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    WORKING QUADS News Letter on March 15, 2000
    WORKING QUADS 2000、
    Ｃ４頚髄損傷者の自立生活、
    「同居人さんが見つかるかどうか」
    by 曽我部教子
    (The intellectual productive activities by Quads)







    Kazuo Seike
    president, "WORKING QUADS"
    "Working Quads" Editoriak Office
    "WORKING QUADS" HomePage produce
    Fukuoka-shi, 810 Japan
    Tel +81-92-735-
    Fax +81-92-735-
    kazuo_seike@msn.com
    seike@ma4.justnet.ne.jp
    http://www4.justnet.ne.jp/~seike/

    "WORKING QUADS" News Letter
    on March 16, 2000

    Ｃ４頚髄損傷者の自立生活、
    「同居人さんが見つかるかどうか」 by 曽我部教子

    同居（下宿）してくれる人を捜しています。
    １０月ぐらいからの不安

    清家一雄＠WORKING QUADSです。

    介護保険直前のこの時期です。

    「日本の公的介助者制度（公的ヘルパー）は十分か」
    「家族がいなくても街中で生活できるか」
    というテーマでやっています。

    曽我部教子さんは、Ｃ４頚髄損傷者の方です。
    Ｃ４頚髄損傷者は、自力呼吸はできますが、
    手足はまったく動かせません。
    肩をすぼめることができるくらいです。
    口にくわえたマウスティックで、
    環境制御装置、パソコンを操作するぐらいです。
    蚊が飛んできても、顔を振るか、フーッと息を吐いて
    追い払うだけです。
    風邪をひいても、ティッシュペーパーも使えません
    痰が詰まって窒息する危険を危険があります。

    現在の日本で、
    Ｃ４頚髄損傷者の自立生活は至難の業です。
    健康で、献身的な家族がいるか、
    東京都のように、完全な24時間の介助サービスを
    行っているところでなければ実現しません。

    本人の選択ではなく、
    施設や長期入院病院で生活せざるを得ません。

    そのような日本の状況の中、曽我部さんは、
    1992年9月、関西労災病院から退院し、
    自立生活を開始されました。
    さらに、公立中学の理科の教師として復職されました。

    詳しくは、
    １９９５年１０月　ＮＨＫ、あすの福祉
    「手足のハンディを越えて−重度四肢まひ者の就労」
    でも、放送されました。

    極めて、まれな、自立生活だと思います。

    曽我部さんの、勇気と、実行力と、
    「曽我部教子さんを支援する会」をはじめとする
    曽我部さんを支える人間関係の豊かさに、
    敬意を表します。

    特別な資産、才能がないＣ４頚髄損傷者が、
    普通の努力で、東京以外でも、
    家族から独立した自立生活ができる
    時代を切望するものです。

    前置きが長くなりました。

    読んでいただけたら幸いです。

    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    同居（下宿）してくれる人を捜しています。
    　　　　　　　　お部屋代無料！　光熱費半額！　

    曽我部　教子

    1997年12月1日




    　私は、尼崎市に住む、曽我部教子ともうします。１９
    ８９年、アフリカで熱気球に乗っていて事故に遭い、全
    身麻痺の障害者になりました。３年間の入院後、転院や、
    施設入所が嫌で、地域に住むことを希望しました。どう
    しても復職したかったからです。私は、尼崎市の公立中
    学の理科の教師でした。

    　１９９２年９月、幸いにも同居して下さる方が二人見
    つかり、念願だった地域での生活を始めることが出来る
    ようになりました。その年から今まで、いろんな大学の
    方が同居をして下さいました。今までの同居年数は、最
    低１年、最高３年になります。そして復職も認められ現
    在は、尼崎市立教育障害福祉センターで勤務し、必要に
    応じて、講演や授業をしています。

    　しかし、今、同居してくれている学生さんは、来年の
    三月で卒業していきます。私は、新しい同居人さんが必
    要になりました。日中（７時〜１９時）はヘルパーさん
    を雇っていて、その人が私の一切の介護をしてくれます。
    同居して下さる方には

    　＊夕方、当番の日に１９時までに帰って来てもらうこと
    　＊必要に応じて簡単な介護をしてくれること
    　　（２１時半頃まで）　
    　　（検温、家計簿書き、お茶を飲ます、
    　　　パソコンの準備、就寝準備等）　

    をして欲しいのです。


    　６畳の和室か、ベッド付の洋間を無料で提供いたしま
    す。二人の同居人（女性）を求めていますので、二人で
    相談して当番を決めてもらうことになります。私のため
    の、炊事、洗濯、買い物、食事介助などは一切ありませ
    ん。当番以外の日はアルバイトも可能です。
    リビングには、同居人さん用の冷蔵庫などもあります。

    　どうか貴方の力を貸して下さい。私に教師を続けてい
    く希望を持たせて下さい。私のマンションは、ＪＲ尼崎
    から１７分、阪神杭瀬駅から１２分のところにあります。
    同居してやろうという貴方、詳しく知りたい人は、下記
    に連絡して下さい。

    ニフティー　　ID 曽我部教子


    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    １０月ぐらいからの不安

    曽我部　教子

    2000年1月22日 19:58




    毎年、１０月になると同居人さんに来年同居してくれる
    かどうかを聞きます。今年も聞きました。短大に行って
    るＫさんは今年度で卒業です。

    卒業後は実家に帰り就職を希望しています。だから、来
    年度の同居は不可能です。もう１人のＴさんはまだ決め
    ていないみたいです。

    　今の２人の同居人さんは来年の３月で２年間同居して
    くれることになります。私は新しい同居人さんを捜さな
    ければなりません。同居人さんが見つかるかどうか、そ
    れが「１０月からの不安」なのです。同居人探しの方法
    として一昨年から高校の進路指導担当者宛に手紙を書い
    ています。手紙の内容は
    　１、私の置かれている状況　
    　２、同居してくれる人に　
    　３、２年間の同居生活を振り返って（Ｋさんの文章）
    の３種類のビラを入れています。

    Ｋさんたちの時にこのビラを送った学校は兵庫県と京都
    府の高校２００校でした。今年は前の県に加えて、大阪
    府の南部、和歌山県、奈良県、滋賀県、三重県の一部と
    私の出身の愛媛県、あわせて４５７校に「同居してくれ
    る人を捜しています。」の文章を発送しました。

    　１１月の末くらいから推薦入試の結果発表が始まりま
    す。それにあわせて手紙を投函しようと思っています。
    今年いっぱいで次の同居人さんが決まってくれるまで不
    安が続きます。

    　現在の同居の２人がとてもいい子たちなので、来年度
    はどんな人が来てくれるか期待と不安と半々です。この
    ７年間本当にいい同居人さんに恵まれました。来年度も
    きっとよい人に来てもらえると信じてはいるのですが・・・。

    　日曜日のボランティアさんに高校の宛名書きと３種類
    のビラの封筒詰めをやってもらいました。９月くらいか
    らその作業をはじめてやっと１０月３１日の日曜日に全
    部準備ができました。祈る気持ちで投函しました。

    　４万円近くの郵送料は、支援の会が援助してくれまし
    た。深謝。今までのように、明るく、優しい人が来てく
    れますように！

    ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

    １２月２８日くらいに、２人の同居人さんが決まりまし た。

    今年は、応募してくれる生徒さんが多くて自立生活をは
    じめてから、初めて９人の中から選ばせて頂きました。
    どの人もそれぞれすてがたいものを持っているようで、
    とても迷いました。結局、兵庫県宍粟郡の短大入学生と
    滋賀県の専門学校入学生に来ていただくようにしました。
    心配してくださった皆様ありがとうございました。

    　　　　　　　　　　　　　　　曽我部　教子

    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    ご意見、ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

    2000年3月16日、福岡にて

    on March 15, 2000

    (by Seike)

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    清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会

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