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村上克己さん
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Mr. Katsumi Murakami
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「自己紹介」
村上克己さん
Mr. Katsumi Murakami
(1999/07/12)


村上克己さん

  • 「自己紹介」 村上克己さん Mr. Katsumi Murakami (1999/07/12)

     村上 克巳 【自己紹介】1959年 6月26日生まれ 男

    1979年9月5日、20歳の峙、交通事故により頸損C5−C4
    を圧追骨折致しました。残存機能は肩と肘を辛うじて、動かす程度。
    鎖骨から下は感覚神経はマヒしています。

    現在72歳の父と65歳の母との三人暮しです。日常の生活状況は
    週に3回。町の特別養護老人ホームーのデイサーピスを利用してい
    ます。(1回6OO円 昼食とお風呂、3時のおやつ付)老人ホ−
    ムのショートステイも利用、月に何回か泊まりに行きます。デイサ
    ービスに出掛ける日は、社協のヘルバーさんか養護老人ホームの療
    母さんが出掛ける支度の手伝いに来て下さいます。1時間30分〜
    2時間のサービスを月に15〜6回。皆さんとっても良くして下さ
    います。デイサービスに行<ようになって6年…。65歳以上の老
    人と一緒に午前10時〜午後5時頃まで過ごしています。

    (私は、ほとんど真っすぐ家に帰った事がありません。家の近くで降
    ろしてもらって…それからが私の世界です。)課題を立てて過ごせ
    ば退屈はしません。デイでは、私が制作、企画、編集を担当して新
    聞を作っていました。B5用紙4枚ほどの新聞ですが、お年寄りの
    方に役立つ情報や、福祉用具の紹介、俳句や短歌を募集して載せて
    いました。O−157の食中毒が猛威を奮っていた時は、予防方法
    などを専門家の方に尋ねて特集を組んだり、情報収集に躍起になっ
    ていました。制作スタッフの不備のため、今は休刊中です。

    現在は、趣味だった写真を独学で勉強して、展示会やコンクールな
    どに出品しています。去年の秋、初めて東京都新宿区戸山サンライ
    ズという全国障害者総合福祉センターが主催する写真コンクールに
    出品したところ…入賞いたしました。

    各都道府県から5点選定されて、最終的な審査で、金、銀、銅が決
    められました…メダルが目的の出品では、なかったのですが、それ
    でも嬉しかったです。次回は、もっと綺麗なメダルを目指して、張
    り切っている仕方のないオヤジです。コンクールに興味のある方は
    最寄りの福祉の窓口で尋ねられては。

    一眼レフカメラを使って、私は写真を撮っていますが、結構なんと
    か行くものです。お金のかかる趣味ではありますが、自分の作品が
    病院の廊下やロビーに飾られているのを目にするとき何とも言えな
    い幸せな気持ちになります。まだまだ勉強し技術を磨いて、私の夢
    であるフォトセラピーの分野の活動を進めていきたいと思っていま
    す。

     私の車椅子…と言う題で原稿を書いて貰えないだろうか?と清家
    さん…ん〜

    清家さんの頑張りには何時も触発されていたし、私たち古狸が知恵
    を出しあったり失敗談を肥やしにしたり……必要かも…?  筆を
    取りました。

    某メーカーの電動リクライニング式 前輪パワーステ最高速6q 
    これが私の2台目の相棒です。



    メーカー名は、伏せます。何故?… 今年の11月で相棒との付き
    合いは丸5年になりますが、私の使用に耐えられなかったのか…車
    体フレームの破損、前輪のタイヤを支えるパイプが金属疲労による
    切断、この時は車椅子から転落、小さなたんこぶを作りました.屋
    内のホールの床に転落したから良かったものの、ときどき夕陽を眺
    めに行く跨線橋(こせんきょう)の頂上で転げていたらと思うと…
    ぞぉ〜っとします。わたしの住んでいる所は田舎だし、誰もいない
    場所で助けも呼べずに腹をすかしながら死んでいくのは耐えられな
    い。メーカー側も初めてのケースに戸惑っていました。確かに私の
    ような利用者を予想できないのも無理ないかなぁ…なんせ雨の日以
    外は写真を取りに野山や街路、田んぼのあぜ道を走り廻っているの
    ですから。思いもよらない故障に痛い目にも合いましたが、5年近
    く付き合ってきた今の相棒には満足している。最初の電動車はスタ
    ンダートー車を自分の身体の幅に、背もたれの高さを合わせただけ
    の物だった。起立性の低血圧(最高が50〜70代)な私にとっては電
    動リクライニング式は無くてはならない機能です。木陰で昼寝をし
    たり、今の車椅子になって随分と行動範囲が広がりました。バッテ
    リー切れと大小便の心配が無ければ、きっと一人で世界中を旅して
    写真を撮っている事でしょう。重度の障害者も同じようにこの大地
    で生きている訳で…もっともっと安心して乗れるように、頑丈に造
    って欲しい。

    前輪パワーステアリグは、大変気に入っている造りです。一度パワ
    ーステアリングに乗るとその信頼性は高く、傾斜のかかった坂道で
    止まってもそのままの姿勢を確保できます。(操作レバーから手を
    放しても)無理な姿勢で写真を撮らなくてはならない時もあり、私
    にとっては安心できるところです。不用意に前輪が動かないので、
    車椅子の向きが変らない、動きたい方向へ確実に進んで行ける点な
    ど…。小回りが出来ないといった点を懸念される方もおられますが
    慣れればコンビニエンスストアーの中も自由に動けます。私は両ひ
    ざに軟骨ができているので足を前に突き出した状態で乗っています。
    そんな私でもコンビ二を利用できるのですから。手動でステップを
    上げ下げ出来るようにもなっていますが、将来作る車椅子は電動で
    ステップの、上げ下げが出来るように(改造費の見積もりと相談し
    て)…考えています。

    自分の運転さえ。誤らなければ、不用意な方向に車椅子が進まない
    点なんかは、前輪パワーステお薦めです。しかし、このパワステは
    介護者の人に厄介な点が、手動にして動かすことが困難な点です。
    真っすぐ前進か、真っすぐ後に動かす事しかできないのです。2〜
    3p横に車椅子をずらすといった動作が出来ない、かなり厄介なこ
    とです。電源を入れ操作レバーで車椅子を運転しながら移動させる
    しか方法がありません。それか持ち上げて…。

     今年の11月で5年、車椅子の買い換えの時期にきており、3台
    目の相棒の構想をねっていますが、大変です。有ったら便利な、サ
    イドと背もたれ後のポケット、このポケットは中身が外に飛び出さ
    ない様にしっかりとしたフタとマジックテープを…枕も飾りじゃな
    く、最初から実用的な材質で作って貰う事。買物袋をぶら下げる金
    具の位置。一人じゃ買物に行かないから、必要ないよーなんて甘っ
    たれていると!素敵なレディ−は現れいぞォ。被女の荷物を持って
    あげるぐらいじやないと! 金具を付けている私は…それでも彼女
    は居ない。(付いていないアナタ、お近くの日用雑貨店で一個45
    0円位で金具売っています。取り付ける場所のフレームの太さにも
    よりますが。)



     一つ困った問題が…私が利用しているメーカーの新機種からの前
    輪のタイヤの径が一回り小さくなった事です。そしてすべて小さい
    タイヤに規格を揃えるようだ!なぜだ規格を合わせる必用性は分かり
    ますが、なぜ小さくするのか。私の友達は今まで道理、段差をクリ
    ヤーするために、左右前タイヤの間に、車輪を一つ加えています。
    前輪のタイヤが小型になっても、これで8pの段差までクリヤーで
    きるとメー力ー側から説明があったと…しかし、それは車椅子に平
    行な段差なら有効でしょうが、小さな車輪で砂利道や小石混じりの
    道は走り悪いです。埋まってしまいます…動けなくなってしまいま
    す…腹をすかして死んでいくのは、耐えられない。

    舗装された段差の少ない場所で利用されるとは限らないのです、そ
    このところをもっと考えて欲しかった。他のメーカーの電動車椅子
    の購入も検討しています。



     最後に、誰も居ない森の中で撮影中、息もできないほどの痛みに
    襲われることが、しばしばあります。恐いです、不安です。 そん
    な時、背もたれを倒して大きく息をしてじっと我慢をします。しば
    らく横になってから動き始めます。動けないときはそれまでです。

    何時も自分に言聞かせています。

    私は5分もベッドに座れない時代がありました。自分の弱さを知ら
    れるのは.嫌だけど。痛みに脅え、死ぬ事への恐怖におびえていた
    のです。しかし、何時も脅えて生きることは行けないんだと、頭で
    は分かっていました。悔しくて泣きました。痛みに耐え…5分間か
    ら10分…少しずつ自信をつけていったのです。どんなに痛くとも、
    死にはしない!どこか悪いから痛いんだと考えがちですが、それが
    分かっても、直せないのが「俺の生きる道」なんだと!わたしも色
    んな薬も試しましたが、今はなにも飲んでいない。痛みに苦しんで
    いる ”あなた” 「生きる道」見つけてください。




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