に沿うかどうか分かりま
せんが、現在の生活を少しお知らせします。
二年前から週に二日ほど療護施設でカウンセラーとして働かせてもらっ
ています。カウンセラーというと聞こえがいいのですが、療護施設などで
のそれは、生産的活動とはほど遠い場所にあるものなのかも知れません。
それでも出勤した小舎で、うれしそうにしてくれる顔に出会った時や、言
葉のない人から胸の奥にあるものを聞きだせた時などは、私を必要として
くれる人がいることを実感できる瞬間です。また、介助を受けながらも報
酬のある仕事ができるということも貴重な経験で、やりがいにつながって
います。
入居者の内部心理にまで踏み込むこともあるので、こちらの精神状態も
常に冷静さを保てるよう努力しなければなりません。見えない苦労もあり
ますが、最近ではカウンセラーとしての存在を気負わないで受け入れられ
るようになって来ました。
とはいっても、『書く』という表現手段へのこだわりも捨てられません。
視点を据えて書かなければならないものがあるのではないか、と脅迫観念
にとらわれはじめている今日この頃なのです。
(1998/5/11)
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