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私の住んでる環境、1996年8月、愛知県春日井市、県営住宅にて
Mr.Taiko Ikedo, "WORKING QUADS" guests

池戸 大耕 さん、"Working Quads"ゲスト
池戸大耕さん:『ワーキング・クォーズ』ゲスト:愛知県春日井市市
1996年9月、福岡市中央区大手門の『ワーキング・クォーズ』編集部で


私の住んでる環境、1996年8月、愛知県春日井市、県営住宅にて

それでは今、自分の住んでる環境などをお伝えします。

私の現在の住まいは5年計画で立て直しが決まっている築??年の
平家の県営住宅の1室です。

一人暮らしと言えばそうかもしれませんが、実際のところは以下の通りです。
道を1本隔てた目と鼻の先に実家の八百屋があって、
食事は作って持ってきてもらい、洗濯も八百屋の方で済ませてもらってます。
またちょっと用事があれば電話で呼んで1分〜2分程で来てもらえます。
店が忙しいときは待時間も長くなりますが、家族ぐるみで店を経営しているので、
誰もいないということはありません。

そして、私の住まいはどうせ建て直すのだからということで、
業者の方と相談して畳をはずして、フロア状態にし、風呂場も浴槽を取り外し、
シャワーだけにして、車椅子での生活が送りやすい環境にしました。
この県営住宅には以前、祖母と兄が住んでいたのですが、祖母は亡くなってしまい、
兄も自分の住むとこを見つけたので、じゃぁここを借りの住まいにしてみては?
ということになり、建て直し工事がはじまるまでここに住もうということになった
のです。
工事は来年からと発表がありましたが、私の棟は平成12年にはじまるということなので、
まだ数年のゆとりはあります。

それで、家は自営業で忙しく、おふくろは店の事、主婦業、私の事、となるとかなり
負担がかかるので、なんとかしないとと思いながら行動にうつさない自分に腹が立ったり、
なにかと自分に腹が立つことが多くなりました。
そこでおふくろの負担を減らす、親からできるだけ離れたいという事も含めて、
第3者の手をどんどん借りていこうと思い行政のサービスをはじめ、個人で
ボランティア募集を呼びかけたりして、現在は15人ぐらいの方に手伝ってもらっています。
しかしボランティアということで安定性がなく、予定してたときに来れなくなることもあり、
そうなるとやはり家族に頼ってしまう事になり、
「結局家族がいないと今の俺は何も出来ないな」
と思ったりしてしまいます。
まぁ今の時点では家族の手助けのボランティアという感じです。

また風呂やトイレは家族に頼る事がほとんどです。
きっと頭のどこかで何かあれば家族がいるからという気持ちがあるのでしょう。
だったらいっその事、一人で暮らしてみればいいんじゃないかと思ったりもします。
というような感じです。

                              池戸 

(1996年8月27日、原稿が、『ワーキング・クォーズ』編集部に、電子メールで到達。)


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清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会