WORKING QUADS

丸紅基金・データベース・福岡市市民福祉サービス公社  [ Japanese / English
はじめに

清家一雄 重度四肢まひ者の就労問題研究会代表
1997年2月4日

 いつもたいへんお世話になっています。

 1996年12月1日に、向坊さんがフィリピン・ルセナに行くのを、福岡空港に見送りに行きました。電動車いす利用者3人、手動式車いす利用者2人の旅でした。フィリピンのヘルパーさんなどの安い人件費が大きな要因です。日本の頚髄損傷者=重度四肢まひ者が、家族に頼らず生活するのはたいへんなことです。病院、療護施設での生活。日本でも変化が現れてきました。福岡市でも3年前から、訪問看護ステーションのサービスが開始しました。東京では、今崎牧生さんと内山幸久さんが、マンションで共同生活をしています。福岡市では、24時間夜間巡回介護サービス事業が1996年9月から開始され、羅世玲さんが利用しています。
 福岡市市民福祉サービス公社の主要事業であるホームヘルプサービス事業も、事業開始以来5年を経過し、利用者並びにホームヘルプ協力員の方の数も共に順調に増加しており、現在では、利用者が2,400人、ホームヘルプ協力員の登録者数も1,500人を超えてます。
 今崎牧生さん、内山幸久さん、羅世玲さんから原稿をいただきました。
 介助サービスは、重度四肢まひ者の知的生産活動の基盤だと思います。ゴールドプラン、新ゴールドプラン、障害者プランなどの展開に期待しています。
 "WORKING QUADS"ホームページでは、重度四肢まひ者の知的生産に役立つデータベースを構築しています。

 これからも『ワーキング・クォーズ』へのご支援ご協力をよろしくお願い致します。


福岡市市民福祉サービス公社だより/YOUゆう/NO11.1996.10/秋号/p.5

夜間巡回介護サービスモデル事業/
    ー8年度は3実施機関で実施ー

公社、夜間巡回介護ヘルパーステーションを中央部支部内に設置

 福岡市では平成9年度の全市域での24時間在宅介護サービス本格実施に先立ち、平成7年4月から主に中央区をモデル実施地区として夜間巡回介護サービスを実施していましたが、平成8年9月から従来の中央区に加え南区、博多区を中心とする地区をモデル実施地区として拡大実施しました。
 市民福祉サービス公社では、中央部支部に夜間巡回介護ヘルパーステーションを設置、主に中央区を担当区域として夜間巡回介護サービス事業を開始しました。
 また、昨年より市の委託事業として夜間巡回介護サービスを実施していた潟Rムスンが主に博多区及び中央区の一部を、(社)福岡県私設病院協会が主に南区をそれぞれ担当区域として実施することになりました。
 この夜間巡回介護サービスは、従来より公社が昼間実施している滞在型ホームヘルプサービスと異なり、ホームヘルパーが自動車等により利用者宅を巡回し、利用者の状況等を確認しながら排泄の介助やおむつ交換などの介護を必要な時間に必要な回数提供していくもので、1回当たりのサービス時間は、20分〜30分です。
 なお(社)福岡県私設病院協会が担当する南区を中心とする地域では、昼間帯(9時〜19時)についても、従来の滞在型サービスに加え、この巡回介護サービスを実施することにし、より利用者の多様なニーズに対応できるようにしました。
 この巡回介護モデル事業を効率的に運用するため、公社においてサービス内容の調査、サービス実施依頼、3実施機関間の連絡調整など、事業全体の管理、運営を行っています。




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