"Working Quads"ゲスト
井出 一史 さん

Mr.Hitoshi Ide, "WORKING QUADS" guests
「車いすリポート、米国クシャール社製チャンピオン1000」
車いすリポート、
米国クシャール社製チャンピオン1000


Date: Mon, 15 Sep 1997 00:18:48 -0000
From: hitoshi ide
To: "'Kazuo Seike (NIFTY)'"

井出 一史 さん:『ワーキング・クォーズ』ゲスト:静岡市
[写真説明:井出 一史 さん]
[ Photo : Mr. Hitoshi Ide ]

私はC5,6の頸髄損傷で車いすはマニュアル車を利用しています。
受傷後25年を経過し、この間10台の車いすを利用してきましたが
このほどようやく納得のいく車いすを入手しました。
今まで乗り換えてきた10台の車いすを振り返ると、
スチール製、ステンレス製、アルミ製、チタン製と材質はもとより、
機能性や、ファッション性も進化しましたし、
近年では外国製の車いすの普及により、
座位保持機能や駆動性能の面でも研究が進み、
選択条件がシビアな頸髄損傷者にもその選択肢が
広がってきたことを実感しています。


外国製車いすに興味を持ち始めた数年前より私は多くの情報を収集し、
自分に適合する車いすを研究した結果、
2年前に米国クイッキー社製のレボリューションを入手しました。
使用してまず第一に驚いたことは駆動能力の高さでした。
それまでの車いすと比較すると、約600メートルの目的地まで
12分かかったのが8分で到着してしまったことです。
これは私自身の腕力の伝達ロスが少ないということで、
フレーム剛性の高さに加え、高圧タイヤとベアリング精度やスポーク張力の
高さによるホイールの転がり係数の優秀さが要因だと思います。
そして何より気に入った点はオーダー後も細部に渡って調整が可能で
使用しながら自分にあったセットアップがしていけるところです。
ただ譲歩しなければならない点もありました。
それは、フレームの形状上トイレとベッドへのトランスファー、
また自分での組立と車輌への積み込みが不可能ということで、
結局目的により使い分けることで割り切っています。
しかし、今年入手した米国クシャール社製のチャンピオン1000は
それらの点もクリヤーし、総合的な評価として私にとって
パーフェクトな車いすとして大変納得しています。
ただ、私はホイールの駆動は手袋等は利用せず、
ホイールリングのタブを12ヶ所に付け、タブに親指を引っかけて
漕いでいますので、タブの加工のみ自分自身で行いました。


最後に、このリポートは私自身の仕様における評価であり、
あくまで私の個人的主観であることを付け加えておきます。


井出 一史(gj8h-id@asahi-net.or.jp QYK15113@niftyserve.or.jp)
藤枝市


静岡頸髄損傷者連絡会代表
障害者生活支援センター「おのころ島」代表
静岡県車椅子友の会相談役
静岡県マルチメディア研究会会員
静岡県ボランティア協会情報誌編集委員
藤枝市ボランティア情報誌編集委員
藤枝市ボランティア連絡協議会副会長
藤枝市地域福祉活動計画作業委員



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