WORKING QUADS
Research Association on Work of the persons with severely disabilities;
President, Kazuo Seike
1996年10月、浜松、はがき通信懇親会
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  • 1996年10月、浜松、はがき通信懇親会。
    坂上正司さん。

  • Hello! Working Quads ; Die, 15.Oct.1996

    Date: Tue, 15 Oct 1996 14:40:28 +0900
    From: SAKAUE Tadashi うめ吉(坂上)@プロップ・ステーションです

    Hello! Working Quads ; Die, 15.Oct.1996

    ★はがき通信会員懇談会に参加して

     「はがき通信会員懇談会」?・・・いったい正式な名
    称は何だったんでしょうか。まあそんなことはどうでも
    いいことなんですけど、重度四肢麻痺者が20数名も集
    ったのは日本では初めてのことでしょうね。


     私は仕事の都合で3日目から参加ということで、10
    月12日朝6時半に我が家をブロラン号で出発、新大阪
    0800発の「こだま」で東へと向かいました。「こだま」
    にも「ひかり」や「のぞみ」と同じくコンパートメント
    (5号車)があり、形式は「ひかり」と同じなのでやや
    広めです。

     まずは、出発したことを携帯電話で家に連絡しようと
    したところ、「お客様にお願いいたします。携帯電話の
    ご使用は、ご面倒でもデッキでお願いします」とアナウ
    ンスがありました。しかし、デッキに出ようと思うと2
    分近くかかってしまうのでかなり「ご面倒」。で、思い
    切ってそのまま使ったけど、誰にも咎められませんでし
    た。ひょっとしたら私は「お客様」ではないのでしょう
    か。一度車掌にきいてみようかな。

     さて、新幹線での楽しみといえば、売り子のお姉ちゃ
    んに声をかけて、ジュースなんかを飲ませてもらいなが
    ら話をすることです。しかし、なかなか来ない。そこで、
    駅で購入した「NEWS WEEK」の日本語版を開くことに。
    ところが、これに熱中していて、お姉ちゃんに声をかけ
    そこなうはめに。傷心の中、眠りに就いてしまい、気が
    つけば名古屋を過ぎて三河安城に着く手前。これが最後
    のチャンスと耳を澄ませていたのですがまたうとうと。
    ハッと気がつくと、豊橋の駅で降りるお客さんとともに
    ワゴンが通り過ぎて行ってしまった。。。

     三河安城を出てしばらくするとお待ちかねの浜名湖の
    雄大な景色が窓を過ぎていきます。私が東海道新幹線で
    富士山のつぎに楽しみなのがこの浜名湖の風景です。そ
    して、「明日の昼は鰻だ」と心に決めるのでした。

     浜名湖を過ぎて5分ほどで浜松駅に到着。相対式の駅
    で、通過車両は中央を通る形になっているこじんまりし
    た駅でした。ホームの名古屋側にエレベータがあり、地
    上へ降りると何とも寂しい裏通りへ出されました。幸い
    頼んでおいたリフト付きの浜松タクシーが迎えに来てく
    れてましたので助かりましたけど。


     
  • 1996年10月、浜松、はがき通信懇親会。
    坂上正司さん。

  •  さて、この浜松タクシーで会場のサン・ピア浜松に向
    かうのですが、運ちゃんが気のいいおっちゃんで、街中
    のガイドをしてくれるんですけど、こちらは電動リクラ
    イニングなので外が見えないんですよ(;_;)。


     そうこうしている内に目的地に到着。玄関に控えし向
    坊さんに挨拶をして会場へ。

     会場では、既に細川さんの発表が佳境に入りつつあり
    ました。内容の方は向坊さん、松井先生、麩澤さんにお
    任せして端折ります。


     話はいきなり夜10時に飛びます。消灯で2階を追わ
    れた私たちは1階ロビーへと話の場を移しました。
    TETSUYA & YUKO が消えて平均年齢がぐっと上がったと
    ころで、会話はおじさん・おばさんモードに相転移を起
    こしました。まずは古小路さんが突然、恋愛と性談義を
    切り出し、なんでも開けっぴろげな瀬出井さんがこれに
    応酬、その勢いに乗せられて、麩澤さんと私が経験談を
    持ち出し、冷静を装う清家さんに瀬出井さんと私が白状
    させようとして突っかかり、それを見ていた大学生の後
    郷君が「勉強になります」を連発、一度は創作活動に自
    信をなくしかけていた古小路さんが会話の中から意欲を
    取り戻し、富永さんは顔色一つ変えずにお付き合い、と
    いう阿鼻叫喚の世界が2時間近く展開することになります。

     その先がどうなったかを知りたい方は、来年もあるは
    ずのこの集まりに参加して、非公式ワーキング・グルー
    プ「After 10 : おじさん・おばさんの時間」にご参加
    ください(嘘)。ただし、18歳未満お断り(大嘘)。


     翌13日、朝8時過ぎに玄関へ出ると、ほとんどの人
    が出揃っていました。皆さん、早いですね。チェックア
    ウトなどしている内にリフトタクシーが来てしまい、皆
    さんが続々と帰っていく中、清家さんがなかなか出てこ
    ないのでどうなるかと思いましたが、何とか他のメンバ
    ーとJR浜松駅まで同行することができました。


     さて、浜松駅からは帰りがてら宝塚の我が家に立ち寄
    りたいと発っての希望の清家さんと同行することになり
    ました。


    坂上正司さん、宝塚市の自宅で


     浜松に来たからには鰻を食べずに帰れないので、鰻重
    の駅弁とビールのロング缶を仕入れ、飛び込みで「こだ
    ま」に乗って一路新大阪へ。「こだま」は自由席で5号
    車の3人がけが2人がけになっているところに入りまし
    たが、さすがに電動車いすが2台入るといっぱいになっ
    てしまいました。


     新大阪からは地下鉄、梅田から阪急に乗り継いで最寄
    り駅山本からは親父運転のブロラン号で我が家へ。



    坂上正司さんのマンション、宝塚市


     我が家については、清家さんがフィルム数本分の写真
    を撮っていかれたので、いずれ「Working Quads」に載
    ることでしょう。


     ということで、なかなか有意義な2日間を過ごすこと
    ができました。主催者、ボランティア、付き添いの皆さ
    ん、ありがとうございました。


                    うめ吉:坂上正司

    (はがき通信への転載希望)


    Die, 15.Oct.1996 2:05 p.m.
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