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"WORKING QUADS" News Letter 2001-009
「どうする、福岡の21世紀」【バリアフリー】
月刊『福岡2001』 by Seike

The Independent Living in Fukuoka in 2001
(in Japanese)


月刊『福岡2001』

障害者や高齢者を受け入れる街、
障害者や高齢者を輝かせる街、
彼らを支えながらもパワーを失わない街。
そんな街づくりが21世紀の課題です
(月刊『福岡2001』1月号、p.38)


"WORKING QUADS" News Letter 2001
January 27, 2000

清家一雄@WORKING QUADSです。


Kazuo Seike ( seike@ma4.justnet.ne.jp )
http://www4.justnet.ne.jp/~seike/

WQNL2001-009
「どうする、福岡の21世紀」
【バリアフリー】
月刊『福岡2001』 by Seike



月刊誌『福岡2001』(株式会社プロジェクト福岡)に

「どうする、福岡の21世紀」
【バリアフリー】
清家一雄・重度四肢まひ者 就労問題研究会代表

という記事を掲載してもらいました。

原稿要旨は、
以下のものです。

障害者や高齢者を受け入れる街、
障害者や高齢者を輝かせる街、
彼らを支えながらもパワーを失わない街。
そんな街づくりが21世紀の課題です


下記の特集の中に載りました。

特集 21世紀《予言》大作戦 2
キーマンインタビューや読者アンケートで探る どうする、福岡の21世紀
●インタビュー&寄稿 【行政】山崎広太郎・福岡市長
【教育】長阿彌幹生 教育文化研究所代表
【農業】椿原寿文・山村塾代表
【地域スポーツ】中倉一志 サッカーライター
【バリアフリー】清家一雄・重度四肢まひ者 就労問題研究会代表
【まちづくり】佐藤優・九州芸術工科大学教授
●アンケートから見える 「福岡の新世紀」像
★特別寄稿 山崎 拓・元自民党政調会長


雑誌の中で、写真も1枚、載っています。

月刊『福岡2001』の
ホームページ・アドレスは、

http://www.fukuoka2001.net/top.html

です。


読んでいただけたら幸いです。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

月刊『福岡2001』1月号、p.38、
株式会社プロジェクト福岡、福岡、2001


[ライフスタイル]
January 2001
福岡2001


p.38

どうする、
福岡の21世紀
【バリアフリー】


障害者や高齢者を受け入れる街、
障害者や高齢者を輝かせる街、
彼らを支えながらもパワーを失わない街。
そんな街づくりが21世紀の課題です


清家一雄

重度四肢まひ者就労
問題研究会 代表



[写真]


Seike Kazuo

1957年生まれ。九州大学法学部卒業。高校在学中(73年)
のスポーツ事故で頚髄損傷という障害を持つ。85年11月か
ら約1年間、ミスタードーナツの奨学金を得て、アメリカ
での留学生活を送る。留学中は、アメリカの在宅介助シス
テムと自立生活運動の調査研究を実施。89年「重度四肢ま
ひ者の就労問題研究会」を設立し、代表に。同会を通じ、
重度障害者の介護や就労の問題について調査研究を続け、
成果は「WORKING QUADS」という会報およびホームペ
ージで随時発表。また機会があるごとに国内外で研究発表
を行っている。93年に親の家を出て、大手門公団に転居。
ホームヘルパーなどの手助けを受けながら自立生活を続け
ている。http://www4.justnet.ne.jp/~seike/


私 がいま一番関心があることは、
障害者や高齢者が生まれ育ち、
愛着を持っている、大好きな街から
切り離されてしまっていいのか?
ということです。高齢者、障害者な
ど介助の必要な人が入院可能な病院
や施設は多くの場合、街の外にあり ます。

 健常者も事故などで障害を持つ可
能性はあるし、長生きすれば老人に
なります。意に反して街から切り離
されるという問題は、すべての人に
とって共通の問題です。過去なら生
きていけなかった人達が、医療の発
達で簡単に死ねなくなったのが、高
齢社会の最大の問題だと思います。
21世紀には、高齢者や障害者など人
の助けを必要とする人たちがもっと
もっと増えることでしょう。誰であ
れ、健康を失った時、街から離され
るリスクがあるのです。

 理由はいろいろあると思います
が、人間は都市が好きです。人間の
歴史は都市化の歴史です。単に便利
かどうかだけでなく、街には様々な
楽しみもあります。コミュニケーシ
ョンチャンスも多い。人が成長する
場でもあります。だからこそ街に住
みたい。弱い立場の者ほど、街で暮ら
したいと思うのじゃないでしょうか。

 では、街に残りたいという人を、
介助が必要な弱い人を街は支えられ
るのか? 介助するのに一番優秀な
のは人間の手です。だからこそ、他
人が他人を支える仕組みを考えない
といけない。支えが必要な人を街は
どう受け入れるのか。弱い立場の人
を街が支えながらも、街の活力を失
わないためにはどうすればいいの
か。高齢者や障害者を受け入れたま
ま、街のパワーを失わないためのシ
ステムづくりが21世紀の最重要課題
だと思います。福岡が弱い立場の人
達を輝かせる街であってほしい。

 障害を持ったとしても、年をとっ
て弱くなったとしても、魅力的な人
間であり続け、好きな街で暮らせる
のは幸福なことです。もっと街中に
老人や障害者の生活できる住居や施
設をつくるべきです。また、人間と
しての魅力、とくに人間性や、IT
も含んだコミュニケーション能力を
磨く場所の確保も課題だと思いま
す。障害者も高齢者も社会の魅力的
な構成員なのだと認められる世の中
になっていってほしいですね。(談)


(以上)


ご意見、ご批判も多いと思います。
ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。


 今年も、"WORKING QUADS" HomePage、
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"WORKING QUADS" News Letterをよろしくお願いします


2001年01月17日、福岡大手門にて


清家 一雄
重度四肢まひ者の就労問題研究会・代表
"WORKING QUADS" HomePage制作提供
http://www4.justnet.ne.jp/~seike/
http://www.asahi-net.or.jp/~YS2K-SIK/
seike@ma4.justnet.ne.jp
YS2K-SIK@asahi-net.or.jp
佐賀医科大学医学部非常勤講師(1998年04月〜)
福岡YMCA福祉専門学校非常勤講師(1999年07月〜)
〒810- 福岡市中央区大手門
Tel +81-92-735-
Fax +81-92-735-


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