WORKING QUADS
  • "WORKING QUADS" what's new
  • "WORKING QUADS" links
    WORKING QUADS News Letter on February 24, 2000
    "WORKING QUADS" News Letter 2000、
    「我が家への介護保険の影響、報告」
    by 吉田憲司

    (The intellectual productive activities by Quads)








    Kazuo Seike
    president, "WORKING QUADS"
    "Working Quads" Editoriak Office
    "WORKING QUADS" HomePage produce
    Fukuoka-shi, 810 Japan
    Tel +81-92-735-
    Fax +81-92-735-
    kazuo_seike@msn.com
    seike@ma4.justnet.ne.jp
    http://www4.justnet.ne.jp/~seike/


    「我が家への介護保険の影響、報告」
    by 吉田憲司



    "WORKING QUADS" News Letter on March 30, 2000

    介護保険に対する期待と不安

    清家一雄@WORKING QUADSです。

    介護保険直前のこの時期です。

    「日本の公的介助者制度(公的ヘルパー)は十分か」
    「家族がいなくても街中で生活できるか」
    というテーマでやっています。

    介護保険という社会的なツールが
    導入されつつある日本の現在、
    介護保険に対する期待と不安が
    交錯しています。

    今回の原稿は、吉田憲司さんです。
    ベンチレータ(人工呼吸器)利用者です。

    肢体不自由者の中でも最重度の四肢まひ者です。
    さらに、呼吸の問題があります。
    ということは、音声によるコミュニケーションも
    ひじょうに困難が伴ないます。

    現在の日本社会の中でも
    最も厳しい条件の中で
    生活されています。 しかし、吉田憲司さんには、
    まだ、「考える力」が残されています

    彼は、その考える力を最大限に活かして、
    スキャニングを利用したパソコン・システムを
    使用しています。

    現在の日本では、
    寝たきりで呼吸器をつけていて、
    しゃべることもできない四肢まひ者が、
    頬にセンサーを付けて、
    笑う筋肉でパソコンの操作ができ、
    自分の意思表示ができるようになっています。

    この原稿もそれで書いていただきました。

    介護保険も、導入直前の時期です。
    64歳以下の障害者に適用されない、など、
    理解に苦しむ点も多々ありますが。
    四肢まひ者にとっての
    役に立つパソコンのような
    有用な社会的ツールに、
    育てていきたい、
    育ってもらいたい、
    と考えています。

    パソコンも、買ってきたときはタダの箱です。
    電話回線につないだり、
    ハードディスク、プリンタ、スキャナその他の
    周辺機器をつないだり、
    ソフトをインストールしたり、
    データを格納したりして、
    やっと使える、役に立つパソコンになります。

    年間4兆3000億円と言われる予算を使う
    介護保険です。
    巨大な社会的ツールです。

    欠点も、欠陥も、準備不足も、
    あるだろうと思いますが、
    要介護の高齢者、
    要介助の障害者の
    生活の質を高め、
    自己決定を中核とする自立生活、
    ノーマライゼーションを
    実現するものになることを
    期待しています。

    前置きが長くなりました。

    読んでいただければ幸いです。

    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    我が家への介護保険の影響、報告です。

    吉田憲司




    我が家への介護保険の影響、報告です。
    今きてもらっているミードの料金を
    介護保険にあわせての変更するという
    形で跳ね返ってきました。
    これまで
    一日の出張費3500円、後は一時間あたり1400円

    これから
    一律一時間あたり2500円

    もし今のままでのように一日五時間頼むとすると
    一日あたり二千円の、月二万円の負担増になります。
    これはきつい
    早速、事務所に問い合わせると
    「増加分については介護保険で賄うことになります。
    ですから会員のみなさまは実質料金の負担増はありません。」
    「あの、うちは介護保険の適応外なんですけど、、、。」
    「え、・・・あ、そうですね、
    吉田さんは介護保険使えませんね。
    お宅だけなんですよ。
    介護保険使えないの。
    特殊なケースですが
    特別扱いはできません」
    みたいなことを言われました。

    でもそれでも他に比べるとはるかに良心的です。
    北摂は大体調べましたがどこも
    呼吸器をつけているといえば時間あたり千円は
    跳ね上がるし、中には断るところもあります。
    あの人探しの凄惨な日々を思えばこのくらい
    安いほうかもしれません。

    その存在に不安を覚える制度って納得
    できません。
    今後介護保険がどのように変貌し我々の生活に
    どのような影響を及ぼすのか
    不安は募るばかりです。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    吉田憲司


    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    ご意見、ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

    2000年3月30日、福岡にて


    on February 24, 2000

    (by Seike)


    "WORKING QUADS" HomePage
    "WORKING QUADS" HomePage

    清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会
  •