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パソコンで自立の道 翻訳業が軌道に 
頚髄損傷の清家さん【西部】

1989.11.25 西部夕刊 朝日新聞記事


1989年11月25日、朝日新聞 【西部】
パソコンで自立の道 翻訳業が軌道に 頚髄損傷の清家さん



パソコンで自立の道 翻訳業が軌道に 頚髄損傷の清家さん【西部】
1989.11.25 西部夕刊 12頁 2社 写図有 (全835字) 
1989年11月25日、朝日新聞記事


パソコンで自立の道 翻訳業が軌道に 頚髄損傷の清家さん【西部】
1989.11.25 西部夕刊 12頁 2社 写図有 (全835字) 

 高校時代に頚髄(けいずい)を損傷、車いすの青春を送りながらも不動産業を開いたり、米国へ単身留学して自立への道を模索する福岡市早良区昭代1丁目、清家一雄さん(32)が、翻訳業を始め、本格的な収入の道が開けた。指では鉛筆も持てないが、キータッチで原稿を書け、資料を引き出せるパソコンによって長時間のデスクワークが可能になった。確かな表現手段を得た手ごたえを「健常者と同じ仕事ができるようになり、自活への自信が深まった」と語る。

 清家さんは、福岡県立修猷館高校2年の時、ラグビー練習中に首をひねり、全身の自由を失った。しかし、3年後に復学、九大法学部に進み、卒業後は宅建取引主任者の資格を取り、不動産業の看板をあげた。「介助者制度が進み、頚損者が高収入を得られるアメリカの福祉を学びたい」と1年間の留学も。

 パソコンとの出合いは、せき髄損傷者の会報に留学記を書き始めた2年前。それまでは鉛筆中心だったが、特注のペンホルダーを使い、右肩に力を入れて書くため床ずれができ、長時間の執筆は困難だ。電動タイプではローマ字しか表現できない。ワープロは文献引用が多い原稿書きや資料整理には今一つ。

 パソコンならホルダーのペン先で軽く押さえるだけでよいし、両手を使うシフト機能は左小指を押しつける。記憶容量が大きいハードディスクを取り付け、情報処理を一元化、フロッピーディスクを出し入れする作業から解放された。また、プリンターも備え、長大な論文書きが可能になった。

 パソコンを使いこなせるようになると、せき損関係の医師らから、留学の実績を見込まれ英文和訳を頼まれるようになった。8月には、不動産会社から法律関係の文書を「1週間で仕上げて」と頼まれ、納期に間に合い自信を得た。この4カ月に4件40万円の収入があった。清家さんは「法律、リハビリ、コンピューター関係なら自信がある」と話す。

 清家さんの連絡先は、早良区昭代1ノ21ノ10(電話092ー821ー2452、FAX822ー7626)。

朝日新聞社

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2002年12月04日、佐賀医科大学医学部で講義。
November 4, 2002 The Lecture at the Saga Medical Schoo.l


清家 一雄
SEIKE, Kazuo



  
清家 一雄 
有限会社ワーキング・クォーズ(働く四肢まひ者)
     重度四肢まひ者の就労問題研究会・代表
   『ワーキング・クォーズ』編集部
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