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"WORKING QUADS" News Letter 2001--031
福岡YMCA福祉専門学校・介護福祉士科2年・講義
「21世紀におけるプロの介護職と障害者の自立生活」

by Seike


福岡YMCA福祉専門学校での講義風景


WQNL2001-031 福岡YMCA講義
「21世紀におけるプロの介護職と障害者の自立生活」
by Seike


"WORKING QUADS" News Letter
on May 8, 2001

清家一雄@WORKING QUADSです。

最近、
37歳の男性ケアマネージャーが、
75歳の老女を、
「借金を断られ,殺した」
という事件が、
報道されています。

そのケアマネージャーは、
老女の預金通帳から75万円あまりを引き出し、
このケアマネージャーの勤務する介護サービス会社から
額面3000万円にのぼる通帳、預金証書が押収された、
ということです。

このケアマネージャーも
すごいケアマネージャーですが、
そういうケアマネージャーを
資産家の老女に、
容易に接近させてしまう
現在の社会システム、
そのシステムを利用していた、
利用せざるを得なかった(?)、
資産家の老女の
生活の仕方、
考えかたも、
また、何かを考えさせます。

リスク、自己決定、権限と責任。

ぼくは、
リスクを背負いながら
生活すること自体は、
悪いことではない、
と考えていますが。

リスクの分散、軽減は、
必要かもしれません。


事件の解明が、
進んでいかなければ、
まだ、わからない部分も、
多々あると思いますが。

高齢者って何?、
障害者って何?、
健常者って何?、
プロの介護職って何?

人間って何? 

年をとって、
死んでいくって、
何?。

と考えたりします。


読んでいただければ、幸いです。


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福岡YMCA講義
「21世紀におけるプロの介護職と障害者の自立生活」

清家一雄
"WORKING QUADS" HomePage制作提供


2001年04月25日 水曜日、
福岡YMCA国際ホテル福祉専門学校に、
介護福祉士科2年の学生さんたちに、
「障害者福祉論」の特別講義に
行って来ました。


移動手段は、
福岡市社会福祉協議会のリフト付きワゴンです。
運転は、
福岡たすけあいの会に頼みました。


25日の講義のタイトルは、
「21世紀におけるプロの介護職と障害者の自立生活」
リハビリテーション医学から見た人間、
としました。


内容としては、

リハビリテーション医学から見た人間、 
という視点から、

以下のようなことがらと、
キーワードをあつかいました。

重度障害者のリハビリテーション・技術支援・社会保障の歴史−・時代の変化 
(重度障害者の自立生活運動の歴史)

障害(障害をもつ個人)について
person with disability 

リハビリテーションの目標

ADL(日常生活行為)と自立

障害の受容

スポーツ事故

Quality of Life(生活の質)の向上 

ノーマライゼーションと自立生活

自立生活−自己決定と自己決定責任−自己決定権−自己決定能力

Quality of Lifeを向上させるための技術とプログラム 

日常生活動作能力の不足を補うもの→物的資源と人的介助

新しい分野としての リハ・エンジニア
3モーターベッド、特殊マット、
環境制御装置、スピーカーホン、ナースコール、
リフター・ホイスト、
電動車いす、クッション、
改造自動車など。 

献身的な家族とプロの介護職 

障害分野における「共通言語」 

福祉の世界、プロの介護職、
インターネット、パソコン、英語などの情報ツールの重要性


今回は、出だしに、
NHK・あすの福祉のビデオで、
講義に入り、
途中で、A3カラーコピーの
紙芝居を100枚ほど使いました。

ビデオは、
1991年02月、NHK放送の
あすの福祉、「アメリカ 自立へ向かう障害者・広まる福祉機器」から、
アメリカの頸髄損傷者(右C5左C4)、
 ウェイン・ディンガーさんが
片手と頭と口のみで、電動車いすのまま、
 自動車に乗降車し、操縦しているビデオです。

紙芝居は、
相手が若い学生さん、
ということもあり、
1985年−1986年の、
ぼくの、
米国留学時の写真を多く使いました。

45人の学生さんたちの中にも、
3分の1ぐらいでしたでしょうか、
一人暮らしを始めた人たちがいました。

人は、
ある時点で、
家族から独立いていくものかもしれません。

自立、自己決定、自己責任、自己決定能力などは、
障害をもつ個人、障害を持たない人にとっても、
重要な問題なのかもしれません。


45人の学生さんですから、
画像をふんだんに使わないと、
90分間の集中は、
なかなか持続しません。

画像を使ったり、
短い文章を読んでもらったり、
いろいろ諮問したり、
と、
途中で退屈しないように、
気を使いました。

でも、
講義が終わったとき、
学生さんたちが、
拍手をしてくれました。

行って良かったです。


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ご意見、ご批判も多いと思います。
ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

2001年04月28日、福岡にて

清家 一雄
重度四肢まひ者の就労問題研究会; 代表
『ワーキング・クォーズ』編集部
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