WORKING QUADS
丸紅基金・データベース・24時間巡回介護サービス
［ Japanese ／ English ］
福岡市の24時間夜間巡回介護サービス
羅 世玲 さん
福岡市では、福岡市市民福祉サービス公社がホームヘルプサービスを行っていますが、午前9時から午後7時まで、日曜祭日は午後5時までです。年末年始は、12月31日と1月1日が休日です。
1996年、福岡市の中央区、南区、博多区で24時間夜間巡回介護サービスが開始されました。"Working Quads"編集者である羅世玲さんが、1996年9月8日から、福岡市の24時間夜間巡回介護サービスを受けています。介助を必要とする重度四肢まひ者の街中での自立生活にとりひじょうに重要なニュースだと思いますのでご紹介させていただきます。以下の文章は、羅さんが論文作成中で超多忙のため、編集部（清家）で羅さんからのインタヴューをまとめました。羅さんは、旧正月で、2月5日から、3週間ほど、台湾に帰省されます。
羅 世玲 さん
九州大学留学生
「1996年9月8日から、福岡市の24時間夜間巡回介護サービスを受けています。福岡市から委託を受けた株式会社コムスンの職員が自宅に来てくれます。1年中365日、正月も。1週間7日間。夜の8時半、10時半と朝8時半。1日に3回です。とても助かっています。
軽自動車で2人1組で来てくれます。介助内容はトイレの手伝いが中心です。自宅内の介助時間は、短いときは10分。着替えとかで、30分かかったこともありましたが、これは例外です。コムスンのスタッフにとっては、自動車を止めて、車に戻るまでがサービス時間になります。寝る前は、カーテン、ガスの元栓、戸締まり。朝は、カーテンを開けてもらったりします。コムスンは鍵も管理しているので、朝疲れているときは、起きずにそのまま待っていることもあります。
1995年の前半から、福岡市市民福祉サービス公社の調整指導員に24時間夜間巡回介護サービスの希望を述べていて、実現しました。今は、10時半の介助サービスをもう少し遅くずらしたい、という希望があります。サービスの開始早々、2か月は、慣れなかったです。24時間夜間巡回介護サービスが、自分の生活、生活の流れに、組み込まれていなかったことと、次々と人がかわりますので、最初は、介助内容について、何度も説明しなければなりませんでしたので疲れたときもありました。しかし、お盆もお正月もない365日の介護サービスには、やはりそれくらい大勢の人が必要なのだと思います。今では、夜間巡回介護サービスが生活の一部になり、とても助かっています。
24時間夜間巡回介護サービスは、台湾にはない制度です。福岡市のホームヘルプサービス、24時間夜間巡回介護サービスに感謝しています。」
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