平成１５年の旅行会：冬の道東

「冬の道東で流氷とオオワシに囲まれる会」

日時：平成16年(2004)３月５日（金）〜７日（日）

参加者 　近辻宏帰、竹川昭三、横倉邦雄、奥村安隆、岩瀬隆志、水口喜之、高野凱夫 　山村和代、佐藤良江、大場千世子、吉田稜子、浜田綾子、高野康代

旅行会としては、２度目の道東。ただし今回は流氷とそれに乗ってやってくるオオワシなどを観察するのが大きな目的。 今春の道東は１日おきに低気圧が発達しながらやってくるという不安定な天候だったが、流氷船に乗ったときばかりは、一冬に何日も無いというすばらしい上天気で、流氷に乗ったオオワシやオジロワシに囲まれて２時間以上を過ごす事が出来た。 鷲の写真は「知床の大鷲、尾白鷲」に、その他の鳥の写真は「冬の道東の鳥３」にも掲載しています。

行動日程 ３月５日(金) 　羽田7:50--[JAS141]-->9:25釧路空港9:45頃発==>北斗展望台==>鶴居村(タンチョウ) 　==>摩周(昼食)==>屈斜路湖・砂湯(オオハクチョウ、カワアイサ) 　==>14:00川湯温泉駅で近辻氏と合流==>摩周湖展望台 　==>17:30羅臼温泉・ホテル峰の湯(泊) ３月６日(土) 　4:50〜8:20流氷観光船(カムイワッカ号：オオワシ,オジロワシ) 　==>8:40羅臼温泉(朝食)9:50==>11:00-12:40野付半島・トド原NC 　==>尾岱沼(オオハクチョウ)==>走古丹(エゾシカの群れ) ==>道の駅SWAN44==>風露荘(泊) ３月７日(日) 　風露荘==>納沙布岬(海鳥観察、地吹雪)==>霧多布==>厚岸==> 　==>16:20釧路空港17:30--[ANA744]-->19:20羽田空港(解散)

３月５日(金) 　鶴居村：まず伊藤サンクチュアリに行くが、何故かタンチョウの姿が１羽も見えないので、そのまま鶴見台にＵターン。雪の中でタンチョウ観察｡ 摩周で昼食後、川湯温泉街を通り、屈斜路湖畔へ。 屈斜路湖・砂湯　わずかな開水面にオオハクチョウに混ざり、カワアイサ２番いが観光客の撒くエサをついばんでいた。 ＜写真説明＞：上から a.雪の中を飛び立つタンチョウ b.屈斜路湖半の砂湯でオオハクチョウに囲まれて c.オオハクチョウに混じってエサをもらう人馴れしたカワアイサ

３月６日(土) 4:50　カムイワッカ号でまだ暗い羅臼港を出航。半島沿いに北に向かう。 5:30〜7:50　流氷原で、オオワシ,オジロワシ,オオセグロカモメ,シロカモメ,ワタリガラス,トッカリ（ゴマフアザラシ？）などをたっぷり観察。まさに「流氷と大鷲に囲まれる」状態で、昨日は船が出なかったそうだし、知床連山が見える好天は２月にも３回くらいしかなかったという幸運。気温は零下10度位であろうが、流氷の上を渡ってきた風は冷たい。 8:20　羅臼港に帰着、記念写真。皆満足そうな顔。 （写真説明） 1.朝焼けの知床連山 　（photo:浜田綾子） 2.流氷上のオジロワシ 　（photo:奥村安隆) 3.鷲を見終えてカムイワッカ号の前で 下：気嵐（けあらし）の中、流氷上にたたずむオオワシたち。
11:00-12:40　野付半島トド原ネーチャーセンター 　沖にコオリガモやクロガモ。ユキホオジロは最近まで近くで見られたが、昨日の雪で移動したとのこと。ただ、バスが走り出して間もなく、ユキホオジロとハギマシコの小群を近辻さん他数人が観察。 13:40-14:30　尾岱沼・白鳥台　弁当の昼食。 アヒル状態のオオハクとオナガガモ、ワタリガラス、コクガンなどを観察。 14:40-15:00　走古丹　バスで途中まで行くが除雪されていないので引き返す。 　周辺は大変な数のエゾシカの群れ。 皆メスで、後で聞いたところによると、オスは猟銃で狙われやすいので開放的なところには出てこないという。（この時期はオスとメスは別の群れを作って生活している） 16:40　風露荘到着。夜はいつもの宴会。 （写真説明） 1.ワタリガラス(中央)とハシボソガラス（尾岱沼・白鳥台） 2.走古丹のエゾシカの群れ 3.風露荘の、薮内正幸さんのオオワシの襖絵の前で 下：風露荘の前での記念撮影

３月７日(日) 　風露荘の庭のエサ台に、(シマ)エナガ、アカゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ヒガラ、ハシブトガラ、ヒヨドリ、シメ、ヤチネズミなど。 10:00-11:10　納沙布岬 　展望台でクロガモやシノリガモ、ヒメウなどの海鳥観察。　38年前に流氷の海に落ちた綾さんの状況再現？ 半島先端部はやはり地吹雪状態。 12:00-50春国岱ネーチャーセンター　弁当昼食 　エサ台に、オオアカゲラ、アカゲラ、コゲラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、ヒガラなど。 （写真説明） 1.納沙布岬で38年前の綾さんの流氷からの転落事故を再現？ 2.風の強い岬付近は地吹雪模様。 3.アカゲラ(春国岱ネイチャーセンター）