WORKING QUADS
  • "WORKING QUADS" what's new
  • "WORKING QUADS" links
    WORKING QUADS News Letter on February 23, 2000
    四肢まひ者と姿勢修正能力
    (1人で居るときは、ベット上で居るようにしています by 清水哲)
    (The intellectual productive activities by Quads)


    清水哲さんの出版された本
    『桑田よ、清原よ、生きる勇気をありがとう』



    四肢まひ者と姿勢修正能力
    1人で居るときは、ベット上で居るようにしています by 清水哲


    "WORKING QUADS" News Letter
    on February 21, 2000

    Kazuo Seike
    president, "WORKING QUADS"
    "Working Quads" Editoriak Office
    "WORKING QUADS" HomePage produce
    Fukuoka-shi, 810 Japan
    Tel +81-92-735-
    Fax +81-92-735-
    kazuo_seike@msn.com
    seike@ma4.justnet.ne.jp
    http://www4.justnet.ne.jp/~seike/

    電動リクライニング車いす利用者の
    四肢まひ者と姿勢修正能力

    電動ギャジベッドと電動リクライニング車いすの
    改善はすすめられるべきものだと考えます。

    清家一雄@WORKING QUADSです。

    清水哲さんからメールをいただきました。

    --------------------------------------------------

    1人で居るときは、ベット上で居るようにしています

    Re: 足の甲にPHSを固定、
      倒れた時に助けを呼べるようにしています。

    Tetsu Shimizu

    2000年2月14日 22:50

     こんばんは。

     私も1人でいる時間が長いです。
    (1日4時間の公的サービス)

     1人で居るときは、ベット上で居るようにしています
    が、それでも急に人に来て欲しいときがあります。これ
    はあくまでも連絡ができるということですが、私は簡単
    なことであれば、ピザ、ケンタッキー、の宅配を頼みます。
    一度、銀行に電話をして営業の人に来てもらったことも
    ありました。使えるのは何でも使いましょう。

    清水 哲

    --------------------------------------------------

    上のメールの清水哲さんは、
    PL学園高校時代、桑田真澄選手、清原和博選手と共に、
    第56回選抜高校野球大会 準優勝という素晴らしい
    戦歴を持ち、
    昭和60年、同志社大学一回生の秋、関西学生リーグの
    公式戦、対近畿大学との試合中に
    頸髄損傷者となられました。

    清水さんは、
    「哲のホームページ」という
    ご自身のホームページを持ち、
    現在、出版、講演、CD発売などの活動をされています。
    HP    http://www.osk.3web.ne.jp/~baseball
    Eメール baseball@osk2.3web.ne.jp


    清水哲さんの出版された本
    『桑田よ、清原よ、生きる勇気をありがとう』

    以下は、
    「哲のホームページ」の自己紹介からの引用です。

    <生年月日> 昭和41年4月9日

    私立PL学園高等学校
    高校時代 第56回選抜高校野球大会 準優勝
    日本高校野球選抜 日韓親善試合の韓国遠征メンバー

    昭和60年9月22日
    第4・5頸椎脱臼骨折
    <経過>
    同志社大学一回生の秋、関西学生リーグの公式戦、対近
    畿大学との試合中に二塁へヘッドスライディングを試み
    た時に、相手のショートと激突して首の骨を折る。その
    後、近畿大学付属病院救命救急センターで手術が行われ
    命を取り留める。9ヶ月後、リハビリの為に星ヶ丘厚生
    年金病院へ転院。1年2ヶ月後、不治の為、自宅療養。
    8年後、父が脳梗塞で倒れ、今まで世話をしてくれてい
    た母が父の看病をする事になり、私の世話をしてくれる
    人がいない為、病院を転々としながら独り暮らしの準備
    を進める。現在、枚方市の社会資源だけで独り暮らしを
    している。

    口にくわえたスティックでパソコンを使い、9年かけて
    書き上げた著書『桑田よ 清原よ 生きる勇気をありがとう』
    (ゴマ書房)がベストセラーとなる。
    講演活動を全国に展開中



    再び、清家一雄@WORKING QUADSです。



    清水さんも、
    「私も1人でいる時間が長いです。
    1人で居るときは、ベット上で居るようにしています」
    と書かれています。

    四肢まひ者にとり、車いすの上で、安全、快適に、長時
    間座っているのは、ひじょうに難かしいことです。

    だれも、足が落ちたり、車いすから落ちたりするのが、
    それほど好きな人はいないと思います。

    落ちる前に、自分の姿勢の修正をすると思います。

    おそらく、C7頚髄損傷者以上の
    腕力があれば、自分で姿勢の修正が
    かなり可能だろうと思います。

    C6BU頸髄損傷者で、運転免許取得可能なレベルだと、
    姿勢の修正がある程度可能だろうと思います。

    C6頚髄損傷者で、運転免許取得不可能な場合、
    姿勢修正は、少し困難を伴なうかもしれません。
    ご助言があれば幸いです。

    ぼく自身は、C5頚髄損傷者です。
    肩の三角筋と上腕二頭筋がコントロールできます。
    バンザイとひじを曲げることができます。

    国内販売されている、電動リクライニング車いすには、
    スズキ電動リクライニング車いす、
    イマセン電動リクライニング車いす、
    カーフシステムがあります。
    ぼくは、スズキ電動リクライニング車いすを10年以上
    使ってきました。


    スズキ電動リクライニング車いす on July 31, 1999

    C5頚髄損傷者の場合、
    姿勢の修正は非常に困難です。
    また、電動リクライニング車いすの場合、
    体の位置がずれます。

    とくに、日本のスズキの場合
    アームレストがひじょうに短く低い。
    姿勢修正、位置修正の手助けがないまま、
    リクライニングを繰り返しいていると、
    ズレはどんどん大きくなっていきます。

    スズキ電動リクライニング車いすは、
    サイズが一種類しかありません。
    大は小をかねますが、
    車いすに関しては、
    小は大を兼ねません。
    体の大きな人、身長の高い人が、
    小さな車いすに座らざるを得ない、
    というのは、苦痛、不健康以外の
    なにものでもありません。

    四肢まひ者を、電動車いすに、
    ベルトで、しっかり固定する、という手段もあります。
    しっかり、電動車いすに縛り付けたまま、
    電動リクライニングを繰り返していると、
    褥創ができることが、ときたま、あります。

    体が前方にずれるのには、
    あまり有効ではない。

    四肢まひ者で、もっとも身体障害的に重度の
    C4頚髄損傷者、あご操作電動車いすになると
    もっと深刻になります。
    リクライニングするたびに
    体が前方にずって、
    あご操作の器具がずれてきます。

    付言すると、
    電動車いすのステップを上げると、
    前方への安定性は増します。
    その分、大腿部の裏で受けていた
    圧力を臀部で集中的に受けることになります。

    1つのサイズしかない、
    スズキ電動リクライニング車いすで、
    身長180センチ以上の
    臀部に褥創のハイリスクを持つ人、
    C5頚髄損傷者か
    C4頚髄損傷者が、
    電動リクライニングを繰り返しながら、
    安定的に、6時間以上、
    一人でいられる、「足の置き方の工夫」を
    教えていただければ、
    助かります。


    四肢まひ者にとって、
    ベッドと
    電動車いすは
    決定的に重要です。

    浴槽、スタンディングテーブル、
    飛行機の座席などのような
    特殊な場合をのぞき、
    四肢まひ者は、
    ベッドか電動車いすの上にいます。

    その上で、
    四肢まひ者が、リクライニングを行い、
    姿勢保持能力、
    姿勢修正能力がないということは、
    一人でいられる時間がひじょうに
    限られてくると言うことになります。

    四肢まひ者本人の自立度、
    介助者の負担の軽減の点からも
    電動ギャジベッドと
    電動リクライニング車いすの
    改善は
    すすめられるべきものだと考えます。

    イマセン電動リクライニング車いす、
    カーフシステム、
    あるいは、
    外国製の電動リクライニング車いすと
    姿勢修正能力、姿勢保持能力に関して
    ご助言をいただけると幸いです。

    清家一雄
    kazuo_seike@msn.com
    http://www4.justnet.ne.jp/~seike/

    --------------------------------------------------


    February 21, 2000

    (by Seike)


    "WORKING QUADS" HomePage
    "WORKING QUADS" HomePage

    清家一雄、代表者、重度四肢まひ者の就労問題研究会
  •