井手將文さん・WORKING QUADS 編集者
徳島大学大学院エコシステム工学専攻科助教授
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「Windows Ver3.1について」
“WORKING QUADS”10、1995
総合せき損センター医用工学研究室
井手 將文
[写真説明]丸紅基金データベース用コンピュータシステム:1997年3月、福岡
あまりパソコンに親しくない人にとって今回のWindows特集はチンプンカンプンで、こんな話があるからパソコンは好かんのだと言う方もいるかも知れません。私もあまり分かりませんが、少しだけWindowsについて書いてみます。
1995年2月に、1994年のパソコン国内販売実績が報道されました。それによるとNEC社が50%以下にシェアを落とし、アップル社(Machintosh)が15%強、IBM社とその互換機メーカーが30数%となっています。
NEC社では、1994年から本格的にMS-DOSと呼ばれる基本ソフトをベースとした体制から、今回の特集にも取り上げられたWindowsをベースとした体制に移行しつつあります。
Windowsを動くようにするためには、今の時点では金銭的に多くの出費が必要となりますが、その経費はここ1年でまた安くなりますので、NEC社関連の製品群は今後Windowsを中心としたものとなるでしょう。我々ユーザーがことさらに言わなくても、機能の高いものが普通のものとして一般化されていく過程で、MS-DOSと共存しながら、自然に、きわめて自然に移行していくのではないかと思います。テレビゲームの好きな方は、任天堂のファミコンとスーパーファミコンの関係をイメージすれば良いと思います。
一方、IBM社とその互換機メーカーもWindowsをベースとした体制に移行していますし、アップル社もMachintoshの次の世代の機種にはWindowsも使用できる機能を持たせています。つまり、NEC社、アップル社、IBM社、世界中のどこの製品でもほとんど同じような使い勝手になっていくと思われます。そういう意味で、NEC社がシェアを落として来たのは自然の成り行きかも知れません。
ということで、一人の利用者として考えてみると、世の中のすべてのパソコンが似たり寄ったりになり、Windowsであろうが何であろうが似たような使い勝手で扱いやすく、相互にデータのやりとりができるとなれば、とりあえずあまり文句は出てこないかななどと思います。
またもや引き合いに出して申し訳ありませんが、テレビゲーム機では、任天堂、SEGA、NEC、SONY、3DOなど互換性はありませんが、ゲームソフトの基本的な操作方法にはほとんど違いがないために、これらが混在することに対しての不具合はあまりないのではないかと思います。特定のゲームソフトをやりたいという要望がなければ、父親はどのゲーム機を買ってやっても子供から感謝されるわけです。
今Windows云々と話すことに興味のわかないあなたでも、2年後くらいに新しいパソコンを買おうとすると、ひょっとしたらWindowsをベースとした機種を買うことになるかな、というところでしょうか。「Windowsのことも知らない俺は遅れているんじゃないか?」なんて気にせずに、「みんながどんな風にWindowsを楽しんでいるのか?」を読んでみるとおもしろいかも知れませんね。(結構熱が入ってたりして!!!)
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