「Live at the VILLAGE VANGUARD」
GEORGE ADAMS-DON PULLEN QUARTET
(1985 Soul Note)
83年8月19日のヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ!
火花散る白熱のプレイが聞ける。同日のライヴは、Vol.2もあります。
「BREAKTHROUGH」
DON PULLEN-GEORGE ADAMS QUARTET
(1986 BLUE NOTE)
86年ブルーノート移籍第1弾。
名曲「Song From The Old Country」収録。
ドン・プーレン(piano)とジョージ・アダムス(sax)はチャールス・ミンガスのグループで知り合い70年代中頃からキャメロン・ブラウン(bass)、ダニー・リッチモンド(drums)というをカルテットで活躍しはじめ80年代はタイムレスと契約し年1枚のペースでコンスタントにアルバムを発表していきます。
当初プーレンの奇抜な演奏方法やアダムスのフリーキーなサックスから前衛的なジャズグループに思われていたらしい。
86年にブルーノートと契約し世界的にも認知され日本でも87年にMt.Fuji Jazz Festival に出演以来よく知られるようになりました。
その時演奏された「Song From The Old Country」は受けに受け1万人の観客を総立ちにさせ、89年にはこの曲が同フェスティバルのイメージソングにもなりました。
その曲の作者でもあるピアニストのドン・プーレンはとても哀愁漂う美しいメロディーを書く人ですが演奏は超アヴァンギャルドで初めてそのプレイを見たときは唖然とした記憶があります。
同じくジョージ・アダムスもフリーキーでハードなサックスを豪快にプレイする人ですが、バラードではまたリリカルなプレイも披露。
その年結成以来共に演ってきたドラマーのダニー・リッチモンド(60年代チャールス・ミンガスのグループでの活躍も有名)が亡くなり、翌年はルイス・ナッシュを加えて再び来日、その時亡きダニー・リッチモンドに捧げ演奏された「Song
From The Old Country」には歌詞がつけられミッシェル・ヘンドリックスの唄入りで披露しまたまた喝采を浴びていました。
二人はその後ソロ・リーダーアルバムなども出し、ますます活躍が期待されていましたが、92年ジョージ・アダムスが亡くなってしまいます。プーレンは新しく The African-Brazilian Connection というバンドを結成し翌93年にはアダムスのために「Ah George,We Hardky Knew Ya」という哀愁漂うこれまたすばらしい曲を書き彼に捧げますが、そのプーレンも彼の後を追うようにし95年に亡くなってしまいました。
もう二度と彼らのアバンギャルドなプレイは見ることが出来ないのはほんとに淋しいが、彼らが残した数々の名曲名演奏はいつでも聴くことができる。
こんな素晴らしい曲を残してくれた彼らのご冥福を祈ると共にほんとにありがとうと感謝したい。
「ODE TO LIFE」
DON PULLEN & THE AFRICAN-BRAZILIAN CONNECTION
(1993 BLUE NOTE)
プーレンによる新ユニット、アフリカン・ブラジリアン・コネクションによる2作目。
亡きジョージに捧げた美しくも哀しい名曲「Ah George,We Hardly Knew Ya」収録。
これ聞くとほんとに泣いてしまいます。
「Shakill's Warrior」
DAVID MURRAY QUARTET
(1991 DIW)
デヴィット・マーレイとプーレンによるカルテットで、珍しくプーレンは全編オルガンを弾いています。
子供の頃にはオルガンを弾いていただけあってここでも誰もまね出来ない彼独特のプレイが満喫できます。
このアルバムでも名曲「Song From The Old Country」をとりあげオリジナルとはひと味違った演奏が聴けます。