"WORKING QUADS" HomePage

WORKING QUADS News Letter on February 24, 2000
WQNL 私のカナダ旅行 by 川上広司
(The intellectual productive activities by Quads)




WQNL 私のカナダ旅行 by 川上広司

"WORKING QUADS" News Letter
on September 23, 2000



 "WORKING QUADS" HomePage編集者の川上広司さんが、
9月3日〜10日、カナダへ旅行されました。長い飛行
時間で疲れられたようですが、ナイアガラの滝、赤毛の
アンのプリンス・エドワード島などを楽しまれたそうです。
参加者10名のミニツアー。障害者3名。脳性まひ者2
名(1人は全介助)と川上さん(ALS)。車いすは、
脳性まひ者の手動式1と川上さんの電動リクライニング
1の2台。ご家族4名。添乗員・介助スタッフ(看護婦
含む)3名。「あったか旅倶楽部」企画、旅行会社・
JR九州ジョイロード。


Kazuo Seike
president, "WORKING QUADS"
"Working Quads" Editoriak Office
"WORKING QUADS" HomePage produce
Fukuoka-shi, 810 Japan
Tel +81-92-735-
Fax +81-92-735-
kazuo_seike@msn.com
seike@ma4.justnet.ne.jp
http://www4.justnet.ne.jp/~seike/

WQNL 私のカナダ旅行 by 川上広司


"WORKING QUADS" News Letter
on July 27, 2000

清家一雄@WORKING QUADSです。



"WORKING QUADS" (HomePage)は、
四肢まひ者の
「知的生産活動(就労)」、
「介助(自立生活)」、
「健康(褥創対策、排泄管理)」
を重要なテーマとしています。

今回は、四肢まひ者と「旅行(長距離移動)」、
についてのものです。

大きな意味では、「介助」の問題に
含まれるかもしれません。

"WORKING QUADS" HomePage Editorの
川上広司さんから、
「私のカナダ旅行」
という原稿をいただきました。

ありがとうございました。

在宅の日常生活に関しては、
介護保険という、
公的介助者制度がスタートしましたが、
旅先での介助に関しては、
まだ、なにも、手をつけられていません。

今後の大きな課題だ、と思います。


読んでいただければ幸いです。

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私のカナダ旅行

2000年9月22日 17:50

"WORKING QUADS"編集者

川上広司




 皆さんこんにちは、福岡の川上です。

 9月3日〜10日までカナダへ旅行してきました。
「あったか旅倶楽部」企画で旅行会社はJR九州ジョイ
ロードです。参加者は、添乗員、介助スタッフ(看護婦
含む)を含めて10名とミニツアーです。障害者は脳性
麻痺(1人は全介助)の方2名と私(ALS)で3名と
家族を含め7名に、添乗員・介助スタッフの3名と云う
参加人員構成です。車椅子は、脳性麻痺の方の手押し車
椅子と私の電動リクライニング車椅子の2台です。

 3日の福岡空港13:00発日本エアシステム522
便で関西空港へ、そしてエア・カナダ航空894便でト
ロントまで12時間の空の旅でした。私の電動リクライ
ニング車椅子は、福岡空港JASカウンターでバッテリー
2個を外し、本体と別々に2重に梱包されてトロントま
で手荷物として運ばれました。昨年、北欧に行った時は
ドライバッテリーだったので機内搭乗直前まで乗ってい
きました。

 飛行時間が長く、機内での対策として、「はがき通信」
の件で向坊さんからお電話をいただいた時に、座席を確
保して横になる事、と助言をもらいました。行きはたま
たま空席の近くで、帰りは乗客の方に席を変更してもら
い空席を確保し横になったりして過ごしました。

 トロントには3日の現地時間16:30に着き、大型
リフトバスでナイアガラへ2時間の移動で、宿泊先のヒ
ルトンホテルに着きました。寝る前に電動リクライニン
グ車椅子の充電を、持ってきた電圧変換コンバーターを
使ってコンセントに差し込み充電しました。

 4日は圧倒的な迫力のナイアガラの滝を「霧の乙女号」
でまじかに見て、ナイアガラ・パークのレストランでラ
ンチタイム。ナイアガラの滝の周辺は、段差もなくすべ
てスロープ対応で移動はスムーズでした。それから、世
界一小さな教会(2m位?)を横目で見ながら、19世
紀の街並みナイアガラ・オン・ザ・レイクを観光する。
この日はトロントのシェラトンホテルに泊まりました。

 5日はトロントから国内線でプリンスエドワード島の
シャーロットタウンへ移動。7日までデルタプリンスホ
テルに3泊して、「赤毛のアン」の家のモデルになった
グリーンゲイブルズ・ハウスやモンゴメリーの生家等を
観光しました。移動はミニツアーにピッタリのミニリフ
トバスでした。ここの田園風景は絵に描いたように美し
かった。ガイドさんの説明によると、この島は愛知県位
の面積で人口がわずか13万人だそうです。

 8日はフェリーを利用してハリファックスへ移動して、
タイタニック号にまつわる資料館や郊外では白い灯台で
有名なペギーズ・コープ等を観光しました。宿泊先はウ
エスティンホテルでした。ハリファクスは95年、元村
山総理の時サミットが開催されたところです。

 9日は国内線でトロントへ行き、国際線の895便
10:45発で関西空港まで14時間30分の空の旅で
した。この時が一番バテ気味でした。10日の14:30
に着いて、関西空港から日本エアシステム525便
18:35発で福岡空港へ楽しい思い出と共に帰ってき
ましたが疲れた。

 旅行期間中の介助は妻の他、添乗員・介助スタッフの
方で、入浴・着替え・ベッドへの移動・清拭・体位交換・
朝のケア・排泄介助等をしてもらいました。この添乗員・
介助スタッフがいなければ妻はダウンしていたと思いま
す。

 昨年の北欧旅行の時と比べ、座位時間に不安がありま
したが電動リクライニング車椅子で所構わず背もたれを
倒すことが出来たので臀部の「圧」を分散出来たのがよ
かった。また、ナイアガラの滝を見学している時は、肌
寒さで手が麻痺し何回か電動車椅子のレバーコントロー
ル不能になり手をさすってもらいました。現在の私の症
状の限界を再認識した次第です。

 天候は、3日のナイアガラの滝を見学した時だけが曇
りときどき小雨でしたが、他の日は晴天に恵まれました。
気温は、朝夕が12度位と肌寒さを感じましたが、昼間
は20度位と日本での猛暑から逃れて快適でした。

 アクシデントが2件、JASで旅行ケースを預けた後、
取っ手が破損した事と電動車椅子をシャーロットタウン
の空港で受け取った時に、右側のコントロールBOXか
ら肘掛けの支柱にかけてキズがあった事で、それぞれ補
償してもらう事にしました。

 電動リクライニング車椅子で動き回るだけの私でも介
助があって、楽しい旅行が出来ました。車椅子ツアーの
メニューの中から選べる時代になってきたと思います。


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川上 広司
( Hiroshi Kawakami )
福岡市
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ご意見、ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

2000年9月23日、福岡にて


on September 23, 2000

(by Seike)


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清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会