代用水原形保全区間をぬけて、さらに見沼代用水沿いに北に進むと、五斗蒔橋にでます。別になんともないふつうの橋なんですが、ここにも見沼の伝説がありました。 |
【見沼の伝説】 「五斗蒔橋の大蛇」
下の流れは、見沼代用水路東縁です。行田市内で利根川から取水しており、享保13年(1728)にできた有名な用水路です。この五斗蒔橋は、この付近の人が見沼たんぼの耕作に通うのに利用していました。 むかし、近くの野田に住むおばあさんが、幼い孫娘を背負って、たんぼの見回りに出かけました。橋に近づくと、人のいびきのような音が聞こえ、背中の子が突然、ものにおびえたように激しく泣き出しました。 橋に近づくほどいびきは大きくなり、腹にひびくようなものすごさです。それはどうやら橋の下から聞こえてくるようすでした。 泣く子をなだめながら、おそるおそる橋の下をのぞくと、そこには、耳の生えた大蛇が昼寝をしていました。びっくりしたおばあさんは、青くなって家へ逃げ帰りました。 話を聞いた村の暴れものの男の子たちが、大蛇退治に行って蛇を傷つけ、後にそのたたりに苦しんだという話もあるそうです。 (五斗蒔橋の掲示板から) |