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    WORKING QUADS News Letter on June 18, 2000
    WORKING QUADS 2000、
    WQNL 喜びのタネまき新聞 2000 No.362 by Seike

    (The intellectual productive activities by Quads)








    Kazuo Seike
    president, "WORKING QUADS"
    "Working Quads" Editoriak Office
    "WORKING QUADS" HomePage produce
    Fukuoka-shi, 810 Japan
    Tel +81-92-735-
    Fax +81-92-735-
    kazuo_seike@msn.com
    seike@ma4.justnet.ne.jp
    http://www4.justnet.ne.jp/~seike/

    WQNL 喜びのタネまき新聞 2000 No.362 by Seike

    "WORKING QUADS" News Letter on June 18, 2000

    清家一雄@WORKING QUADSです。

    株式会社ダスキンの発行する
    「喜びのタネまき新聞 2000」 No.362に、
    "WORKING QUADS" (HomePage)を取り上げていただきました。

    タイトルは、

    人/こころ
    「何かできることはないかを
     社会に対して提案していきたい。」
    清家一雄さん(重度四肢まひ者の就労問題研究会・代表)

    です。

    障害者問題、とくに介助が必要な障害者問題と、
    高齢化社会の問題との関連で、
    紹介してもらっています。

    株式会社ダスキンは、
    ぼくが1985年−1986年に米国留学させていただいた、
    ミスタードーナツ障害者リーダー米国留学研修派遣事業の
    ミスタードーナツの親会社です。

    読んでいただければ幸いです。


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    喜びのタネまき新聞 2000 No.362

    発行
    株式会社 ダスキン

    編集
    山田 央

    人 こころ

    何かできることはないかを
    社会に対して提案していきたい。

    社会貢献賞を受賞し、自らも車イスの生活で仕事を続ける清家さ
    んに<重度四肢まひ者の就労>についてうかがいました。

    清家一雄さん
    (重度四肢まひ者の就労問題研究会・代表)


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    PROFILE

    清家一雄(せいけ・かずお)さん

    1957年、福岡県生れ。九州大学法学部卒業。
    重度四肢まひ者の就労問題研究会・代表。「W
    ORKING QUADS」編集発行人。翻訳家(福岡
    通訳協会所属)。清家不動産サービス(宅地建物
    取引業)代表。日本リハビリテーション工学協会
    会員。日本職業リハビリテーション学会会員。
    佐賀医科大学医学部非常勤講師、YMCA福祉
    専門学校非常勤講師。’85年(財)広げよう愛の
    輪運動基金による海外留学生として渡米、カリ
    フォルニア州バークレー市・自立生活センター
    研修留学。’90年トヨタ財団(第T種)研究助成・
    研究者に選ばれる。’94年、第20回丸紅基金社
    会福祉助成金を授与。’95年、第18回RI世界
    会議において日本障害者リハビリテーション協
    会派遣のプレゼンターに選出。’99年、(財)ソ
    ロプチミスト日本財団より社会貢献賞受賞。

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    [写真]


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    障害者の知恵と体験が
    高齢化社会のお役に立てば

    ++++++++++++++++++++++++++++++

     (財)ソロプチミスト日本財団から、
    ’99年度の社会貢献賞に選ばれた清
    家さんは、19倍の難関を突破して
    の受賞だった。

     高校2年生のときラグビーの試
    合中に、頸髄を損傷するという大
    ケガを追った。首から上と肩は動
    かせるが、鎖骨から下の感覚を失
    うという重度の障害が遺った。そ
    れ以来、ずっと取り組んできた<重
    度四肢まひ者の介助と仕事>のテ
    ーマが評価されての受賞である。

         ◆

     「たまたま介護保険ができる時期
    ですから、僕ら人の手助けを受け
    ないと生きていけない障害者の知
    恵が、高齢化社会のお役に立てれ
    ばと思うんですね。

     望むところではないんですが、
    これからは、倒れられて他人の助
    けを受けないと、日常生活がまま
    ならないという人たちがいっそう
    増えてきます。そうなると他人で
    あるヘルパーさんがお家に入って
    きて、手伝ってもらいながら生活
    していくってことになりますが、
    難かしいのは人間関係です。

     そういう面でも僕たちの体験が
    ひょっとしたらお役に立てないか
    なぁと思うんです。僕たちが提供
    できるデータベースをつくって、
    蓄積していこうと思っています」


    ++++++++++++++++++++++++++++++

    アメリカ留学で学んだ
    障害者の仕事をする姿勢

    ++++++++++++++++++++++++++++++

     清家さんが<重度四肢まひ者の
    就労問題研究会>の活動をはじめ
    たのは、今から11年前、ダスキン
    が推進する(財)広げよう愛の輪運
    動基金の<身体に障害のある若者
    を海外に派遣し、リーダーを育成
    する>という事業の第5期海外留
    学生として、1年間のアメリカ留
    学を終えて帰国して、しばらくし
    てからのことだった。

         ◆

     「ケガで2年間、高校を休学した
    後、大学へ進学したんですが、卒
    業しても就職がない。そんなとき
    ダスキンがアメリカへ留学させて
    くれる制度があるということを知
    ったんです。1年目は落ちて2年
    目の’85年に渡米しました。

     カリフォルニア州のバークレー
    市の自立生活センターで学ばせて
    もらいましたが、カリフォルニア
    州のリハビリテーション局の局長
    は、人工呼吸器のチューブを口に
    くわえ、24時間に近いケアを受け
    ながら仕事もしていたんです。

     呼吸もままならない人が、2千
    何百人もの部下を持ちながら、仕
    事をしている姿を目のあたりにし
    て、こういう人も仕事をしながら
    生きていけるんだってことがわか
    ったんですが、これは僕にとって
    大きな衝撃でした。重度の障害者
    の就労問題に取り組むきっかけに
    なりましたね。

     活動をはじめるにあたって、会
    報を編集発行したんですが、最初
    は近所の重度の障害を持つ人たち
    3〜4人に原稿を書いてもらい、
    コピーしてホッチキス止めにして
    『 WORKING QUADS (ワ
    ーキング・クォーズ)』の第1号を
    100部つくりました。

     会報を通じてのネットワーク活
    動は順調で、4年後の第9号は千
    部印刷製本し、英訳文もつけて海
    外の障害者にも読んでもらいまし
    た。’95年の第10号は千五百部発行
    し、編集者6人、執筆者66人で1
    70ページの会報をつくりました。

     ただ、会費は無料、送料は切手
    代だけなので、紙の媒体はどうし
    てもお金がかかるんです。それで
    ’99年11月にはジャストネット上に、
    ホームページを開設しました。昨
    年の9月にはアクセスカウンター
    が5万回を超え、1日のアクセス
    も100件以上ありました。時代
    が変ったことを感じますね」


    ++++++++++++++++++++++++++++++

    大学での講義と翻訳の仕事
    障害者問題で忙しい日々を

    ++++++++++++++++++++++++++++++

     8年前から、都市基盤整備公団
    のアパートで独り暮らしをはじめ
    た。午前と午後2人のヘルパーさ
    んの介助サービスを受け、夜間は
    自分で介助の人を頼む。

     今年1月のホームページで清家
    さんは、<外にもよく出る。人もよ
    く来る。現在の生活に不満はない。
    しかし緊急事態に対しては、綱渡
    りの生活である。費用もすごくか
    かる。特別な財産、才能を持たな
    い重度四肢まひ者が、家族に頼ら
    ず、生活費、公的住宅、公的介助
    サービスを利用し、独り暮らしす
    ることを可能にする、社会的な仕
    組みを開発していかなければなら
    ない>と呼びかけている。

     佐賀医科大学の医学部生活医療
    福祉学Uと、YMCA福祉専門学
    校で非常勤講師をして、自らの研
    究テーマを、身をもって実践され
    る清家さんの日々は忙しく、常に
    世の中の先端とふれあっている。

         ◆

     「アメリカの留学から帰ってきて
    福岡通訳協会に所属し、アメリカ
    領事館と商工会議所を中心に、翻
    訳の仕事をはじめたんですよ。F
    AXで注文を受け、送り返してO
    Kなら原稿料を振り込んでもらう
    んです。指が利かなくても電子辞
    書がある……技術の進歩によって
    家の中で仕事ができる時代になり
    ました。これは高齢者にもいえま
    すが、いろんな障害をかかえなが
    ら生きている人にも、より人間ら
    しい生活を提供しようという技術
    が、世の中にいきづいてくれたら
    いいですね」

    撮影/本多生也


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    ご意見、ご批判も多いと思います。
    ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

    2000年6月18日、福岡にて


    on February 24, 2000

    (by Seike)


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    清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会
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